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京都マルイ
リーマンショック以降低迷が続いていました小売業にも大きな変化が見えてきました。
震災はまだ復興までは時間が掛かるものの、作業の速さはさすが日本という迅速さです。
特に関西は3月からのリニューアルを始め新SCやFBのOPENラッシュが続き、大型百貨店の新規参入があり、混沌とした状態となっています。

掲店は4月27日に京都河原町阪急の跡地にオープンしました京都マルイは高島屋京都店の東側の商業施設であり、B1F〜6Fまでの7層で7〜8Fは旧店のままのレストラン街の「モザイクダイニング」です。店舗面積8760平米、店舗数も53店であり、京都初は80%の42店です。
ターゲットを25〜35歳代に絞り、お母さんや彼との同伴も意識はしていますが、基本的にはアラサー狙いと見受けられます。35歳を中心としていないので、お子様も含めた3世代を狙っていた中野マルイとは異なることです。

ゾーニングとしては、B1Fは食品・スイーツ・ベーカりー・カフェ・生活雑貨・コスメといままで弱かった食品は、高島屋のデパ地下もあり、大きく取らないで「マルチカ」と名付けての成城石井、生活雑貨のハンズビー、ベーカリーカフェのサンドッグイン神戸屋、スイーツ&カフェのロブパティ自由が丘等が並んでいます。
1Fには婦人雑貨、2Fにはレディスシューズ/バッグ等、3Fはレディスファッションとしてプラステなど、4Fにはレディスファッションとランジェリー、5Fにはメンズファッションと雑貨、6Fには本/カフェ/時計/スポーツとなっています。

7Fと8Fには前述のモザイクダイニングとして、飲茶バイキング「香港蒸籠」、オムライス専門店「ポムの樹」、京風スパゲッティー「先斗入ル」、焼肉・ステーキ「松屋やきにくすてぇ〜き」等の6店、8Fは京懐石「美濃吉」、そば大津・坂本「鶴喜そば」、季節の天ぷら「銀座ハゲ天」等の8店が並んでいますが、このレストラン街は契約の問題で居残ったのではと思われます。
このマルイの客層から言えばもっとカジュアルレストラン等のリーズナブルでお洒落なお店の
方が適しています。このままであればお母さん連れでなければ入らない可能性が高いと思われます。

しかし、マルイのOPEN景気のにぎわいも2カ月しても一段落していなく、阪急河原町店の時に比べ2倍の入店客と売上で推移しているとも聞こえてきます。ここ数カ月は自店顧客の顔を見るマーケティングを徹底して行い、地道に売上を築いていくことが望まれます。

最近のマルイの店舗政策はセントラルMDの押しつけではなく、地域密着型のMDにすり替わり、飲食も少しずつ研究して取り込みだしてきており、素晴らしく変化を遂げようとしています。ターゲットも絞るだけ絞り、結果として幅が出てきている事も見逃せません。小売業はローカライズ、カスタマイズして行かないと生き延びない業態ですから、基本を重視しながらの変化対応力が重要なのです。マルイファミリーは未完成に見受けられますが、、
また、メンズの「ビサルノ」の商品MDももっと磨きを掛け、カジュアル比率を高め、そのカジュアルラインと現状のビジネスラインが同じ人が着られるウェアになれば、ブランドとして成長路線を取れると思われます。

旧阪急河原町店の女性ターゲットは変わらないのですが、もっとエイジセグメントをしてのMDは狭い館にはぴったりはまるのです。この手法でヤング〜ヤングアダルトのレディスが完成すれば、これの多店舗化で広げられ、次の戦略はレディスのアダルト・シニアの磨きなおしや、メンズのヤング・ヤングアダルトの磨きなおしにより、広い館での展開も可能になります。
百貨店やGMSが先に箱を作り、それから何を落とし込もうという戦略では精度の高いMD戦略は育ちにくいのです。このようにカテゴリーキラーを一つ一つ作り上げてから、積み上げる館が望まれます。

新店オープンはリニューアル以上に、マーケティングが難しく、既存顧客のデータをどのように利用するかのリニューアルよりも、全く0からの仮説立案ですから、ブレて当たり前です。
図面に書いたようにお客様が流れるのであれば、小売業が右上がりの連続なのです。
図面通りに流れない時に現場対応力が求められるのです。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。

 2011/06/27 05:53  この記事のURL  / 
ショッパーズプラザ新浦安
リーマンショック以降低迷が続いていました小売業にも大きな変化が見えてきました。
震災はまだ復興までは時間が掛かるものの、作業の速さはさすが日本という迅速さです。
特に都心に近く、液状化の激しい浦安地区、特に新浦安や舞浜のディズニーランド近辺は酷い状態であったのですが、浦安市とオリエンタルランドの協力姿勢も足並みがそろい、素早い復興をしつつあります。

