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メンズショップのONE-STOP-SHOPPING化
メンズショップは、今後お客様の立場で考えると、紳士服ロードサイド店はSUIT中心で、カジュアル専門店ではカジュアル中心でしか扱っていません。
電化製品や日用品の必需品はなくては困るので、その目的のみにでも来店されますが、なくても生活に困らない必欲品であれば、SUITのみで紳士服ロードサイド店に来店して購入されても、カジュアルで欲しいものが無ければ、もう一度カジュアル専門店に移動してカジュアルを探しに行かざるを得ないのですが、そのような動き方はしなくなってきています。

例えばSCで言えばららぽーと新三郷は178店、イオン越谷レイクタウンSCは578店です。
ららぽーと新三郷に行って無いから、もう一度違うSCには移動しないで帰ります。
578店もあれば無いという可能性は低いので、大規模SCに足を運ぶのは明白です。
ある日の夕方の両駅の前でSCからの帰りのお客様をカウントすると、新三郷駅に戻ってくるお客様でSHOPPING-BAGを持っている人は10人に1人の割合で、越谷レイクタウン駅では10人に2人の割合でした。
新三郷が出来たばかりではあり、物見遊山の方もいらっしゃるとは思いますが、この差は前述の理由によるものに起因していると推測されます。

これからのメンズショップ(紳士服ロードサイド店やカジュアル専門店)は大型にして、ビジネス、カジュアル、フォーマルのブースをエイジ別に分けて構築すべきです。
つまり、ヤングのスーツの横にヤングカジュアルを、アダルトのスーツの横にカジュアルとフォーマルを。このエイジ別ゾーニング必要になってきます。
つまり、カジュアルはエイジを問わず何でも揃う売場ではなく、ターゲットのライフスタイルを
ALL包含した売場作りが重要です。
フォーマルはアダルトのみで、ヤングはBLACK-SUITでOKです。

よって、紳士服ロードサイド店は、紳士服のみでは持たないので、カジュアルを導入するのは賛成ですが、カジュアルもエイジが広く、その中でお客様に探せといった売場は無理があり、自らテイスト区分によるライフスタイルに即した売場編集が望まれるものです。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識
され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。

 2009/12/28 06:21  この記事のURL  / 
アバクロ銀座店のリサーチ
12月17日(木)に銀座のアバクロをリサーチしてきました。
OPEN初日は銀座8丁目くらいまで並んでいたようですが、昨日昼過ぎはその1/4くらいの列であり、15分程度の待ち時間で入れました。
1Fには吹き抜けの会談と中央フロアまでのエレベータがあり、店内はかなり暗い照明テクニックを使用し、階段のみ明るい照明のステップを使っていました。
ONE-FLOORは27坪程度であり、狭くて暗い売場ですが、熱気一杯の活力ある売場です。

1Fの入口には上半身裸の男性が数名立っており、BRANDの特長を表現しているようでした。
また、各フロアには販売員が音楽に合わせてリズムを刻んでおり、活力を感じる店です。
下層階はメンズで、上層階はレディスとなっており、各層の最上階にレジが配され、商品を階段でレジまで持っていくというスタイルです。
各階段の壁にはクラッシックなイラストが描かれ、フロア数番号が見えないくらいであり、自分が何階に居るのか判りませんでした。

商品的にはコンセプトもテイストもしっかりしており、雰囲気が出ているBRANDです。
ただ、価格が今の日本のトレンドから見ると2倍くらい高く感じられます。
T-SHIRTSで4800円クラス、無地POLO半袖やラガーシャツ長袖で7300円クラス、ジーンズで23600円と高めです。
確かに天然繊維指向であり、縫製もGAPよりはましであり、古着感覚のフェイド感や擦り切れたスウェットシャツの衿ゴムなどは雰囲気も十分出ていますが、低価格トレンドの中で果たしてどこまでお客様を繋ぎとめていけるのでしょうか?
来年の後半まで維持できれば、今後期待できるものと思われます。

