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三越日本橋本店が初の全館リモデル 200億円投じ2020年春に全面開業
  2016/05/23 19:59 | ニュース

本館1階フロアイメージ



 三越伊勢丹ホールディングスは、三越日本橋本店(東京中央区)で初の全館リモデルに着手する。110周年を迎えた2014年3月に発表した「カルチャーリゾート百貨店宣言」から2年が経過し、満を持しての実施。総工費120億円を投じ、2018年春の第一期オープンを目指す。全館リモデル完了は2020年春を予定している。


 同店が立地する日本橋地区は現在、「日本橋再生計画」をはじめとする再開発が進んでおり、また議論が高まっている日本橋上空の首都高移設が実現すれば、観光エリアとしての来街者増も期待される。「都内でも有数のポテンシャルを秘めた街」(中陽次店長)だといい、同店もリモデルを機に、老舗百貨店ならではの古臭いイメージや顧客高齢化を刷新、中間層を含めた幅広い客層を取り込む計画だ。


 リモデルのコンセプトは、“カルチャーリゾート百貨店”。2014年3月に発表した「カルチャーリゾート百貨店宣言」に基づいたもので、商品を軸にした従来型の百貨店ではなく、アートや日本を中心とした“暮らし・文化”を楽しむ店を目指す。年齢や性別、所得などの属性ではなく、同じ趣味や価値観を持った“族”を軸としたMDを組むことで、これまで取り込めていない40歳台の顧客や、商圏にとらわれない全国各地・海外からの来店も見込む。また、老舗呉服店などに多く見られた“座売り型接客”も導入。スタッフが連携しながら顧客の多様な要望を聞き取り、文化や暮らしの楽しみ方を提案する。


 同店は、本館と2004年に完成した新館の2館で構成するが、本館の低層〜中層階で、“食文化”“服装文化”“住文化”を提案。本館の上層階と新館で、美術や呉服、スポーツなどの“あそび”文化を提案する。カテゴリー別で見ると、“あそび”文化の比重を増やす一方、衣料品の比重は縮小させるという。2017年から順次リモデルを進め、2018年春に第一期オープンを目指す。投資額は第一期で120億円、総額で200億円を見込む。


 環境デザインを手がけるのは、隈研吾氏。“樹”や“道”の要素を取り入れ、人や物が交流する開放感のある空間を創出する。同店は今年5月に重要文化財の指定を受けたことから、元来の重厚感ある建築と隈氏による新デザインが共存する形となる。


 第一期では、本館1〜3階に婦人服や紳士服、特選ブティックなどを含む“服装文化”を導入。新館1・2階に、“あそび文化”を導入する。新館1・2階にはコンテンポラリーアートのギャラリーを複数設置するため、全館のギャラリーは現在の5か所から10か所に倍増する。


 中店長はリモデルについて、「立地条件の変化や顧客の高齢化などによって同じ悩みを持つ百貨店は、全体の8割以上存在するのでは」と指摘。「ファッションを主体とした従来型の百貨店ではなく、文化を軸にした百貨店がビジネスとして成り立つことの重要性は大きい。それが実現できるのが、まさにこの店だ。“もう1つの形の百貨店”の代表としてリモデルを成功させたい」と話した。


 同店の2015年度売上高は1,683億円。第一期オープン後の初年度売上高は、2015年度比10%増を計画している。


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中陽次・三越日本橋本店店長



三越日本橋本店の外観。5月に重要文化財指定を受けた。




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