その中でも液状化の激しかった新浦安駅のダイエーが運営するショッパーズプラザ新浦安は、立地面は最高であり、JR京葉線新浦安駅の前のバス+タクシーターミナル前に位置して雨にも濡れない環境です。B1F+B2Fには有料の駐車場があり、何も買わないと料金が発生するのです。駅前ですから車を止めてJRで通勤される迷惑者も警戒しているのでしょうが、木場のヨーカドーのように3時間30分は無料等にすれば、通勤用の迷惑駐車がなくなるのです。

OPEN当時はダイエーが1F〜3Fを使用していましたが、現在は1Fと3Fで、2Fには化粧品ブースのみの展開です。IYやイオンと同様に、GMSが自前でコントロール可能なMDではこれほどの面積は不要なのです。可能なMD以上の面積をGMSが展開しているので、本来提案できるテイストが広い面積で薄まって何を表現しているのかが判りにくい状況に陥っているといえます。売場は引算のMDです。不要なテイストが混在したり、薄まったりしている事で、お客様に本来伝えたい事が伝えられていないのです。

また、隣接SCとしてMONAがあり、ネイバーフッド対応型のショップ展開で、駅高架下にはアトレ新浦安があり、それぞれ味付けが変化しています。各々は中途半端に映るのですが、当初は同様のタイプの店が各々展開されていて、食い合っていたような状況でしたが、最近のテナントの入れ替えを見るにつけ、各々が役割を見出しつつあり、共存共栄ができつつあるように考えられます。

掲店の1Fには、ダイエーの食料品以外にはダイエー自転車、ハーゲンダッツ、ザ・ダイソー、ヴィ・ド・フランス、ミスタードーナツ、リンガーハット、居酒屋一兆、フードコート等があり、2Fにはダイエーの化粧品ブース以外には専門店フロアとして、BOOK-OFF、クラフトハートトーカイ、島村楽器、グランサックス(バッグ)、コムサイズム、ハッシュアッシュ、Right-on、REGAL-SHOES、SPC(靴)、MITSUMINE等があり、レストランはポポラーマのみです。3Fにはダイエーの衣料品(紳士服・婦人服・子供服と玩具・TVゲーム)と寝具インテリア・日曜雑貨・時計・文具があり、それ以外の専門店にはベスト電器、アシーネ(書籍)、栄光ゼミナール、リラグゼーションスタジオ等です。4Fにはセントラルウェルネスクラブ新浦安、アミューズメントパーク宝島2、市民プラザのウェーブ101等以外には、飲食街として、築地はなの舞、さくら水産、杵屋(うどん)、居酒屋土間土間等があります。5Fには伊藤楽器ヤマハ音楽教室、シェーン英会話新浦安校、ヒラキバレエスクール等、6Fにはコスモ調剤薬局、順風会小林クリニック、新浦安デンタルクリニック、平山レディースクリニック等、7Fはケント英会話学院、個別指導明光義塾等、8Fにはイナガキ眼下、金子小児科クリニック、小松耳鼻咽喉科クリニック、波多野内科クリニック等があります。かなり緊急にも役に立ちそうです。

全体的には少し古い建物であり、売場もダイエーの平場をアレンジした環境であり、中々斬新な売場構築が出来にくい状況にあると思われますが、ブランドリレーションや一つ一つのショップ再生、及び接客サービス教育を徹底し、近隣他SCとの差別化をすれば、ネーバーフッドの新浦安、舞浜のセレブなお客様のデイリーユース利用していただける館のリメークが可能になるのです。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。
 2011/06/20 06:15  この記事のURL  / 
イクスピアリ
リーマンショック以降低迷が続いていました小売業にも大きな変化が見えてきました。
震災はまだ復興までは時間が掛かるものの、作業の速さはさすが日本という迅速さです。
特に都心に近く、液状化の激しい浦安地区、特に新浦安や舞浜のディズニーランド近辺は酷い状態であったのですが、浦安市とオリエンタルランドの協力姿勢も足並みがそろい、素早い復興をしつつあります。

その中でも観光施設ではないSCのイクスピアリは集客の戻りも早く、土日祝の駐車場は結構埋まっており、平日夕方は京葉線の途中下車のお客様も目立っています。
フロアの作り方はアミューズメント的な回遊性を構築しているために、ゆっくり買い物を楽しむお客様にとっては適していますが、時間のない目的買いのお客様にとっては買い回りしにくいレイアウトになっております。

JR京葉線舞浜駅よりは2Fに繋がっており、1Fは駅ロータリーと直結しています。しかし、1Fから入ると千疋屋パーラー、MARUZEN、成城石井、ITS DEMO、フードコートのイクスピアリキッチン等はあり、駐車場を挟んでTHE BODY SHOP、AMOS-STYLE、LUSH ,タイムレスコンフォート(趣味&生活雑貨)、シネマエリア等があり、1Fは繋がっていないのです。2Fに上がって初めてワンフロアなのです。

