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大丸東京店紳士服売場
小売業の売上が苦戦していますが、少しずつ底打ち感が感じられる様になってきています。
特に百貨店の閉塞感の中から、新しい息吹が感じられる売場もそこここに現れ始めました。
リーマンショック後の低迷の中、じっと耐えているのみでは何も生まれません。
一部の店は自店のマーケティングを再度実行し、ターゲットを明確に浮き彫りにして、仮説を立てて挑戦をし始めています。
そこで、「輝く売場」について、一部回復し始めました都心百貨店紳士服売場にお客様目線にて感じるままに纏めてみます。

大丸東京店紳士服売場は昨年下期も客数微増、売上微減とリーマンショック以降の百貨店の売上前年比から見ても健闘した数字を叩いています。
これも前店長の施策も効果を表し、リーマンショック以降お客様は価格に敏感になると読み、婦人雑貨売場でアウトレットコーナーを展開したり、機を見て敏な手を打ってきました。

今年に入り、百貨店顧客も買い控えに我慢しなくなってきたお客様も含め、低価格一辺倒ではなくなると予測し、より良いものをリーズナブル価格での提案にシフトし、現店長のもとお客様に各アイテムの売れ筋人気ランキングやバイヤー一押しの商品を提示し、顧客の購買促進へのサポートを実行して、安定した数字を確保しているのです。要はお客様に「宝物探し」に参加していただき、モノでなくコトを提案し、必需品でなく必欲品に目を向けていただく施策なのです。

この店の紳士服のお客様はご自宅からが約1/3、仕事がこの近辺のお客様が約1/3、地方からの出張者や旅行者が約1/3で構成されており、明確に分類できているために、施策が打ちやすい環境にあります。紳士服売場ではそのグループ毎にプライスレンジを揃えるMD手法も取り入れて、顧客のタイプに合わせた対応で安定した数字を確保しているのです。

特に本年は昨年に買い控えしたスーツが牽引し、プロパー69000円、セールなら39000円が好調に推移しており、紳士服PBとして「トロージャン」も安定しています。
次期増床に向けて、店として不足しているMD等をどのように既存売場との融合をさせるのかが、課題であり、現状の面積では欠落部分が多く、紳士服ならビジネスと雑貨中心であり、カジュアルが弱く、婦人ならミセスゾーンの強化、子供服の問題等、再度構築しなおした場合の新カテゴリーに対する顧客の導入対策がポイントです。

掲店もカード売上比率が50%を越しており、ポイント制も手伝って、平日では女性客が80%以上の来店となっています。当然紳士服売場も女性の代理購買が主であり、男性自身の来店購入は土日及び平日の夕方に偏っています。また、土日においても女性とのカップル、夫婦、ファミリーでの来店が中心であり、女性が「それ似合わない」と言えば購買されない状況です。

例えばカジュアルシャツを1枚購入しても、自宅にある何をどのようにコーディネイトしたら良いのかが判らないので、シャツ1枚も購入して頂けていないのです。よって、紳士服アイテムによるコーディネイトリストの作成と売場におけるVP提案により、このようなセットで組み合わせれば良いのかを女性にレクチュアする事が重要です。

売場もメンズだからといって、パイプの高さが高い什器や、棚面の最上段が床から100cm以上の島面の什器など、女性の目線には高すぎて、いくら良い商品でもその上に載せては全く平日来店されている女性に見ていただいていないのです。
このような事は判っていると思われている百貨店マンが多いのですが、意識はしていても女性のお客様目線で売場を見渡している事が実行出来ているとは思えません。

要は、百貨店は店舗販売も含めて、素晴らしいショップブランドとグッズブランドを保持しているのですから、各々のブランド力を顧客に密着させれば凄いパワーを発揮できる業態であり、如何に顧客にお伝えできるのかを問われているのです。
「お客様目線で商品と売場の課題を発見し、プロの技での改革」が必要です。
是非とも健全な顧客満足度の向上になるように、小売業の顧客対応力を早急に再構築できる事を祈念致します。
 2010/12/27 06:53  この記事のURL  / 
松屋銀座店紳士服売場
小売業の売上が苦戦していますが、少しずつ底打ち感が感じられる様になってきています。
特に百貨店の閉塞感の中から、新しい息吹が感じられる売場もそこここに現れ始めました。
リーマンショック後の低迷の中、じっと耐えているのみでは何も生まれません。
一部の店は自店のマーケティングを再度実行し、ターゲットを明確に浮き彫りにして、仮説を立てて挑戦をし始めています。
そこで、「輝く売場」について、一部回復し始めました都心百貨店紳士服売場にお客様目線にて感じるままに纏めてみます。

