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伊アルカンターラ会長が来日 日本でのプレゼンスさらに高める
  2015/09/30 22:29 | ニュース

アンドレア・ボラーニョ会長兼CEO



 人工皮革素材「アルカンターラ」の製造・販売を行う伊アルカンターラ社がきょう30日、ブランド戦略を都内で発表した。アンドレア・ボラーニョ会長兼CEOは、カスタマイズ性の高さやサステナビリティーへの取り組みを強みに、日本市場におけるプレゼンスをさらに高めていくことを強調した。


 「アルカンターラ」は、1970年代に東レが開発した「ウルトラスエード」と同じテクノロジーを用い、東レ子会社であるアルカンターラ社が人工皮革の最高級ブランドとして、メイド・イン・イタリーにこだわりながら、環境に配慮した開発・改良を重ねてきた。同社の総売上高の約7割を占める自動車分野をはじめ、家電やインテリア、ファッションの分野でも事業を拡大。イタリア国外への市場開拓も積極的に進めたことで、2014年度の売上高は1億2,380万ユーロと5年間で約2倍となった。現在、売り上げの9割はイタリア国外への輸出。近年は米国・中国市場での伸びが顕著で、2015年度売上高は前年比25%増の1億5,500万ユーロを計画している。

また今年7月、ブランド・コンサルティング会社インターブランドにブランド評価を依頼したところ、9年前の15倍に当たる1億ユーロに達した。ボラーニョ会長は高評価の背景として、グローバル化や独自の研究開発に基づいた技術力、高度なカスタマイズに対応するテイラーメイド型ソリューションとともに、サステナビリティー(持続可能性)への取り組みをあげた。Co2削減や、国連グリーンプロジェクトへの支援、自動車エコシステムをテーマにした国際シンポジウムの開催などを行っており、「透明性を担保していくことが最も大切」だとして、サステナビリティー・レポートの作成も自発的に行っている。売上拡大とともに、「世界に対してブランド認識を高める努力をしていきたい」と強く語った。


 日本市場へは、自動車分野への参入を機に2013年に本格上陸。日本の自動車分野では、「ウルトラスエード」が競合になり得るが、ボラーニョ会長は、「アルカンターラは、技術面やビジネスにおいて独自性を築いており、またメイド・イン・イタリーであることが最大の価値だ。同じセクションにおいて協力体制を敷くことは、価値の希釈化につながる。ウルトラスエードとの差別化を図っていくことが重要であり、これは東レの同意も得ている」とその方向性を示した。


現在は、技術やデザインの担当者と交渉を進めている段階。「自動車業界では、開発からリリースまで2年を要するのが一般的だ。日本でのプレゼンスを示せるのはこれからになるだろう」と分析した。

ファッション分野では、2014年に「ワイズ」、2015年に「ハナエ モリ」といった日本のブランドとコラボレーションを行ったほか、伊勢丹新宿本店で10月6日まで開催しているイタリアン・フェアでは、米出身のイラスレーター、レベッカ・モーゼスの作品展示やアイテムの販売を行っている。今後も世界戦略と同様、様々なクリエイターと手を組むことで、アルカンターラの表現力の高さを示すとともに、日本での露出を高めていく考えだ。


「日本の消費者は教養があり、より良いものを求めようとする訴求力や、品質を見極める力があると感じている。私たちの持つ機能性や品質、デザインをもって、日本の消費者の求めるすべてに応えることができると自負している」とボラーニョ会長。日本進出から2年を経て、日本市場のポテンシャルの高さと、事業規模拡大に改めて期待を寄せた。





【インタビュー】伊ニットブランド「バーク」が日本上陸 ―パオロ・ピエロッティCEOに10の質問
  2015/09/18 18:43 | ニュース

パオロ・ピエロッティ「バーク」CEO



 イタリア発のニットブランド「バーク(Bark)」が三喜商事とディストリビューター契約を結び、今秋日本に本格上陸する。ブランドを象徴するニットダッフルを武器に世界各地へ出店を加速させる一方、“ニットアウター”にとどまらない幅広い商品開発で、トータルブランド化への戦略を着々と進める。このほど来日したパオロ・ピエロッティCEOに、「バーク」のブランド戦略やビジョンについて話を聞いた。