立地も銀座松坂屋の前であり、H&Mやユニクロ、GAP、今後の松坂屋のGUCCI後のFOREVER-21もファストファッションですが、敢えてこの立地で問題ないと思われます。
ただ、ONE-FLOORの面積が小さい事をどこまで逆手に取ったビジネスができるかに掛かっていると思えます。ただ安いだけの低価格のコンセプト不在のファストファッションには食傷気味になってきている日本人には期待できるものと思われます。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識
され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。
 2009/12/21 05:56  この記事のURL  / 
ヴィーナスフォートのアウトレットリサーチ
12月11日(金)OPENのヴィーナスフォートのアウトレットを見てきました。
いままでは「ゆりかもめ」や「りんかい線」というルートでしか行けない不便な立地であり、
わざわざその目的のために行くしかない場所にあります。
10年間で閉鎖との話もありましたが、実績ができると継続されるものです。

いままではSCでしたが、今回は3Fにアウトレットを49店デビューさせました。
この館の造りは迷路状態であり、館内は薄暗く圧迫感があり、消費者を不安にさせる環境でありました。
よってSCにおいては他のOPENで明るく、ストレートな導線を引いた見やすいSCに流れ、SHOPもどこにでもある程度でそう特筆できるものではありませんでした。

今回のアウトレット誘致は3F=ONE-FLOORに集約し、23区初のアウトレットであり、新規出店も多く結構見応えのあるものでした。
いままでの迷路型導線が効を奏し、まるで宝探し状態と映ります。
同じ迷路型導線と言えば、IKEAやドンキホーテ等がありますが、それらとは全く異なる表現であり、興味深いものがあります。

出店SHOPは、ガリアーノ、アルマーニ、アニアハインドマーチ、ビルケンストック、バラクーダ、アンドAを始め、ノーリーズ、LEVIS、32DAYS(UA)、LASTCALL、FRANFRAN等がです。
メインゲートから一番奥の飲食もフードコート中心で、まともなレストランは2Fに揃っています。これは従来のままに等しいでしょう。本来なら逆の方が良いでしょう。

課題は「ゆりかもめ」青海駅から多少雨に打たれる事であり、晴れの日を意識した造りなのです。吹き抜けの重要性を否定するものではありませんが、ららぽーと新三郷や過去のマイカル本牧などとそう進歩していないのです。その点ラゾーナ川崎は吹き抜けがあっても、循環導線を上手に構成していますので、傘なしですべて廻れます。

もう一つの課題はメイン循環導線の中にあるサブ循環導線が判りにくく、暗くてお客様がほとんど気付かないのです。
つまり、メイン導線から入る入口の幅が狭く、中に店があるとは思えない状態です。今回のリニューアルでこの入口を広げるともっとサブ導線エリアのSHOPにお客様が傾れ込んでくるものと思われます。勿体ないものです。

初日には雨の中、朝一にはかなり並んだようですが、昼過ぎには一段落していました。
しかし館内は大変な混雑状態で、歩くのも疲れる状況です。
ただ初日でさえ入店客がほとんどいないSHOPもあり、プロパーの苦戦を物語るものです。
ハンティングワールド、マルニ、アルマーニ等は厳しい現実に苛まれるでしょう。
この様なBRANDは軽井沢ショッピングプラザでも同様でした。

しかし、逆に混雑しているSHOPは、32DAYS(UA)でフラクサスやコレクトポイントを意識した
自社BRANDの編集型SHOPです。
三角型の角地を有効利用した構成であり、三角の一番長い面の入り口が結果としてお客様にとって入り易い雰囲気を作り出しています。
もちろんBRAND構成も一つ一つに匂いが異なり、差別化もある程度見えていますので、好評と映っています。