今秋9月11日にリニューアルオープンしました三越銀座店の影響により、銀座への集客は増加していますが、松屋銀座店における影響は来年2月からと言われています。要は三越銀座店のリニューアル工事が本格的になった今年の2月以降の落ち込みによる松屋銀座店の売上の安定は他店にはない状況でした。ただ単におこぼれを頂いた訳でなく、隣がどうあろうと既存顧客に対し、こつこつと顧客に向けての施策を打っていたのでした。すべてが効果を表したとは思えませんが、意図を持って仕掛ける事を忘れない姿勢は評価に値します。

例えば、スーツが苦戦傾向にあり、カジュアルや雑貨を強化したり、ネクタイ売場のネクタイの面積を縮小し、カフスやバッグの面積を拡大させたりするMD上のコントロールは当然ですが、店としても物販を伴う文化催事を強化し、7月は「鉄道模型」の催事を打ち、子供のみでなく男性客の取り込みも意思を持って開催して期待以上の集客をみています。8月は「ゲゲゲ展」と称して、水木しげる米寿記念の催事を打ち、男性向けの集客装置も展開しています。

また、昨年より「男のこだわり」を前面に打ち出し、リアルデザインという雑誌に、「日本の革である必然」と称したタイアップ広告を打ち、こだわりのある男性客の取り込みを仕掛けました。本年に入り、リアルデザインという雑誌を止めて、タブロイド版にて折り込み等で部数を増加させ、幅広い顧客を対象にシフトし、より効果をあげています。

別途、紳士服2着セール催事で話題のバイヤーが企画しました「丸縫いスーツ」をプロパー展開も実施し、催事では35000円、45000円がプロパーでは69000円クラスで、こだわりを前面に押し出した仕掛けを継続し、ジャケットまで広げつつあります。品質的にも価格的にも魅力ある商材になっています。
このようなディリーな施策を顧客に向けてしっかりと投げていく事はお客様の満足度を向上させる要因となりますので、期待しています。

掲店はカード売上比率が50%を越しており、ポイント制も手伝って、平日では女性客が80%以上の来店となっています。当然紳士服売場も女性の代理購買が主であり、男性自身の来店購入は土日及び平日の夕方に偏っています。また、土日においても女性とのカップル、夫婦、ファミリーでの来店が中心であり、女性が「それ似合わない」と言えば購買されない状況です。

男のこだわりは重要ですが、購入した後の使用時点で効果を表せば、リピーターになり得るのです。しかし、まず購入していただくには女性の目線をクリアしなければならず、男のこだわりを前面に出せば、女性の購買には繋がりません。女性に認知され、御主人にお勧めいただくためには、男性衣料品の女性向けのレシピが重要です。

女性に理解されれば、土日に御主人やカップルで来店され、洋品のみでなく重衣料への購買にも繋がるものです。このコーディネィトリストは女性の発注率90%の通販やEコマースの紳士服カタログにも利用できます。
このような事は判っていると思われている百貨店マンが多いのですが、意識はしていても女性のお客様目線で売場を見渡している事が実行出来ているとは思えません。

要は、百貨店は店舗販売も含めて、素晴らしいショップブランドとグッズブランドを保持しているのですから、各々のブランド力を顧客に密着させれば凄いパワーを発揮できる業態であり、如何に顧客にお伝えできるのかを問われているのです。
「お客様目線で商品と売場の課題を発見し、プロの技での改革」が必要です。
是非とも健全な顧客満足度の向上になるように、小売業の顧客対応力を早急に再構築できる事を祈念致します。
 2010/12/20 06:21  この記事のURL  / 
コレド室町
日本橋三越の隣の三井本館(三井記念美術館)の向かい側にコレド室町が10年10 月28日(木)にOPENし11月4日(木)の夕方にリサーチしてきました。
近視眼的ですが、リサーチにて感じた内容を想いのままに記載してみます。
少々乱暴な点はご容赦願います。

コレド室町(10/10/28 OPEN)
高層ビル内のB1F〜4Fの5層で総店舗数25店といった小さなエリアであり、ほとんどレストランとなっています。このエリアにしてはリッチ・セレブ向けのレストランが少なかったのです。