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※「バーク(Bark)」:イタリアのニット製造老舗オゾン社から2011年にデビュー。同ブランドの代表的アイテムであるニットのダッフルコートは、伝統的なディテールと現代的なシルエットやカラーリングとの新鮮な組み合わせで、日本にもファンが多い。8月に表参道ヒルズに期間限定店を開いたのを皮切りに、8月29日には阪急メンズ大阪に出店した。
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――「バーク」といえば、ダッフルコートですね。他のブランドにはない「バーク」のこだわりや強みを改めて教えてください。

 ダッフルコートは、バーク編みと呼ばれる独自の編み方で特許も取得していますし、ブランドのアイコンアイテムでもあります。編み地やスタイル、トグルやボタン、ロゴといったアクセサリー、そして、胸の部分のニットディテールやエルボーパッチといった「バーク」の世界観を語る特徴的な要素が凝縮されていて、それがアイコンアイテムである理由でもあります。そして、イタリア製にこだわったニットが、普遍的でありながら独特な表情を作り出すのです。


「バーク」のニットダッフルコートは、伝統的なディテールと現代的なシルエットやカラーリングが魅力



――ブランド立ち上げから4年で世界的に人気のあるブランドとなりました。その理由をどう分析されていますか?

 これまでに見たことのないものを作ることに成功したこと、つまり、定番のダッフルコートというアイテムを、ニットで作るというアイデアを思い付いたということです。その結果として、ファッションにおける新しいアイコンアイテムを生み出すことができました。


――アジア初の直営店を日本にオープンしました。日本のファッション市場をどう見ていますか?

 日本人の消費者は世界で最もファッションに敏感で、新しいものを受け入れる感性に優れています。日本のマーケットはいつも興味深く真剣に見ています。


――イタリアと日本の市場の共通点や違いは感じますか?

 最大の違いは流通ネットワークだと思います。日本では百貨店が有力ですが、イタリアではまだまだ専門店が主流です。ファッションのテイストとクオリティーへの探求に優れているところは共通していますね。




2015春夏ウィメンズウエア(「バーク」ウェブサイト)



――「バーク」にはダッフルコートだけでなく、薄手のジップアップブルゾンや、モード色の強いアウター、バッグなどの雑貨、そしてニット以外のアイテムも増えています。ニットを軸としながらトータルブランドを目指していくのでしょうか?

 その通りです。ダッフルコートはいわばブランドの導入部のようなものです。オーセンティックでありながら親しみのあるバークのイメージを一貫させながら、それぞれのカテゴリーアイテムを充実させることで、“バークワールド”を作り出そうとしています。


――「バーク」は今後どういうブランドに成長していきますか?変わる部分、変わらない部分は?

 ダッフルコートはこれからも変わりません!ただ、もっともっとフレッシュなニットアイテムが増えていくと思います。


――今後の日本における販売戦略と世界における販売戦略をそれぞれ教えてください。

 日本も世界の戦略も同じです。信頼のおけるパートナーと取り組み、バークブランドの拡大を図ります。今後は、著名セレクトショップとの限定モデルや、他のブランドとのコラボレーションモデルの販売も予定しています。


――ニットウエア制作の豊富な経験や知識をお持ちのピエロッティ氏にとって、ニットの魅力は何ですか?

 ニットの魅力は、その本質と意味をよく知らなければならないということ。それを知った上で、様々なトリートメントやテクニックを用い、前例のないほど進化した素材を作り出せることです。


――日本にいらしたのは初めてですか?印象はどうですか?

