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百貨店セール時期の売上検証−2
百貨店セール時期の前倒しによる売上バランスの変化を見るに当たり、本年6月度から始まったセールの為に、6月〜8月の売上と合計を見ました。百貨店協会発表による数値をみますと、結果全国ベースでは紳士服・洋品、婦人服・洋品がともに100.9.%、身の回り品が105.0%、雑貨も107.7%、家庭用品も102.2%、食料品102.5%等とすべてのカテゴリーで前年をクリアしており、総額では102.1%となっています。東京地区のみでも、食料品98.9%やサービス98.7%であり、総額では104.4%であり、好調な結果となっています。

また、各百貨店の6月〜8月の合計を見ると、ほとんどこの程度であり、セールを後ろ倒しした三越伊勢丹は家庭用品のみ93.5%と前年を割っていますが、合計前年比は102.9%でほぼ全国平均と東京平均の間的な数値です。
セールは前年割れでありながら、プロパーを大幅増させている点での営業利益増加は結果を出したといっても過言ではありません。
強い意志を貫き、お客様は価格のみに走るばかりではなく、価値が価格を上回る事により、消費は成長している事を浮き彫りにした事は評価に値します。

百貨店は地域に根付いての商売が基本であり、カスタマイズ、ローカライズしないと生き延びないのですから、地域に密着したお客様のマーケティングを徹底させ、既存事業を維持向上させて、新しいニーズの開拓に向けていただきたいものです。
売れれば正解ではなく、商売の意志を持ちながら、地域のお客様に寄り添い、場合によっては前を歩き、二人三脚での発展を期待するものです。

また、ローカライズという観点から見ると、百貨店業界の海外展開は高島屋のシンガポールを除いては、中々答えが出せていないようですが、別会社であり国や地域での決算等の違いにより、別管理(海外事業部や別法人管理)をされていますが、基本的には既存店であり、たまたま場所が海外であるといった考え方でお店の運営やMDを見直せば、地域に適したビジネスモデルが浮き彫りになるのではと思います。

シンガポール高島屋の店長が地域密着型(ローカライズ)したMDが出来ているのですから、同じ日本人のお客様を相手にしている日本の百貨店の方がもっと売上や利益を確保できるはずではないでしょうか?管理手法とMD戦略は別との見方をすべきでしょう。
 2013/09/30 06:10  この記事のURL  / 
原宿CUTE-CUBE
掲店は2013年9月6日にオープンしました原宿竹下通りの小さなファッションビルです。
「かわいい」をキャッチフレーズに、B1FにはMONKIがALL-FLOOR、1FにもMONKIの一部、OSEWAYA、ASOBI-STATION、サーティワンアイスクリーム等、2FはスピンズがALL-FLOOR,、3FにはDESERT COLLECTIONと創作オムレツのポムの樹があります。
原宿には適したショップ群であり、ティーンズヤングの好むものが沢山揃っています。
エスカレータた階段、エレベータ等の位置には多少課題もありますが、4層でワンフロアー面積も小さいので、そう大きな問題ではないでしょう。
ただ、このエリアの同質化の深耕がエリア全体の課題であり、各ショップの特徴が見えにくくなってきている事に警鐘が必要でしょう。大きな地域のデベロッパーがいなく、各ショップ任せによる調整の限界を感じるのは小職だけなのでしょうか?
 2013/09/23 06:25  この記事のURL  / 
ショップブランドとグッズブランド
世の中、ブランドが氾濫しています。本当にお客様にこれが欲しいと名指しで選ばれているブランドがいくつ存在しているのでしょうか?
また、お店の屋号をお客様が評価されているブランドと、モノの価値やコトの価値をお客様が評価されているブランドと大きく2つに分類されますが、ファッション業界ではアパレルはモノのブランディングを強化し、小売流通業はショップのブランディングに注力してきました。
結果はどちらも片手落ちとなり、両輪をバランスよくコントロールする力が必要になってきています。
アパレルは特にテイスト区分のブランドを細分化しすぎて、ブランドそのもののパワーが分散されており、1つのブランドの持つスケールが小さく纏まっています。
逆に小売り流通業は1ショップブランドですべてを包含しているのに、そのお店のPBまで多テイスト混積型でモノブランドのコンセプトが明確に見えていません。
これはサイト構築にも適用できるのですが、ショップブランドサイトでは何でもありのサイトとなり、テイストでくくったサイトや1テイストのブランドサイト構築が出来れば、そのテイストをお気に入りのお客様はそのサイトしか開かなくなり、そのサイトの中での幅出し(衣・食・住)のライフスタイル提案型サイトにすべきでしょう。
これからのリアル店舗やサイトの構築にはこのようなテイスト提案型ライフスタイル売場が必要不可欠です。
 2013/09/16 06:21  この記事のURL  / 
エムアイプラザ・MI-PLAZA河辺店
掲店は2013年9月4日にオープンしました三越伊勢丹のサテライトショップであり、京王のサテライトショップと同様、地域密着型のお店です。
この河辺店はJR青梅線の青梅の手前にあり、立川まで20分程度の商圏ではありますが、ある意味陸の孤島的な町で、百貨店グレードのお客様がいらっしゃるのですが、エイジが高くいつも立川にお買い物とはいかない方達が多いのです。
ディリーユースには西友河辺店といった大型GMSが向かいにありますが、食品以外には全く興味を持たれていない店であり、勿体無い商業施設です。

