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新宿高島屋・免税店
小売業界は、昨年まで厳しい環境下におかれ(今年も?)、業績が悪化している企業も多く出てきています、シかし、反対には儲かっている企業も多くあります。その差は何なのでしょうか?ずばり、経営者の力量の差なのです。

掲店は先月OPENしましたが、素晴らしい売場です。いままでの一般的なラグジュアリーメインな売場ではなく、現在のインバウンドが注目しているコスメ&雑貨がメインであり、ついでのお土産まで準備しているONE-STOP-SHOPPINGとなっています。日本人の百貨店グレード層とは買い回りが異なります。彼らはコスメをドラッグストアでも購入しますが、日本人顧客は百貨店とドラッグストアで同じブランドがあっても違う層のお客様が買っているのです。

まして、1Fからの直通エレベーターは、[この売場だけでも結構です]といった表現の表れであり、この11Fのフロアのみでも、買い回りしなくても十分に採算が取れる意思の表れです。
また、バスタ新宿にも近く、そのままバス移動できる利便性の高さも評価できます、漸くバスタの環境も整備されつつあり、女性向けトイレの増設も含め、環境は良くなってきています。

逆に客層を見間違えたMDのニューマンはまだウィンドウショッピングの域を出ていなく、勿論そう簡単にリニューアル出来ないのがリアル店舗の弱点でもあり、もっと先読みしたリニューアルでないと再投資など「夢のまた夢」なのです。
百貨店ECサイトは,変更やリニューアルが手間も経費も少なくイ―ジーなのに、サイト構築ビジョンがなく、どう変えて良いか判っていないので手つかずで残念です。

話を戻して、高島屋のMD変更は素晴らしく、当初の計画とは全く異なるモノと見受けられます。既にインバウンドがラグジュアリーに興味を失い、コスメや雑貨に目が移っているので、シフトしたことはいままでの百貨店ではそう簡単には出来ていなかったのです。一歩踏み出したといっても過言ではないでしょう。

理由は現場のTOPがお客様や売場を直視していないのに、思い込みの仮説を立てて、進行して結果が出てきていない事や、決定したTOP(専務や常務クラスの営業本部長や事業部長)が自ら行けば運営できる絵を数字を持たないスタッフに心地よい描かせて、部長級に行かせて出来ないとなっているのです。

自社の実力を真摯に把握して、部長級が行ってできる地に足着いたビジネスモデルを描かないと、結果どころか運営でさえできません。出来る位なら全員専務や常務になってしかるべきなのです。勿論その専務や常務でも出来ない絵なのかも?
基本は絵を描いた人が店長や営業部長を数年自分で運営するつもりの絵にならないと、飛んだ跳ねた見映えの良い売場のみでは、営業利益などとても難しいのですから、、

勿論、このコスメや雑貨がまだまだ継続するかと言えば難しいですが、この売場構成であれば、ブティックやショップ、サロンではなく、柱巻き中心のブランド別コーナー展開であり、大きな投資なくても変更し易い環境なのです。まして当初150億円の予算も、計画されていたと思われるラグジュアリー中心なら益率は低いのですが、コスメや雑貨は販売員付の高粗利のビジネスなので、80億円の予算でも十分に利益が確保できるMD変更なのです。

この様な柔軟で迅速な経営判断が出来る企業が百貨店業界にも出てきている事は賞賛に値するものです。日本橋の高島屋WATCH-MAISONもしかり、1店舗日本一を目指したり、GINZA-SIXにようにラグジュアリーファッションビルというONLY-ONEを目指したりできる企業に変換できたことは百貨店業界もまだまだ捨てたものではありません。小売業はNO.1かONLY-1でないと、またローカライズ&カスタマイズしないと永続できませんので。

小職がいつも提言していますように、百貨店層顧客は他に取られている訳でもなく、買うものを提案できていない百貨店側に問題があるのです。まずは顧客を見て、必要なモノのみでなく、欲しく思っていなくても、提案により欲しく感じて頂けるコト、モノの提案をすべきです。

テイスト軸のライフスタイル型でPBショップをGOALにし、その自主編集売場を通過点として、現在のショップからの脱出を図るべきでしょう。でも当面ショップで残すブランドと判断したなら、徹底してそのブランドの味を表現すべきでしょう。これが儲かるビジネスなのです。

ともかく、前回のブログの百貨店グレード層に対する売場の構造変化の「GINZA・SIX」と、今回の百貨店グレード層(今回はインバウンド客)に対する柔軟なMD変更の「新宿高島屋・免税店」は久しぶりに百貨店の変化が起こりつつあることを感じたものでした。

「当面既存顧客に寄り添う」と言う意味では、当然と言えば当然なのですが、
「当たり前の事が当たり前のように出来ていなかった」のです。
これからは他社の追随もありますので、もう一段上に向けて進んで頂きたいものです。
それは「潜在需要の掘り起こし」まで向かって頂きたいものです。

さて、百貨店の目標は?小売業に100点満点はあり得ません。経営も同様に常にUP-DOWNしますが、どんな悪化した環境の中でも、営業利益額の前年死守は必須です。ビジョンは各社高収益としても、立ち位置が異なるので、課題は各社異なります。これをどのように実践するかがポイントなのです。

弊社のフィロソフィー
売場(リアルも画面も紙面も)以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でお客様目線にて、ヒントを見つけるプロの技の知力(気付き)と、それを拾う体力(実行力)を身につける事が、小売業やサイトの現場責任者(事業本部長クラス)に必要です。

これが企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。

弊社の事業
弊社は小売業やアパレルを中心とした現場に精通した経営コンサルティングを実践しており、「当たり前の事を当たり前のように実践できる」サポートです。企業毎により課題と戦略や手法は異なるので、個別対応させて頂いております。

A)企業ビジョン(あるべき姿)をより明確にし、現在の立位置を冷静に(第三者目線)認識し、
B)真の貴社・貴店の顧客マーケティング(お客様目線)の実行・解析により、
C)的確なマーチャンダイジングをコンサルティング(プロの業)し、
D)事業を可能にできる人材育成を(OJT)実践し、
E)営業利益の安定的拡大」(結果)を目指しています。


企業の最終目標
最終はブランドエクイティを高める事により、売上と利益は後で付いてきます。
その過程で売上規模の拡大をしながら、高い営業利益率20%超を生みだす目標としましょう。
当面(5年程度)で、売上規模を拡大しながら、営業利益率10%超を通過点と設定しましょう。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
弊社へのお問合わせは、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。
 2017/05/08 04:47  この記事のURL  / 

オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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