 初めてではありませんが、毎回初めて来るかのような発見が多くあります。そして驚くような速さで変化が起きていますね。いつも、街やストリートから多くのインスピレーションを受けています。


――お気に入りの場所やものなどがあれば教えてください。

 私のお気に入りは京都です。大変伝統的であると同時に革新的でもあるからです。まさに「バーク」と同じですね。




■「バーク」ウェブサイト
http://www.bark-italy.it/

(アパレルウェブ編集部)

初年度30億円を計画 基幹7ブランドを集積した「三陽銀座タワー」あす19日オープン
  2015/09/18 18:15 | ニュース

(左から)杉浦昌彦三陽商会社長と、迫本淳一松竹社長



 三陽商会の基幹7ブランドを集積した「三陽銀座タワー」があす19日、東京・銀座に開業する。きょう18日関係者向けに店舗内が公開され、迫本淳一松竹社長らが祝福に駆け付けた。

 新店舗は、6月末で営業終了した「バーバリー銀座店」の跡地にオープンし、地下1階から9階までの全9フロア(7階はオフィス)で構成する。1階ファサード部分には、今秋冬デビューの「クレストブリッジ」の雑貨を販売するほか、創業70周年を記念して製作した100年コートなどを展示。このほか「マッキントッシュ ロンドン」や「ポール・スチュアート」が入る。いずれも「バーバリー ロンドン」に替わる基幹ブランドと位置付けている。

 6階には、これまでオンラインストア限定で販売してきた「サンヨー・エッセンシャルズ」初の実店舗を開設。ジャケットやシャツ、ニットなど日本製にこだわった同ブランドの商品に加え、100年コートや今秋冬に発表したレインウールなどを並べ、同社のものづくりに焦点を当てた。杉浦昌彦社長は、「6階は、ものづくりのよさが紹介できるフロア。日本だけでなく、海外のお客様にも応援いただきたい。また、「サンヨー・エッセンシャルズ」の店舗をオープンすることで、Eコマースでの売り上げ拡大の起爆剤にしたい」と力を込めた。


 初年度売上高は30億円を計画する。バーバリー銀座店で絶好調だったというインバウンドによる売り上げについて杉浦社長は、「インバウンドだけを意識しているわけではないので明確な数値構成は出していないが、ASEANを中心とした海外のお客様にしっかり支持いただければ、3〜4割は確保できるのでは」と話した。



“旧知の仲”でコラボ実現 歌舞伎柄「100年コート」



 同店舗のオープンを記念し、あす19日から5日限定で、歌舞伎の衣装に使用される翁格子を裏地やディテールに取り入れた100年コートの受注を同店舗で行う。

 杉浦社長が、高校の同級生として45年来の友人だという迫本松竹社長に自ら翁格子の使用について直接問い合わせたことで商品化が実現したという。「2代、3代と受け継いでほしいという100年コートのコンセプトと、翁格子の柄に込められた意味に共通点を感じた」と杉浦社長が企画の経緯について説明すると、迫本社長も、「歌舞伎の世界でも、私たち松竹にしかできないオリジナリティーあるものに力を入れている。100年コートの着眼点に共感している」とこたえた。杉浦社長から100年コートを贈呈されると、「家族ぐるみの付き合いで、普段は、“杉浦”“サコ”と呼び合う仲。今回の件で、初めて“迫本社長”と呼ばれた(笑)」と話し、プライベートでの仲の良さを見せた。

■関連記事
 三陽商会 東京・銀座に複合ブランド店「三陽銀座タワー」9月19日開業 マッキントッシュ ロンドンなどを集積



6階「サンヨー・エッセンシャルズ」


6階には、商品の修繕などを行うコーナーも。


チームラボによる「チームラボカメラ」を設置。画面に手をかざして撮影を行うと、同店舗の特設フェイスブックページに写真がアップロードされる。


9階「ポール スチュアート」(紳士)


3階「マッキントッシュ ロンドン」(婦人)