全容を見るとなかなか興味深く、これから2F+1Fもアウトレット化していく事は明白でしょう。
既に百貨店をメインとしていないワールドやラグジュアリーBRANDや雑貨SHOPもどんどん出店してくるものと予想できます。
SCのお客様とは競合しにくいので、共存共栄はあるのですが、前述の迷路型導線ではどこでも見られるSC-BRANDにとっては厳しい環境なのです。

このアウトレットのお客様はいままで大半は百貨店のお客様でした。
しかし、不透明な経済環境の中、良いものを安くのトレンドは崩さないで、百貨店からアウトレットに流れ出しています。
当然百貨店で人気のないBRANDはアウトレットでも苦戦していますので、百貨店BRANDで順調でなければ、苦し紛れにアウトレットへ逃げる方針であれば先はなくなるでしょう。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識
され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。これらの実行が、今後の発展に寄与できると確信しています。

 2009/12/14 05:37  この記事のURL  / 
ユニクロとGAPの戦い
小売店のCASUAL-BRANDはGMSを含め、ユニクロに影響され過ぎていて、道を間違うばかりです。
低価格指向は留まるところを知らず、ユニクロは逆に+Jで価格を上げる手段としても利用し、ますます格差は広がるばかりです。
しかし、ユニクロも+Jでの展開、及び銀座店におけるZAZIEやCABIN等のSHOPを展開するなど、本来のユニクロで実施しなければならないテイスト編集を別SHOPに依存しており、
そこにメスがまだ入っていない事には課題を残しています。

これを見ても、まだまだ小売業は暖簾(SHOP-BRAND)で商売をするもののGOODS-BRANDでのビジネスは研究課題です。
小売業はテイスト表現できるBRANDを構築が不足なのですが、SHOP-BRANDは構築できても、GOODS-BRANDが構築できていないのが実情です。

カジュアルの強化をGOODS-BRAND軸に展開するか、ユニクロの様に単品強化するかによって、全く異なる道を歩む事になります。
必需品に特化すれば別ですが、FASHION-BUSINESSとしては、前者しか生き残れません。
ユニクロも早くシフトしたいと見えるのです。
テイスト表現の中で、より単品の強みを発揮したいのです。

+Jの商品はジルサンダー氏の流石と言えるブレのない企画です。商品も十分に良質です。
天然繊維比率も高く、不備はアクセサリー(小物)不足でBELTしか見えていません。
このBRANDはユニクロの店内のコーナーで展開すべきでなく、アクセサリーを強化しての
単独SHOP展開をすべきです。先日路面店構想の発表がされていました。
ユニクロシューズは品番数も少なく、これではお客様の要望に応えられません。

ユニクロ自体がこの手法(テイスト統一)を本体の中で消化したいと思われます。
既にGAPはSHOPの中で、DENIM-WORLD、KHAKI-WORLDとテイスト編集で抜群のVISUALを駆使しています。
ユニクロがこのノウハウを身に付けた時は最強でしょう。
逆にGAPの品質は日本においては最悪で、斜行が当たり前のT-SHIRTSやKNITなどでは
到底満足出来る筈もありません。
GAPが日本の品質に対する要求を満たした時も最強になります。
しかし、GAPの戦略に日本の品質要求は入っていないものと見受けられますが、ただ天然繊維指向は結果としての日本人の嗜好に合致しており、強みになっています。

オーバープロダクト、オーバースペースの環境下、これからの日本の消費構造の変化を鑑み、「お客様目線で売場や商品を見て、手直しはプロの技」といった事を徹底しながら差別化する事は至難の業ですが、諦めずにチャレンジしていく事は永遠の課題でしょう。
これからも、特にリピーターを財産として捉え、ストアブランドとグッズブランドの違いを認識
され、各ブランドの価値創造による消費者のライフスタイルの確立を目指すビジネスの重要性が増すものと考えます。
これらの実行が、今後の発展に寄与できるものと確信しています。

 2009/12/07 06:25  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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