B1Fにはタロー書房が大半を占め、日本の御馳走えんは地下鉄からの入り口横にあり、2店舗しかなくても判り易い状態です。1Fは「第一園芸」(フラワーショップ)、「箔座日本橋」(箔製品と喫茶)、「にんべん日本橋本店」(鰹節、調味料等)や「日本橋木屋」(刃物等)の物販に「パティスリーエメ・ヴィベール」、「カフェエメ・ヴィベール」がLの字の形状の店となっています。「木屋」などは三越本店の向かい側に、元から路面店を出しています。

2Fには「ビキニピカール」(スペイン料理)、「ケ ヴォーリア!」(イタリア料理)に加え、「四川飯店日本橋」(中国四川料理)と「日本橋紀ノ重」(原始焼き、鮮魚、日本酒等)があり、3Fには和牛一頭焼肉盛岡手打冷麺「房家」(焼肉)、銘鶏やき鳥「鳥仙」(鳥料理、焼鳥)、「バシのせたが屋」(ラーメン)、中國料理「孫」(中国料理)、豚肉料理「日本橋平田」(豚肉料理)、米を主役とした和食の「米祥」、おばんざい・炙り焼き・酒「菜な」(和食居酒屋)、「レストランろしあ亭」、(ロシア料理)、「ビストロ石川亭」(フレンチビストロ)が並んで様々に選べて楽しめます。

4Fには「ニーノカフェダイニング」というイタリアンカレーカフェがあり、しゃぶしゃぶ・日本料理の「ざくろ室町店」、串揚げの「串亭」、「鮨 日本橋 鰤門」と大型店が揃い、フロアを上がるにつれ、豪華なイメージが出ています。

全体的には照明が暗く、上品なイメージを醸し出そうとしているのか、落ち着いたイメージではありますが、フロアに元気が感じられないのです。
勿論レストランですから、ランチタイムの後、ディナータイムまではクローズする店も多く、物販店舗が少ないのは館として問題があると思います。
価格はそれなりに高い店が多いのですが、銀座にある系列店よりも高いと思われる店も多々あり、日本橋のイメージと懸け離れた感がするのはいかがでしょうか?

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。
 2010/12/13 06:43  この記事のURL  / 
コピス吉祥寺
JR中央線の吉祥寺駅から5分程度の元伊勢丹吉祥寺店の跡に、コピス吉祥寺が2010年10月15日に完成し、GRAND-OPENし、当日の夕方にリサーチしてきました。
近視眼的ですが、リサーチにて感じた内容を想いのままに記載してみます。
少々乱暴な点はご容赦願います。

コピス吉祥寺 (10/10/15 GRAND-OPEN)
元伊勢丹吉祥寺店跡地であり、A館、B館の2館体制となっており、ジョイント部分が弱く別々に映ります。特にB館は大箱ショップを導入することもなく、4Fに石井スポーツ、6〜7Fがジュンク堂を導入しており、1〜3Fと5Fは逆にA館にKEYUCA(インテリア)を配しています。
面積の要望とマッチしなかったのかイレギュラーであり、途中からA館とB館のどちらにいるのか判りにくい感覚でした。単純に5FのA館とB館を入れ替えれば多少まともでしょう。

このコピスの特長は、B1FのフードテラスのB館のスーパー三浦屋と武田ハムは人気があり、OPEN日は大行列でした。また、A館の6Fのキャラパーク吉祥寺のKIDS向けのフロアは子供達とそのお母さん方で満杯です。

FASHIONとしては、UAの独占状態であり、A館1Fの通路にBEAUTY&YOUTH、UA-GREEN-LABEL、B館2FにCOEN等導入しており、本体UAでなくこの地域を理解している適した出店と思います。
UA以外はノーリーズ&グッドマン、MAX&CO、GREEN-PARKS-SARA、PLST(リンクセオリー)、トミーヒルフィガー、ティンバーランド、ORIHICA、レプシィムローリーズファーム等です。

全体的には食品スーパーがあり、妥当と映りますが、FASHIONとしてはリレーションも含め、
どうしようもない構成ですが、A館の3Fの半分を占める吉祥空間SORAは西ノ宮ガーデンズのテラスよりは落ちますが、三越銀座店の銀座テラスより少しましでした。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。
これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。
 2010/12/06 06:18  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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