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【インタビュー】「2018年。3年後のWeb戦略」―プレイド「KARTE」―【前半】
  2015/01/09 12:00 | インタビュー

倉橋健太CEOと飯塚章PR&チーフエディター


 経営者・経営幹部を対象とした国内最大級の招待制カンファレンス「インフィニティーベンチャーズサミット(Infinity Ventures Summit)」が2014年12月2〜4日の3日間、京都で開催された。その中で、「「Launch Pad」」というスタートアップ企業のピッチコンテスト(短時間でサービスをプレゼンテーションするコンテスト)があり、そこで見事入賞したのが、株式会社プレイドが提供するウェブ接客サービス「KARTE」だ。

 「KARTE」は、Webサイト上でリアルタイムに接客ができる解析ツール。独自開発した解析エンジンでWebサイトへの訪問者をリアルタイムに可視化するというものだ。

 同サービスについて説明する倉橋健太CEOのプレゼンテーションは、自信に満ちた言葉と魅力的なプロトタイプで観衆の興味を引き付けた。「「KARTE」によってWEB販売の競争のルールが変わっていきます」という言葉で最後を締めくくり、持ち時間の6分ジャストでプレゼンテーションをフィニッシュさせた姿は、「KARTE」のクオリティーの高さを裏付けるかのようだった。

―まずは、「Launch Pad」入賞おめでとうございます。倉橋さんの見事なプレゼンテーションには感嘆しました。受賞後の反応はどうでしょうか。

 ありがとうございます。あのような場で評価してもらったことは素直に嬉しいですね。今冬の本リリースに向けて良いアピールになったと思います。反応もすごくありました。来場している方はポジションも情報感度も高い方ばかりで、「インフィニティーベンチャーズサミット」で出会った方々とはすぐに何かやることになりそうです。


「インフィニティーベンチャーズサミット」でプレゼンテーションを行う倉橋健太CEO



2人の出会いから生まれたサービス「KARTE」

―創業は2011年なのですね。

 はい。当初はECのコンサルティングとiOSの自社アプリをやっていました。起業前は、楽天でB to B to Cのビジネスをやっていたということもあり、純粋にto C向けのサービスに興味がわき、最初は飲食店を探すサービス「foodstoq」をやっていました。スタートアップ界隈では色々と取り上げてもらったり、スタートアップ企業が参加する「ジャパンナイト(JAPAN NIGHT)」にも参加し、本戦でアメリカまで行ったのですが、そのイベントの数ヶ月後にはクローズしてしまいました。

 ちょうどサービスをクローズすると決断した頃に、柴山(柴山直樹CTO)と出会いました。その時に、ES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の両面から、今の「KARTE」を考え始めました。


(左から)柴山 直樹CTO、倉橋 健太CEO。2人の出会いが「KARTE」誕生のきっかけに。


―起業してすぐに「KARTE」を立ち上げたわけじゃなかったのですね。柴山さんと出会ってから「KARTE」が生み出されるまでの経緯を教えてください。

 独立して様々な経験を積んでいく中で、自分の強みやこれまでの経験を棚卸しした時期があり、それから事業に対して“必然性”を考えるようになりました。やっぱりEC分野やデータ分析は自分の強みだし、そのカテゴリーで新しい価値を生めないかと考えていました。そんな時期に柴山と出会ったのですが、彼は東京大学で機械学習などを研究し、博士課程に在籍していました。解析分野などに大きな可能性を感じていて、ちょうどその頃、学術的なものから実地(ビジネス)へとシフトさせて世の中の生産性を高めたいという思いがありました。私が考えるビジネスの延長と、柴山がチャレンジしたいと考える技術の未来が重なり、2人の方向性が合致した。そこから「KARTE」というサービスの原形が生まれていきました。

 実は、最初は接客ツールという考え方をしていなかったんです。もちろん、ウェブ接客という見せ方の1つとして考えてはいましたけどね、接客っぽくないアイディアもたくさんありました。

―なるほど。データ分析の分野にどのような問題を感じていたのでしょうか。

 はい、色々なデータを取得することはできるようになりましたが、大手企業を除きデータを活用できている企業がほとんどいないことに問題意識を感じていました。そこを改善すれば、事業者と消費者の両面がハッピーになると思いました。

 柴山と出会ったのが2年半ぐらい前で、そこからアイディアを詰めて方向性が固まり始めたのが2年前の年末。そこからモックアップを作ったりして実際に開発したのが、1年半前ぐらいからですね。

―「KARTE」はマーケティングオートメーション(※)に近いソリューションだと思いますが、例えばアメリカのサイトカタリストのような大企業は気になりませんでしたか。

 ビジネスとして部分的に重なるところもありますが、一度も競合視することはなかったですね。ビジョンも技術的なアプローチも違いますし、むしろ共存していけると考えていました。

 私の経験から言うと、データは必ずしも大きさが重要ではないと思うんですよね。大企業は人的リソースも豊富で分析に集中できる環境は作りやすいけど、それができるのは極一部の企業だけ。世の中はデータと向き合えていない企業がほとんどだと思います。その中でサイズ感よりも大事なのは、“使いやすいデータ”だと考えています。

データ分析に時間を掛けるのではなくデータを見てすぐにアクションを起こせるかがポイントです。量よりも手軽さにサービスの価値があると思っています。

(※)マーケティングオートメーション:興味・関心や行動が異なる個別な顧客との個別なコミュニケーションを自動化するために開発されたツールや仕組みのこと


利用者の能力を引き出すサービス

―プレイドのメンバー構成を教えてください。

 社員は13人で、アルバイトや委託の方が4〜5人います。人材にはかなり先行的に投資しており、全体の半数強くらいが技術者ですね。

柴山の繋がりを辿って採用している技術メンバーが多く、機械学習や解析に強い。彼らの能力が活かされるプロダクトを提供していきたいですね。

―「KARTE」は管理画面のUIの評判が良いですよね。

 管理画面はとても力をいれている部分なのですが、実は「Launch Pad」でお見せしたUIはCTOの柴山が作りました。そしてこのUIは近々、ガラリと変わります。かなり進化しますよ。もうメチャクチャ良いと思います。

―そうなんですね。てっきりデザイナーさんの仕事だと思っていたのでとても意外でした。リアルタイム解析において管理画面の使いやすさって重要ですよね。

 大企業向けのサービスはオペレーションレベルが高く、操作するので手一杯となり、その人が持っている能力を引き出すことができないですよね。私はここを変えたい。利用している人のやりたいことや経験を引き出してあげるUIでありたいと思っています。多分、ユーザーインターフェース(UI)にここまでこだわったサービスってないと思います。

 私たちは強いビジョンをもって管理画面を構築しているので、本リリース前ですが、すでにVer.4になっています。誰にでも使いやすく提供したいし、ここはこだわった部分です。使いやすさでは、圧勝を目指したいと思っています。


「KARTE」管理画面のインターフェース


(後半に続く)




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