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「グローブ・トロッター」と英国王室の旅をたどる写真集





2013年も残りわずか。今年は英国ブームでしたね。
そこで、今回は、素敵な本をご紹介します。
1897年に創業して以来、英国王室の旅にお供した
歩みをたどった写真集『GLOBE-TROTTER THE ROYAL TOURS
グローブ・トロッター英国王室旅物語』
(グローブ・トロッター ジャパン編)
が10月30日、講談社から発売されました(価格は2000円)。


英国の誇るラゲッジブランド「GLOBE-TROTTER(グローブ・トロッター)」
丈夫な特殊紙「ヴァルカンファイバー」を使った軽いトラベルケースとして
英国王室をはじめ、世界中の冒険家や旅人を魅了し続けてきた
「グローブ・トロッター」は、船、鉄道、飛行機と乗り物が移り変わっても、
さびることのない信頼を、世界の旅人たちから寄せられ続けています。

「グローブ・トロッター」はエリザベス女王もハネムーンに使用したそうで、
故ダイアナ妃やキャサリン妃も旅のパートナーに迎えてきました。
スーツケースはすべて手作りです。
ブランド名は英語で「世界中を駆け回る人」という意味です。
紙を何層も重ねて樹脂加工してあるので、タフさが要求される
トラベルケースとしても頼もしい衝撃吸収力を備えています。

英国王室が「グローブ・トロッター」を連れて出た旅の記録が貴重な
写真で収められています。旅のエピソードや秘話も添えられました。
第1章の「ケンブリッジ公爵夫人 キャサリン」から始まり、
第2章「ウェールズ公妃 ダイアナ」、第3章「エリザベス女王2世」と、
時代をさかのぼっていく構成。歴代ロイヤルファミリーの旅を写真で
追体験できる仕掛けです。ロイヤルツアーにお供した
「グローブ・トロッター」はいずれも、ノーブルでプラウドな表情を見せています。

旅慣れた人の間では、愛着の持てる相棒として選ぶ人も多いブランド。
軽さやデザイン性、素材感などの総合的な魅力に惹かれるケースが
多いようで、使い込んでいくに従って生じる経年変化も
自分の旅行史の一部と見なして、長く愛用する傾向があるそう。
今年はブランド初のレザーコレクション「JET(ジェット)」がデビュー。
ブランドの歴史に新たな1ページが書き加えられたこともあり、
そのヒストリーに触れることのできる本書は、ページをぱらぱらと
めくるだけでも大人の旅心を刺激し、次の旅に誘ってくれます。

グローブ・トロッター英国王室旅物語

GLOBE-TROTTER
http://www.globetrotter1897.com/japan/



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 2013/12/24 02:05  この記事のURL  / 

「たいせつプロダクト」の心温まるイラスト












「taisetsu product(たいせつプロダクト)」という展示会に行って、
心温まるイラストにたくさん出会いました。
障がい者の方々が描かれたイラストがテキスタイル等に落とし込まれています。

スカートやバッグ、ブローチ、ポーチ、タオル、ランチョンマット、
メッセージカードといった、服、小物、雑貨にあしらわれたイラストは、
ことさらに美しく見せようという計算が全く感じられず、純真な子どもが
お絵描き帳に向かったときのような、伸びやかでピュアなタッチ。
ハートがじんわり揺さぶられるような絵柄を眺めていると、
穏やかでのどかな気持ちに誘われます。

「たいせつプロダクト」は日用品や雑貨、ファッションのブランドで、
福祉や心理の視点を取り入れてプロデュースされています。
「こころがほっと あたたかく やさしくなる すてきなものたちを」という
メッセージが込められています。オリジナルのテキスタイル生地も企画しています。

イラストの一部は、福岡市の社会福祉法人未来駅(ステーション) 
知的障がい者通所更生施設 愛で行われている芸術表現運動
“あいあいエクスプリモ”から生まれた作品が使われています。
まだ表現活動を始めたばかりだからこその初々しさやつたなさ、
未熟さがかえってありきたりの型にはまったデザインとは違う
新鮮な表情を見せてくれています。商業美術のルールや
約束事にしばられない、のびのびとした絵柄がこころに語りかけてきます。

商品の制作に当たっても、作り手のみなさんは黙々と丁寧に作業を続け、
誠実なものづくりに取り組んでいるそうです。どんな細かい仕事にも
手を抜かず、気持ちを込めて仕上げているので、えもいわれぬ
やさしいムードが自然と生まれているのでしょう。
大切な人に贈りたい気持ちが募ります。

