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恐ろしい販売現場
ここ数年小売業の販売員不足が言われていますが、先日恐ろしい状況を目の当たりにしました。氷山の一角でなければ良いのですが、、

ららぽーと東京ベイ(船橋)の仮称BRにおいて、入店した途端に、カードの会員に勧誘されました。商品を見るも選ぶ間もなく、声を掛けてきたのです。
お客様はまずコト提案やモノ提案を見て、気に入ってから商品を見て、欲しいと感じてから購入されるのです。それからカード会員であればポイントが付与されたりするので、メリットがある購入の仕方に入っていくのです。
そのショップの商品が気にいるか否かが最優先なのにも関わらず、カード会員へのお誘いは全くナンセンスなのです。販売員にはカード会員獲得のノルマがあるのでしょうが、会員獲得は売上を向上させる施策の一つであり、本末転倒の事例です。

また、同日向かいの仮称FGの店では、婦人物の売場の店員がニットの上下セットのウェアを着ていたのですが、ロングヘアの後ろから商品タグが出ていて、自分では気が付いていないのでしょうが、店の商品を着用しながら販売・接客に従事していたのです。
回りの他の販売員もそうであったかはわからないのですが、その販売員はタグが中にあると皮膚に当たって痛いから外に出したのでしょう。暫く見ていてもそのままであり、他の販売員も気が付いていないのか、注意もしない状況でした。
この店や企業がその着用した商品をまた店頭に戻して並べているのでしょうか?そうでは無い事を祈りたい気分です。

販売員はスタイリストであり、等身大モデルであり、歩く広告塔とも呼ばれ、お客様に自社ショップ商品の参考にして頂くために、自社商品を着るのは当然ですが、福利厚生で着用商品を安く購入させる仕組みや、金額枠を決めて支給する等の企業が多いのです。過去に同様の事例があり、その企業の広報が襟を正したコメントを出した事例を思い出しました。

販売員不足に悩む企業は、教育をうるさくするとすぐに辞めてしまうので、見て見ぬふりを余儀なくされているのでしょうが、このような販売現場ではいくら良い商品を良く見せて売ろうとしても、客離れを誘発してしまい、企業コンプライアンスや哲学が根本的に間違っている事に気が付いていないのです。

ではどうすれば良いのでしょうか?販売員の業務に適正なギャラと福利厚生を付与し、それに掛る費用を販売管理費に入れても儲かるビジネスモデルの構築以外にはないのです。
自社ブランドのマーケティングの徹底による自社ブランドのお客様に対する商品ブランディングと商品開発と適正なオペレーション構築等による精度向上を目論見、店毎の適正品番と奥行きの展開と、レベルの高いヴィジュアルと販売・接客を試み、消化率の向上により最終在庫の低減等による営業利益改善が不可欠なのです、これが出来ない漬けを販売員に要求しても無意味なのです、

販売員も与えられた環境やギャラの中で精一杯やっているとは思えない方も散見され、自己研鑽も積まずに、不満・不平や愚痴をこぼしている人も見受けられます。不満は当然言うべきですが、それを通すには与えられた仕事を全うする事が最低限必要です。
取り敢えず給料を貰っているのですから、嫌なら普通辞めるでしょう。辞めないで不平を言うのは、いかがなものでしょうか?

売場(リアルモ画面も紙面も)以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でお客様目線にて、ヒントを見つけるプロの技の知力(気付き)と、それを拾う体力(実行力)を身につける事が、企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
 2016/12/19 06:09  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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