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ららぽーと富士見
掲店は4月10日にオープンしました埼玉県富士見市の郊外ショッピングセンターです。立地は東武東上線鶴瀬駅からもバスでの交通手段を使用するか、メインは車なのです。
周辺にはマンション等の住宅地も少なく、近隣の方も自転車は必要と思われます。
テナントはボリュームゾーンを集めるだけ集めたという満載感一杯です。

まずは、オープン時期もあり、陸の孤島的な場所ではありますが、交通渋滞が酷いのです。同じ埼玉にある三井アウトレットパーク入間のオープン時も手前隣接にコストコがオープンしての渋滞は同様でしたが、落ち着けば大した渋滞ではなくなるのではと思います。
但し、立体駐車場には屋上専用のスロープがあり、配慮されているように感じました。

館のレイアウトは、立体駐車場側に食品スーパーがなく、ACTUS、HMV、LIBROがあり、反対側にヤオコ―があります。同様に核テナントは2Fにはアカチャンホンポ、反対側(YAOKO側)にはTOKYU-HANDS、OLD-NAVY、ユニクロがあります。3FにはTOHO-CINEMASとレストランゾーンがあり、反対側にNOJIMA、ゼビオがあります。
YAOKOには、ベーカリー専用レジがあり、またいいあすツクバのカスミのように、5点以下専用レジがあり、買い忘れや急ぎのお客様には重宝されています。

中央部分は1Fにフードコート&ダイニング、2F+3Fには吹き抜けのみですが、中央部分にも核店舗を配しています。1FにはMUJI、FLYING-TIGER、2FにはZARA、KOE、3FにはGAP、BERSHKA、FRANCfrancや、AMERICAN-EAGLE-OUTFITTERSがあります。
特に3Fのショップはチチカカ等の華やかさがあり、3Fまでのお客様誘致に役立っています。
各エリアの出口の枝部分もテナントのセレクトも考えてあり、死に場所を無くしたい配慮です。

気になるのは、
1. 何故奇数階なのか?
2. 循環導線がすべて吹き抜けとしており、反対側への移動に難しさが生じます。
3. 壁面のショップの間口が狭く奥行きがあり、お客様の奥までの入店に難があります。
4. 売場面積を確保する為か、トイレ等のバックヤードへの導線は幅が無さ過ぎです。
5. 中央部分のエスカレータの使い勝手が悪く、2Fから3Fに上がるには1つは1Fから3Fまで半周回らされるとは言え、同じ箇所なのですが、もう一つは1Fから2Fまでなのです。
そのエスカレータから3Fまで行こうとすれば、もう一つのエスカレータまで行く必要があり、目の前に見えているのですが、吹き抜けに通路を施していなく、大きく回遊させられる構造なのです。
6. 駐車場の導線は軽を意識しているのか幅が狭く、普通車では少し注意が必要でしょう。
7. テナントは等身大ショップブランドが多く、そう目新しいものはないのですが、このエリアには適しているのでそう外しはないでしょう。逆にいままで好調とされていた実績のあるショップのアースミュージック&エコロジーや、アーバンリサーチドアーズ等が今一つお客様が入っていなかったり、KOEも外資系ブランドにしか見えていない大味に見えていました。
展開が今風に見えるのは、ONWARDのJ/PRESS-YORKSTREETやSHARE-PARK、BAYFLOWやアーバンリサーチサニーレーベル、LE-JUN等でした。
一番売場構築が面白く見えたのはROPE-PICNICであり、売場の統一感は黄色のテントでまとめて、壁面の什器イメージも統一されながらも、GOODSのコーナーはカセット展開も上手く、島面もテント付き中置什器(SC等で通路でのテント付ワゴン什器のイメージ)を使っているのですが、ブランド、売場の統一感が上手く纏められていました。
8. チャレンジ型のショップとしては、AthleticDeptであり、GOLDWINが持っているカンタベリーとチャンピオンの2ブランドでのブランドミックスの展開です。ライフスタイルショップとの説明を受けましたが全く異なり、スポーツテイストのセレクトショップであり、カテゴリーショップの位置づけですが、面白い絞り込み方です。今後は他のブランドも入ってくるらしいですが、セレクターのテイストをしっかり表現できる展開を期待しています。
9.やはりフードコートは上層階であり、レストランは下層階に装置すると、もっと回遊性が高まります。既に他SCでは検証済で、多くの集客があります。それもフードコートが通路から見える展開(お台場や新三郷と同様)には課題があるのではないでしょうか?
10.上記2〜4の課題クリアには、2層か4層にすると買い回りは増加します。
SC等でお客まの歩き回れる範囲は1km程度であり、500mの2層か、250mの4層が最も適していると思われるからなのです。また、自分の止めた駐車場に戻るのも無駄な歩行をしなくても良いからなのです。
しかし、上記部分を除いても、売上はそこそこ取れるとは思いますが、過去の自館や他社SCの事例を売場軸目線で研究していると同じ事を繰り返さなくても良いのですが、中々保てていないのが現状なのです。

売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力不足、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
 2015/04/20 05:17  この記事のURL  / 
オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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