オンラインストア「taisetsu store(たいせつストア)」で販売されています。
世界で1冊だけの絵本をつくるオーダーメードも受け付けているそうです。
ユニークな絵柄のブローチなどもおすすめ。チェックしてみてください☆

たいせつストア
http://taisetsu.shop-pro.jp/







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 2013/12/21 19:37  この記事のURL  / 

2014年春夏パリ、ミラノ、ロンドンコレクション全体の傾向









ミニマルから、13-14年秋冬は装飾的な方向へ流れていきましたが、
14年春夏はその揺り戻しもあってか、やや過剰なまでの
デコラティブ傾向はトーンを落としつつも、素材使いや、
ディテールは手の込んだ仕様になっています。

パリ、ミラノ、ロンドンコレクションそれぞれの傾向を
3ページにわたって解説しましたので、ご覧頂ければ幸いです。

宮田理江のランウェイ解読Vol.13「2014年春夏パリ、ミラノ、ロンドンコレクション」

http://www.apparel-web.com/column/miyata/paris_milano_london_2014ss.html



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 2013/12/15 14:13  この記事のURL  / 

ユニクロ LifeWear2014春夏コレクション 「イネスとNIGO」が登場




前回の2013年秋冬に初披露となった、「UNIQLO LifeWear」
ライフスタイルに合った快適さや、生活必需品として求められる機能など、
着る人の生活をより豊かに、快適に、楽しくするような新衣類のカテゴリーです。

2014春夏コレクションがお披露目されました。
今回は、快適性や心地よさなど、直に伝わる「素肌」にこだわっています。

全部で11のプロジェクトから成ります。
「LINEN」「Supima Cotton」「JEANS」「POLO SHIRTS」
「Smart Style Pants」「AIRism」「BRATOP」
「STETECO & RELACO」「Topics! Lush & Bloom」
「UT」「INES DE LA FRESSANGE PARIS」







上質な素材として知られている「リネン」と「スーピマコットン」が登場。
スーピマコットンは、全綿花生産量のうち、約1%にも満たない
希少な「綿のカシミヤ」と呼ばれる最高級の超長綿です。
シャツやニットを使った、アイデア満載の複雑なアレンジと
レイヤードスタイリングが今回も楽しくて目を引き付けられました。











「ポロシャツ」のデザインバリエも豊富です。
「Smart Style Pants」では、1本のパンツで、オフィスからディナーや、
週末ゴルフまで幅広いシーンで活躍できる提案をしています。
「Topics!」では、Lush & Bloom(瑞々しく鮮やかに)をテーマに掲げ、
ジャングルをイメージしたダークトロピカルプリントが施された
2014春夏のトレンド感を思わせるアイテムが提案されました。

そして、新クリエイティブ・ディレクターにNIGO氏を迎えた「UT」
あのトップモデルでパリジャン・シックの代名詞的存在であり、
ファッションアイコンのイネス・ド・ラ・フレサンジュ氏が手がける
新ライン「INES DE LA FRESSANGE PARIS」
が発表されました。
世界的に知名度の高い2人が手がけるコレクションに注目です。







ストリートファッション界の先駆者であり、「A BATHING APE」の
創業者であるNIGO氏が手がける「UT」は描かれたグラフィックイラストが多彩。
ポップカルチャーに理解が深いNIGO氏ならではとセンスを感じさせました。







そして、イネスのコレクション「INES DE LA FRESSANGE PARIS」では、
普遍的なスタイルでありながら、肩ひじ張らない
こなれたスタイリングがエフォートレスな魅力を感じさせます。
パリの洗練されたライフスタイルを熟知した彼女ならではのこだわりは
「ベーシックで着やすい服ほど、そこにはプロによるディテールが重要になる」と
コメントされたとおり、一見シンプルなシャツでもよく見るとボタンホールや
ステッチ、袖の長さやネックラインの開き、ボディのフィット感まで、
あちこちに細かい目配りを感じさせました。合計70アイテムもあります。

ベーシックに隠れた茶目っ気や遊びゴコロには、
「贅沢な服の、その先。」というメッセージが感じられ、大人女性に受けそうです。

「INES DE LA FRESSANGE PARIS」は2014年3月から販売される予定です☆



UNIQLO
http://www.uniqlo.com/jp/




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 2013/12/13 06:48  この記事のURL  / 

