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WEFが第10回公開シンポジウム開催 顧客フォーカスしたビジネスモデルをショップチャンネルとC Channelから学ぶ
  2017/07/31 14:13 | ニュース

尾原蓉子WEF会長


 ファッション関連分野で働く女性の活躍支援団体「ウィメンズ・エンパワメント・イン・ ファッション(プロジェクトWEF)」(尾原蓉子会長)は、7月21日に第10回公開シンポジウム「顧客フォーカスで、共感と感動を呼ぶFB(ファッションビジネス)イノベーション」を東京・渋谷の東京ウィメンズプラザで開催した。国内業界最大手のテレビショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」の西塚瑞穂執行役員と、F1層の女性向けにメイクや料理、ファッションに関するハウツー動画を配信するインターネットメディア「Cチャンネル(C Channel)」の森川亮社長を講師に迎え、ファッションビジネスにおける顧客にフォーカスしたコミュニケーションの重要性について示した。


ジュピターショップチャンネルの西塚瑞穂執行役員


 西塚瑞穂執行役員は、「『心おどる、瞬間を。』個客と共鳴し合う売り場づくりへの挑戦」をテーマに講演。365日・24時間生放送している通販番組「ショップチャンネル」は、1996年の会社創立以来20年連続で増収しており、昨年度は1,549億円を売り上げた。同社分析によると、購入者層は40代から70代が多く、そのうちの9割が女性。生活にゆとりがあり、新しいもの好きな好奇心旺盛な女性が多いのが特徴だという。
 また、通販番組は自宅で購入が完結するという利便性が注目されがちだが、同社が強みとするのが、「納得と感動と共感のある売り場」(西塚氏)。その実例として、放送中に売り上げ個数のカウンターを表示し、注文が確定するとカウンターが回る仕組みを導入したり、アパレル用品に関しては色とサイズを表示し、在庫が減ると在庫表示マークの色が変化する仕組みを導入している点などを紹介。“今しか買えない”臨場感や、生放送のライブ感を視聴者に伝える工夫を随所に施すことが、視聴者の感動や共感を生むとした。
 また、今ここでしか買えないという商品の希少性については、「生放送の持つ臨場感、一人称で伝わる熱意やゲストのエピソード、作り手の思い、ブランドの歴史をお客様も一緒に擬似体験することによって、モノをコトとしてお伝えすることができる」と強調した。


C Channelの森川亮社長


 森川亮社長は、「動画でコミュニケーションし、行動し、物を買う時代」と題し、SNSのトレンドの移り変わりを振り返るとともに、「Cチャンネル」のサービス概要やビジネスの背景などについて説明した。「インターネットが今より普及する前は、個人が情報を発信するのは手間がかかり難しかったが、ブログの登場により誰でも簡単に情報を発信できるようになった。そこから口コミサイトやインターネット上で繋がる交流サイトが登場し、発信される情報が膨大になっていった」と森川社長。「物心ついた頃からSNSに触れている若い世代はメディアから受け取る情報が膨大になり、情報に対して興味も持つまでの時間を約1.5秒で判断している。そのため、テキストではなく、瞬時に情報を得られる写真や動画が主流になってきた」と指摘した。
 雑誌や新聞離れが進むなか、同社が着目したのは1分間のハウツー動画。Cチャンネルには“クリッパー”と呼ばれるタレントやモデルが総勢500人在籍し、自分でヘアメイクをしていく様子を撮影する。誰でも簡単にチャレンジできそうな動画は、「“自分でもできるかもしれない”という気持ちを刺激し、興味関心が行動に変わるきっかけを作る。また、普通の広告動画を出すよりもエンゲージメント率が高く、購買に繋がる実績が出ている」とした。


(左から)西塚瑞穂・ジュピターショップチャンネル執行役員、森川亮・C Channel社長、デザイナー横森美奈子氏、ジャーナリスト生駒芳子氏


 講演後は、ショップチャンネルの番組「横森美奈子のリアル・クロゼット」に出演している横森美奈子デザイナー氏を加えた3人が登壇。ジャーナリストの生駒芳子氏をコーディネーターに迎え、パネルディスカッションを行った。「モノが売れない時代への工夫」の問いに対し、西塚執行役員は、「消費者は間違いなくお金を持っているが、賢く使いたいと考えている。前年と同じことをしていたら、消費者に飽きられてしまう。そのためには半年に1回商品を入れ替え、緊張感を持たせる」と答えた。また、森川社長は「日本は保守的で、新しいもの作りやメッセージを発信する意欲が低下している。実際には韓国や中国の方が進んでいて、そうした海外で作ったものを日本に持ち込んだ方が、消費者の関心をひきつけ、効果が生まれる可能性がある」と発言した。

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