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GINZA SIX・ギンザシックス
小売業界、特に百貨店は、昨年まで厳しい環境下に置かれ(今年も?)、業績が悪化している企業も多く出てきています、しかし、現状維持に留まらずに、チャレンジしている企業も出て来ています。GINZA−SIXは百貨店業態ではありませんが、ファッションビルの新しい形になるのではと感じさせてくれます。

理由は全てショップを基本にし、通常のファッションビルやショッピングセンターのグレードでなく、ラグジュアリーを顔にして、百貨店の中級クラスのブランドの売上を中心に確保しようと見受けられます。今更インバウンドでのラグジュアリーを期待してではないでしょうから、インバウンドに向けて、ラグジュアリーを見せ、その他のブランドとコスメをメインにしたと見るべきでしょう。

問題はメインのコスメの地下は適していますが、面積が小さいのでは、また食品トレストランが小さく賄い切れるのでしょうか?現在のオープン景気のみではそう感じますが、落ち着いたら妥当になるのでしょう。そうなるとファッションテナントの売上に影響し、家賃は高く感じられ、契約切れの時期の撤退があれば代替ブランドが埋まるのでしょうか、そこが課題では?

ともかく、建物の構造は素晴らしく、ラグジュアリーのファッションビルの新しいバージョンと言えるでしょう。百貨店が従来の手法に甘んじて苦戦し、ブランドの垣根を払ってのお客様への買いやすくするという自主編集売場とは全く逆の戦略です。本当に自主編集売場が百貨店のお客様にとって買い易い売場なのでしょうか?

百貨店のお客様がすべてのブランドの冠を外して、モノの良さと価格のバランスを認識できて購入できるのでしょうか?ありえません。お客様はブランドの信頼性で自らの目よりも信じて購入されており、それは百貨店の看板であるショップブランドと、お気に入りの商品によるグッズブランドの相互関係に因るものなのです。百貨店が「のれん」の力のみで売れているなら、現在展開している商品、価格、品質や接客はそのままで、グッズブランドネームやタグを外しても現在の売上を確保できるのでしょうか?

要は、ブランドステイタスが低く、同様の商品なら他のブランドの商品でも良いとのブランドなら垣根を払った自主編集売場もあり得るでしょうが、ブランディングが出来ており、他のブランドで賄えない位置付けまで成長しているブランドなら、ショップ展開が妥当でしょう。これはグレ―ドが高いブランドという意味ではないのです。ボリュームゾーンでもこれでないといけない商品はショップの方が買い易いのです。ブランドに力があれば、徹底的に借りるべきです。

そういう意味から見ると、GINZA−SIXはファッションビルの新しい形態で、失われつつある百貨店客を取り戻すチャレンジに映ります。これは「新業態百貨店」ではなく、「百貨店層向け新業態」と呼ぶべきでしょう。いずれにしてもこれからの結果(売上・利益)を待たなくてはいけませんが、いままでの百貨店層に向けての新しい提案になるのではと期待できます、売上目標の600億円はともかく、閉店時の松坂屋銀座店(FOREVER21含む)の倍は確保できると思われます。後は利益を伴っての継続のみですが、、

売場(リアルも画面も紙面も)以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でお客様目線にて、ヒントを見つけるプロの技の知力(気付き)と、それを拾う体力(実行力)を身につける事が、小売業の現場責任者(営業本部長や事業本部長クラス)に必要です。

それを踏まえて経営者(社長)が自社を正しい方向に導く戦略をとり、現場に命令し結果を求めるのです。方向性とスケジュールの管理を徹底し、進捗の確認は当然必要ですが、決して手法までを押し付けてないで、すべては「儲かるか否か」の目線軸での実行が必要なのです。

これが企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。

弊社は小売業やアパレルを中心とした現場に精通した経営コンサルティングを実践しており、「当たり前の事を当たり前のように実践できる」サポートです。当ブログでは業界の課題の発見と方向性を総論として示唆をさせて預いており、企業毎により課題と戦略や手法は異なるので、個別対応させて頂いております。

弊社は「企業ビジョンを明確にし」、「本当の貴社・自店の顧客マーケティング分析・解析により」、それを「クライアントに的確なマーチャンダイジングをコンサルティングし」、「それを可能にできる人材育成」を実践し、「クライアントの営業利益拡大」を目指しているのです。

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 2017/05/01 05:09  この記事のURL  / 

オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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