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【CEOに聞く】IT×メイドインジャパンで急成長 カスタムオーダーシャツ「オリジナル スティッチ」の販売戦略
  2017/08/28 08:00 | インタビュー

ジン・コーCEO



 オンライン上で自分好みのシャツを注文・製作できるサービス「オリジナル スティッチ(Original Stitch)」を開発・運営する米サンフランシスコのファッション系ITベンチャー、オリジナル社(ジン・コーCEO)が新サービスを相次ぎ投入している。400種類以上の生地ラインナップをはじめ、細かいデザイン設定や人工知能を用いた高精度のサイズ測定、日本製の品質の高さなどを強みに、現在前年比250%の売り上げ伸び率を維持している同社。3月には、オーダーシステムのプラットフォームをアパレル企業や百貨店を中心とする小売り店向けに発売。加えて、日本国内ワイシャツ製造売上高1位の山喜(大阪市)とこのほど提携し、生産基盤も整えた。オンライン上でカスタムメイドシャツのオーダーシャツを販売する競合他社が増えるなか、どこに勝機を見るのか。ジン・コーCEOに聞いた。


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――今回の提携によって「オリジナル スティッチ」がパートナーシップを持つ国内工場は3拠点(フレックスジャパンの長野・熊本工場、山喜の信州工場)となった。今回、山喜をパートナーに選んだ理由は?

 ブランドの急成長に伴い、生産キャパシティー拡大の必要性を感じ、国内新規先となる提携工場を探していた。山喜はカスタムシャツメーカーの国内トップ企業として、優れたクラフトマンシップ、豊富な経験、長い歴史と信頼のすべてを兼ね備えている。日本のシャツ製造におけるリーディングカンパニーと提携を組むことで、私たちの先進的なオンラインプラットフォームを通じた多くのオーダーを、彼らが持つ複数の工場から世界中のユーザーに届けることができると考えた。

 また、山喜は生産工程の新技術開発をけん引する存在でもある。彼らが持つ先進技術を駆使することによって、日本製の質を落とすことなく、高品質なカスタムシャツをより早く生産することが可能となる。今回の提携は、グローバル展開においても強力なコンビネーションを発揮すると考えている。


――2017年度は現在の4倍にあたる20万枚の販売を目指している。山喜との提携で、生産量はどれくらい増えるか?提携のメリットはほかにもあるか?

 現行のフレックスジャパン工場では1日300枚のカスタムシャツを生産しているが、山喜との提携によって、10〜20%(MOM※)生産量が増えると予測している。

 また、彼らが持つ先進技術を駆使することにより、日本製の質を落とすことなく、高品質なカスタムシャツをより早く生産することが可能となる。

※MOM:製造オペレーション管理



日本の工場での製造工程を紹介する映像を製作。「丁寧にものづくりを行う日本の工場のスピリットは、私たちの事業成長になくてはならない存在」と語るコウCEO。日本の工場との提携により、メイドインジャパン市場の拡大も目指す。



――現在カスタムオーダーシャツを販売する企業が増えている。「オリジナル スティッチ」の強みは、受注生産による最小限の生産で豊富な選択肢に対応する“マス・カスタマイズ”にあると思われるが、改めて「オリジナル スティッチ」の独自性や強みについて教えてほしい。

 まずは品質と価格。メイドインジャパンのカスタムシャツが業界最安値の5,500円から購入できること。次にフィット感。国内アパレルEC業界の平均返品率が約18〜20%であるのに対し、「オリジナル スティッチ」の返品率は4%と低い。96%のお客様は最初のオーダーで満足のいくフィット感を実現している。もし、最初のオーダーのサイズ感が違う場合、新しいシャツを無料で差し上げるという保証も行っている。

 簡単に利用できることも大きな利点だ。お店に行き、人と会話をする必要はない。オンライン上で最短5分で注文できる。 リピート率が高いことも当ブランドの特長で、毎月の売り上げの68%はリピーターによるものだ。満足度が高いという数値実績も出ており、日本では90%以上という高いお客様満足度を誇っている。

 素材のバリエーションは400種類以上と業界一。 細かいデザイン設定や、精度高いのサイズ測定を加えると、日本製の品質の高さなどを強みに、10億通りのデザインが可能だ。「オリジナル スティッチ」のシャツを着れば、"オリジナルな"人物になれるということ。


自社開発の人工知能(AI)「ボディグラム(Bodygram)」によって精巧な自動採寸を実現した自社開発の技術「サイジングアプリケーション」。A4サイズの紙と手持ちのシャツを併せて撮影すると、そのシャツのサイズを自動的に割り出してくれる



――3月に「オリジナル スティッチ カスタマイズ・プラットフォーム」をスタートした。「オリジナル スティッチ」のオーダーシステムのプラットフォームをアパレル企業や百貨店を中心とする小売り店向けに提供するものだが、各社の反応や利用状況は?

 このサービスを開始してから、現時点で20の有力ブランドと、店舗からのお問い合わせを頂いた。開始時期についてはまだ発表できないが、今のところ3つのブランドやパートナーと密に動いている。初年度は5社との提携を目標としている。


――10月に手がけるサイトリニューアルのポイントは?

 リブランディングの基本的なポイントは、私たちのコアとなる価値観をブランドの発するメッセージに乗せ、ユーザーとの深い心のつながりを築いていくことにある。


――もしいま課題があるとすれば?

 顧客の獲得をよりスピーディーに行うこと。”すべてのクローゼットにカスタムシャツを”というブランドミッションを実現するために、多岐にわたるマーケティングチャンネルや戦略を活用し、迅速な新規顧客の獲得を目指す。


■「オリジナル スティッチ」
http://dev-originalstitch.com

■オリジナル スティッチ カスタマイズ・プラットフォーム
http://dev-originalstitch.com/platform/

(AW編集部)

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