このようなローカルエリアのマーケティングを徹底してのMI-PLAZAの出店です。初日夕方に訪問したのですが、多くのミセスの方が来店されており、商品の品揃えもぴったりで、ミセスのウェア、雑貨、お土産程度のお菓子等、バランスよく組み合わされています。
オープン当初にしては、様々なカテゴリーが並べてあり、様子見と思われますが、三越伊勢丹の事ですから、落ち着くまでの状態と推測しています。落ち着いてリピータになるお客様の顔が見えたら、そのターゲット顧客に絞り込んでの提案商材になるものと思います。
例えば、僅かのメンズウェアのライル&スコットのポロシャツ等は奥様からのギフト程度の品揃えであり、可能性がなければ削除すべきアイテムと思われます。

この様に、オープン当初は固定顧客になりうるターゲット顧客を絞り込む為に、カテゴリーの幅出しは必要ですが、絞り込んだ後は絞り込んだカテゴリーの中でのアイテムの幅出しをすべきです。オープン前からコアアイテムにせず、柔軟に地域顧客のニーズを探り当てる展開が必要不可欠なのでしょう。
この姿勢があれば、サテライトでなくてもフルラインの百貨店でも、成功への道は開けてくるのです。

最後に店名ですが、MI-PLAZAが果たして良いのでしょうか?伊勢丹立川店の顧客をここに呼び込むのでは、2店足して同じ売上では出店の意味がありません。要は伊勢丹立川店の顧客以外の百貨店顧客を取り込むべきなのですから、ミセスターゲットであれば三越プラザの方が、判りやすいのではとも思われます。エムアイがストレートに三越伊勢丹と理解される方ばかりが百貨店顧客ではないのです。もっと新規も含めた百貨店顧客に響くネーミングも重要ですが、この地域での三越のイメージは余りないのでしょうか?

また、2015年春に原宿に出店されるALTAですが、これこそイセタンアルタが良いのではと思われます。アウトレットやセール常設店ではないプロパー店であればこそ、伊勢丹や三越のショップブランドを有効に利用される事がビジネスモデルの基本となるでしょう。
 2013/09/09 05:56  この記事のURL  / 
通信販売のカタログ&ネット
通信販売のカタログとネットが別々のテーブルで議論、検討されていますが、本当に正しい方法なのでしょうか?カタログを見ながらコレクトコールやTEL&FAXで発注されている消費者、カタログを見ながらネットで発注されている消費者、サイトを見ながらネットで発注されている消費者(モバイルを含む)もいらっしゃいます。
このような多岐にわたる手法が輻輳しているマーケットの中で、カタログとネットを別々のテーブルで議論、検討する事が果たして正しいのでしょうか?
カタログの制作を辞めた事による売上が激減したサイトもあり、ネットでは80歳の方でもサイトを開く事の出来る方もいらっしゃるという理論(その方がメインターゲットでビジネスが成り立つのでしょうか?)で、自分の土俵に議論を持ってこさせようとしている方も多いのです。
要は自社の展開している商品はどのような消費者がメインターゲットで、その消費者がどのような手法にて商品を購買しているのかのマーケティングが不足しているのです。
ここを見誤っている企業が如何に多い事か?
総合通販が何故カタログ制作を辞めないのか?ローソンが何故今さら自宅で見る67PAGEものカタログを店頭に置き始めたのか?自社のお客様の購買方法を直視しているからなのです。
まずは、自社顧客ターゲットは誰なのか?その顧客はどのようなライフスタイルの生活環境の中で、どのような商品を求めているのか?その顧客はどの様な手法で商品を購買しているのか?このマーケティングなくしてカタログありきやネットありきで議論、検討する事は成功しない事と同等なのです。
百貨店通販がユナイテッドアローズのリアルとネットの併売率を高める手法をまねてみたり、FBやSCが社名サイトを立ち上げてみたりする事が成功していない事は、すべて自社顧客マーケティングに不備があるのです。アパレルも社名サイトではなく、専門店のブランドサイトのように、次のステップはブランド別サイトなのです。当然、百貨店やFBやSCもテイスト別サイトの構築を求められてきます。
このような流れの中で、ビジネスモデルの構築を進めるには、しっかりとした自社顧客マーケティングの徹底が必要不可欠なのです。
 2013/09/02 05:48  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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