ライムピールのような芸術的ハイヒール「Julian Hakes(ジュリアン・ヘイクス)」







「ソールのないハイヒール」が2014年春夏シーズンから、
本格的に日本上陸を果たします。英国のブランド
「Julian Hakes(ジュリアン・ヘイクス)」のデザイナー来日イベントが先日、
ブルガリ銀座タワー8階で開催され、実物を拝見してきました。
ジュリアン・ヘイクスのシューズ「モヒート」は、カクテルに
添えられたらせん状のライムピール(果皮)を思わせる形。
ネーミングもそこから取られています。

薄くむいた果皮が足にからんだような格好で、立体的に足をサポートし、
土踏まず部分はソールがなく、宙に浮いています。
デザイナーのJulian Hakes氏はもともと橋の建築家。
橋も靴も「アーチ(橋では弓のように反った曲線部、
足では土踏まずを指す)」を大事にするところで共通しています。

Hakes氏は英国のヨークシャーに生まれ、名門、ケンブリッジ大学で
建築学を修めました。建築家、工業デザイナーとしてデビューし、欧米やロシア、
中東でも建築の分野で実績があります。代表作の1つは2006年に
米国マサチューセッツ州ノース・ポイント・パークで掛けた橋です。

建築家からスタートしたHakes氏が考案した、異次元発想のシューズ。
砂にできたハイヒールの足跡を見て、力や体重の掛かり具合を
読み取った結果、「土踏まずを支えるソールはいらない」という着想に
至ったそうです。普通の人が見れば、ただの足跡ですが、別の分野の
プロが見ると、意外なアイデアが導かれるという好例でしょう。
ただ、単にソールをオフするだけではなく、アートオブジェのように
優美なシルエットを造形したのは、建築家のセンスのたまもの。
インテリアにもできそうな曲線美が足元を華やがせます。












足に巻きつく一筆書き風の彫刻的な形は「履くアート」のたたずまい。
ところどころから素肌がのぞくエキゾチックな眺めを生み、
これまでにないレッグファッションが楽しめそうな予感。
多彩な色が用意されているのも頼もしいところ。

外側の色と内張りの色が異なるタイプは、足を動かしたときに
チラリと内色がのぞくのも、ウィットを感じさせます。
初期の原型デザイン発表から約2年をかけて熟成を重ねたそう。
2011年春夏のロンドン・ファッションウイークで
ランウェイデビューし、文字通り、「脚光」を集めました。

見た目が印象的なだけではなく、きちんと体重を支え、足運びを
助ける仕組みが織り込まれているので、スムーズに歩けます。
パーティ会場で履いていたモデルさんに聞いたところ、
「一日中、履いているけど疲れないわ」と。デザイナーのHakes氏に
勧められて、実際に私も履いてみたところ、主材質のポリカーボネイトは
軽い上に、しなやかな弾力があり、足の動きに応じて適度にしなるので、
締め付けられる感じもありませんでした。内張りにはクッションが張ってあり、
足当たりもソフトになっています。美しいフォルムと軽快な履き心地に
思わず、個人的にオーダーしてしまいました(笑)。手元に届くのが楽しみ♪

芸術的な美しさを備えた逸品だけに、値段が気になりますが、
3万8850円というプライス設定となっています。時間をかけて
供給体制まで練り上げたと見えて、かなりリーズナブルな
価格帯になっていて、この点でも大ヒットしそうな気配。
トップブランドのハイヒールの場合、5万円オーバーが
珍しくないだけに、このプライスならばまとめ試着を誘います。

「Mojito」とは、ブードゥー教で「魔法、魔力」などの意味を持つ言葉
「MOJO」に由来しています。靴好きを酔わせるJulian Hakesの「モヒート」にも、
脚をとらえて離さない魔力のようなものが感じられます☆

Julian Hakes
http://www.julianhakes.co.uk/







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 2013/12/08 17:05  この記事のURL  / 

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宮田理江(みやたりえ)
ファッションジャーナリスト

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビ、ウェブなど、数々のメディアでコメント提供や記事執筆を手がける。

コレクションのリポート、トレンドの解説、スタイリングの提案、セレブリティ・有名人・ストリートの着こなし分析のほか、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南本『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(共に学研)がある。

公式サイト:http://riemiyata.com/
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