« 2017年11月13日 | Main | 2017年11月27日 »
三井ショッピングパークのECサイト=&mall
11月1日三井ショッピングパークのモール型ECサイト(&mall)がOPENしました。

ECサイト成功への一番近い処にいるのはアパレルのようなメーカーです。自社ブランドを持ち、在庫リスクもあるのですから。
その次がGMSなのです。基本的には買取ビジネスがメインなのですが、但し、自社PBの開発力(商品開発ではなく、ブランディング力)がまだまだなのです。
その次が百貨店で、PB開発の可能性(まだまだですが)もあり消化ではありますが、借り物とはいえ、有名ブランドの売場を構えているからです。
一番遠いのが場所のみを貸している商業施設デベロッパーなのです。

FBやSCも既に300施設あり、下位の半数は前年割れしてきており、この業界も厳しい状況の百貨店業界やGMS業界のようになる可能性を秘めています。一つ一つはそれなりに努力をしているのですが、昨今の「ECブームに乗り遅れるな!」のように、ECビジョン(儲かるビジネスモデル)も明確になっていない状態のまま、雪崩もごとく参入してきます。

&mallはやはりPARCOの「カエルパルコ」(出店店舗在庫の店舗出荷での売上の後押し)でやルミネの「アイルミネ」の域を出ていません。(UIもまだまだです)リアルで出店しているテナントの商品を紹介している程度で、サイトにリスクはありません。デビュー記念として最高80%OFFのセールの乱発です。

確かにイオンの11月初旬のセールや中国の11月11日のビッグセールの前に売上を確保したいという気持ちは判るのですが、これではリアルモールの期中セ―ル乱発と何ら変わり映えしません。これはというブランドは流石にセールには参加していませんが、義理で&mallに出ている表れなのでしょう。

ブランドもリアル店舗の大半が出店していますが、ららぽーと全店(ラゾーナやダイバーシティを含む)15施設約3600店舗中101店(2.8%)の在庫確認が出来る程度で、施設当たり7店舗弱なのです。これからだとは思いますが、、またOPENして1週間の各企業の売上は数点程度で出店側は厳しいとの評価です。

ビジネスの実践どころか、考え方や仕組みでさえ先読みがずれていると思われます。
商品は各ショップからの単独出荷がメインのようで、各ショップ毎に3000円以上で送料無料なのです。折角多くのブランドが出店しているのに、ショップの垣根を払ったお客様らが選べるコ―ディネイトや出荷元の一元化による送料軽減などは出来難いのです。

様々なサービスが付いているのですが武器は多くても、兵隊が少なく戦えないようなレベルです。コーディネイトができるとか、インフルエンサ―を使ってのアプローチ等、マスコミ等にて話題の機能は満載なのですが、果たして各サービスがお客様のニーズに適しているのか、そして売上&利益が予定通り確保でき、その手法の効果計測が出来ているのでしょうか?

また、イメージキャラクターの日本人モデルは、等身大を意識しているのはFBやSCレベルのブランドには適しているのでまだ良いとして、その一人にバービーさんを起用しています。ニッセンのスマイルランドならともかく、もう少しこのようになりたいと思うサイズ感での提案にならなかったのでしょうか?バービーさんは人気があるのですが、、人気タレントを使えば?

このようなモールでは、お店に来なくても買えるので、よりリアル店舗の売上の足を引っ張る事になります。ECモールの1店舗増えただけなのです。お客様の総数はそう増加しない中、既存のお客様により多くの商品を購入して預くには、リアルにない商品開発が必要不可欠です。ネット専用ブランドではなく、同ブランドによるネット専用商品が必要不可欠なのです。

リスクの無い所に利益はありません。ZOZOの2番煎じです。ZOZOはPIONEERであり、AMAZONも日本のFASHION−ECMALLとしては一目置いています。
前澤氏は自社PB開発に目を向け、小職が常に提言している展開を目指しています。
但し、在庫リスクを持たないようなコメントを発表していますので、どのような展開になるのか楽しみです。

在庫リスクを持たないEC事業としては、モールビジネスかオ―ダ―ビジネス(工場や素材リスクはあります)であり、前澤氏にはモールビジネスは既にZOZO-TOWNがあります。オ―ダ―の可能性もありますが、どれだけマーケットを広げられるのかは未知数です。

在庫リスクを避けるなら「しまむら」のように、「売り切れご免のとっかえひっかえ」の手法もありますが、これでも当たり外れによる在庫リスクを伴います。まして前澤氏の言うベーシックなら在庫を積む方式が妥当ですので、、、必要量を読み取るマーチャンダイジングができれば問題はないのですが、、(ここは弊社の得意分野なのですが)

リアルモールによるEC事業は無印のようなPB(衣食住のTOTAL)商品開発によるEC戦略が近道でしょう。通過点としては、リアルの出店ブランドのモールサイドによるコーディネイト展開(自主編集=セレクト)サイトの併用も考えられますが、、
どちらにせよ、「サイトビジョン」(儲かるビジネスモデル)の構築ありきです。戦術(手法)はその後でも、、まずは、拙速しない事です。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。
 2017/11/20 06:14  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

2017年11月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事

http://apalog.com/ochi/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
更新順ブログ一覧
リンク集