2Fがメインで話題のアースミュージック&エコロジーやGAP、コムサスタイル、moussy、WEGO、FREES SHOP、45R、クラチカ(バッグ)等が並んでおり、それなりの集客があります。
しかし、一部ミュージアムレーンは外向きのショップレイアウトで、今一お客様が回り込んできていないのです。またシネマエリアの周りに配置されたショップのムラサキスポーツやstussy、エスペランサ等は見えにくい場所であり、知名度とリピーターの有無に左右されるショップにならざるを得ない状況です。

3Fはファッションが半分くらいで、ハンドバッグのキタムラ、スタージュエリー、卑弥呼COLLECTION(婦人靴・バッグ)、COACH、アダムエロペ/ロペピクニック/ビス)、INDEX SOUP COCUE、cynthia、NATURAL BEAUTY BASIC、ポールスミス、UAグリーンレーベルリラクシング、ローリーズファーム等とモンスーンカフェ、炭火焼肉トラジ、ピッタゼロゼロ(イタリアン)やサロン・ド・テ アンジェリーナ(カフェ&バー)等の飲食が半分並んでいます。

4Fはライブハウスのクラブイクスピアリ、地ビール&灸り焼きのロディズ・ハウス、マーレクッチーナ(イタリアン)、すき焼き人形町今半、築地玉寿司等のレストランフロアです。
構造的には一見客にとっては判りにくいのですが、リピータになればそれなりに見やすいものです。基本的にはディズニーランドやディズニーシーの観光客よりも、近隣の新浦安や舞浜に住んでいますお客様のリピータがメインで、戦略的には正しいと思われます。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。
 2011/06/13 05:52  この記事のURL  / 
経堂コルティ
リーマンショック以降低迷が続いていました小売業にも大きな変化が見えてきました。
好調なブランドショップを除いて既存店前年比は好不調のまだら模様です。

2011年4月26日にOPENしました掲店は小田急線経堂駅傍に出来ました1Fの小田急OX(食品スーパー)を核とした全49店舗の小さなSCです。
1Fは小田急OXを核にし、壁面にODAKYU-FLORIST、文明堂、おこわ米八、とんかつ新宿さぼてん、HOKUO、ミスタードーナツ、宝くじ、つくばクリーニング、フロプレステージュ(洋菓子・洋惣菜)、横浜昇龍園(中華惣菜)、京樽等が並び、2Fには三省堂書店を核とし、タリーズコーヒー、itoya topdrawer(ステーショナリー)、ドラッグセガミ、KEYUYA、ロフト、off&on(生活雑貨)、Bleu Bleuet(ファッション雑貨)、George’s market(インテリア雑貨)、アロマブルームウェルビーイング(リラクゼーション雑貨)、マークスアンドウェブ(生活派化粧品・生活雑貨)、アイシティ(コンタクトレンズ)、ネイルクック、オプティックミキ(メガネ)等です。3FはTUTAYAが核となり、イマジン(美容室)、保険の森、経堂みどり薬局、栄光ゼミナール、西クリニック(内科等)、松村医院(皮膚科等)、経堂耳鼻咽喉科、見代歯科医院が並び、4Fにはレストランの焼き肉叙々苑、大戸屋(定食)、武蔵野食堂(スパゲッティ)、リータンタンカフェ(チャイニーズカフェレストラン)、KYODO406(カフェレストラン)、経堂葡萄酒(ワイン専門店)があります。

店舗概要はコモディティがメインですがファッション系はなく、SCという形態ではない新しい商業施設を目指しているのでしょうか?小田急OXのために多店舗が埋められている状況に見受けられ、目玉店舗がありません。ディリーユースの小田急OXがあればよいといった感覚です。

課題1.駅の横にも関わらず、雨が降れば駅から傘が必要で、屋根続きではないのです。
課題2.目玉店舗がなく、集客力が弱い。平日の夕方でさえ小田急OX内はまばらな客数でした。
課題3.病院等が多いので、ベビーカーを押している単家族がちらほら見受けられるにも関わらずフード
コートがない。逆に言えば数家族で来館されれば購買単価も上がりやすいのですが目論見が外れているのではないでしょうか?
課題4.4Fテラス部分にはガラスの屋根が付いているので、OLの昼休み等のくつろぎの場として有効
利用できるのですが、中央には屋根がなく、雨に打たれる構造なのです。全部透明ガラスの屋根に何故しなかったのかが不明です。

このような環境であり、折角の駅前立地でありながら、有効活用できていないのは残念です。
まだ手直しできる部分も多いのですから、この経堂コルティをブラッシュアップして小さくても精度の高い店舗ゾーニングのSCとしての完成を目指していただきたいものです。
それから小田急沿線に多店舗化される事を望むものです。

「顧客視点での課題の発見、プロの技での改革」が必要です。
是非とも健全なる店頭売上になるSCの完成を願い、小さくても存在価値の館を、早急に再構築できる事を祈念致します。
 2011/06/06 05:57  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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