2階は、今秋冬デビューの「ブラックレーベル クレストブリッジ」(紳士)。三原康裕氏ディレクションによるアイテム。



■「三陽銀座タワー」フロア構成:
9F ポール・スチュアート(メンズ)
8F ポール・スチュアート(ウィメンズ) / ポール・スチュアート スポーツ
7F オフィス
6F サンヨー・エッセンシャルズ / カスタマーズ サロン
5F マッキントッシュ ロンドン(メンズ)
4F マッキントッシュ フィロソフィー(メンズ / ウィメンズ)
3F マッキントッシュ ロンドン(ウィメンズ)
2F ブラックレーベル・クレストブリッジ
1F ブルーレーベル・クレストブリッジ / ブラックレーベル・クレストブリッジ
B1F ブルーレーベル・クレストブリッジ

(アパレルウェブ編集部)



オンワード樫山 紳士服「五大陸」の広告ビジュアル一新
  2015/09/16 20:59 | ニュース


 オンワード樫山(東京、馬場昭典社長)は、主力の紳士服ブランド「五大陸」の広告ビジュアルを一新した。モデルは、片岡愛之助や尾上松也ら2013年から同ブランドのアンバサダーを務める歌舞伎俳優5人。今秋冬のシーズンテーマ「THE PROTAGONIST(ザ・プロタゴニスト=主役、主人公)」にあわせ、映画や小説に登場するような影のある男たちのエレガンスで洗練されたムードや、冬の地中海の物悲しさを、スタイリッシュなワントーンのビジュアルで表現した。広告写真を中心に活躍する写真家の操上和美氏が撮影を手がけた。


 片岡らが着用するのは、日本ファッション産業協議会が主導する純国産表示制度「J∞QUALITY商品認証事業」で認証を受けたスーツ。1992年にデビューした「五大陸」は今秋冬、ブランドコンセプトを“東京発国際服”から“日本発世界服”に変更。英国の伝統やフランスの華やぎ、イタリアの粋、アメリカの合理性といった要素を取り入れつつ、日本における繊細な仕立てにこだわっている。


 17日から新聞や雑誌、テレビCMなどで大型キャンペーンを実施する。


イネスが来日 秋冬新作イベント開催―ユニクロ x イネス・ド・ラ・フレサンジュ
  2015/09/11 10:07 | ニュース

イネス・ド・ラ・フレサンジュ(右)と滝沢直己ユニクロデザインディレクター


 ユニクロは10日、仏出身の元モデルでファッションデザイナーであるイネス・ド・ラ・フレサンジュとの特別コレクションの秋冬新作イベントを都内で開催。イネス本人も会場を訪れ、多くのファンや関係者と交流を深めた。

 4シーズン目を迎える今秋冬は、1940〜1950年代の仏映画からインスピレーションを受けた約70点のコレクション。ツイードやウール、コーデュロイなどジャケットの素材の幅を広げたほか、ユニクロでは初めて使用するウールの一重仕上げ(リバーシブル仕立て)のチェスターコートや、ジャガード模様やケーブル編みで仕上げたヴィンテージ調のウールニットなどをそろえた。フォーマルにも対応するベロアのドレスもある。

 「今までのコレクションと違うのは、女性らしいカッティングでさらにエレガントなシルエットができたこと。1点1点は洗練されているけれど、実際にはラフにTシャツやデニムと合わせたり、日常的に着こなせるものばかり」というメッセージを発表したイネス。自身もボルドー色のベロアのブルゾンにデニムを合わせて登場し、来場者との写真撮影に応じたり、会話を楽しむなど、気さくな魅力を振りまいた。

 同コレクションは4日に販売を開始。ユニクロ銀座店では同日から、特設フロアを設けている。また、オンラインストアで7月下旬から8月上旬まで一部商品を先行販売したところ、ニットやつば広タイプの帽子などの人気が特に高かったという。


 イネス・ド・ラ・フレサンジュは1957年仏生まれの元モデル。1980年代にはシャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドのミューズとして活躍した。自身の名前を冠したファッッションブランド「イネス ド ラ フレサンジュ パリ」のデザイナーを務めるほか、ジャーナリストやコンサルタントとしても活動している。











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