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「GMSの衣料品がユニクロ、しまむらに勝てない理由」
2月24日、ダイヤモンドオンラインに小職の表題の寄稿記事が掲載されました。

百貨店もGMSとは向う先は同じ営業利益ですが、顧客層が異なり、立ち位置も違うのですが、小売業として基本は同じ「自社・自店のお客様に向けて、何をどうするのか?」ですので、置き換えてご一読頂ければ幸甚です。

http://diamond.jp/articles/-/119147

文字数に制限があり、伝えきれない事も多いので、下記に補足説明を致します、

まず。基本姿勢は「営利団体の企業は、売上よりも営業利益を確保・拡大する事が第一」であり、儲けなければ企業の維持・存続は難しいからなのです。また、自然体では業界の活性化など程遠いので、業界人自らが改革、改善に向かって立ち上がらなければ、誰も助けてくれないのです。

店の閉店セールで「この店がなくなるのは残念だ」等のコメントは、日頃お買い上げなって下さらないから閉店せざるを得ないのです。逆にお客様が悪いのではなく、そのような買えない店にしていた企業に大きな原因があるのですが、、

「お客様が来ないなら閉店すれば良い」とか、「GMSは儲からないなら衣料品から撤退すれば良い」との事は責任のない外野のコメントです。まだまだやりようがあるのに、気が付かなくて低迷しているいのですから、、、

百貨店もGMSもお金はあるのですから、設備投資等は十分なくらいなのですが、知恵が不足しているのです。知恵を買う事にプライドが邪魔をしていて手が出ないのです。自社、自店の立ち位置を認識し、知恵が社内になければ外部からでも持ち込めば良いのです。

GMSで言えば、食品はある程度営業利益はあるのですが、衣料品や住居関連の営業利益は低迷しているのです。当然データの解析はされているのですが、軸がブレているのです。理由はGMSの食品事業が主流であり、そのポジションから経営層に上がってくる人が多いので、その手法で違う分野を見ても的確な解析はできないのです。

食品はコモディティであり、明確に売れている理由が把握しやすく、衣料品やリビングはコモディティのウェイトが食品よりも低いので対応できていないのです。肌着、靴下等はコモディティ要素が強いので、食品の解析手法に近いからまだ、対応出来ているのです。
判っているのに、精一杯やっているのに結果が出ないのは、判っていないと同義語なのです。

つまり、顕在需要に向けた対応はまだましなのですが、潜在需要部分が増えると対応できていないのです。百貨店の食品は営業利益が他部門より低いのですが、最近の百貨店はGMSに近づいており、顕在需要に目が向いているので、業態の低迷を余儀なくされているのです。

また、「汗の中から知恵を出せ」とは、誰も汗はかきたくないのですが、汗をかかないで結果を出せるなら、それに越した事はないのですが、汗をかかないで結果が出ないなら、汗をかいてでも結果を出す事を優先すべきなのです。企業の存続のためですから、潰れて良いと思っているのは他人事なのです。

別途、広告のところでも記載しましたが、必要か否かの目線軸があれば、自店顧客に合ったバイイングも可能になるのです。「他社は何を仕入れたか」「他社での成功事例は」などと逆に質問をするレベルは、自店顧客が何を望んでいるのかを的確に把握できていない状況を表しているのです。

「目標は利益」で同じであっても、各社立ち位置が異なるので、目標に向かっての手法は異なるので、全ての企業に「これが正解」ということがありません。各社の強み、弱みも異なり、事業領域も異なるので全く違う道を歩かないと答えが出ないのです。各社は経営層が真剣に儲ける事業のスキームを構築し、社員を使って結果を出すのです。


下記は弊社HPME-PAGEのREPORTですが、「GMSに衣料品改革」への基本的な考え方を記載していますので、同様にご覧下さい。

http://www.o-m-o.com/report_119.html

http://www.o-m-o.com/report_112.html

ご参考まで、

売場(リアルも画面も紙面も)以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でお客様目線にて、ヒントを見つけるプロの技の知力(気付き)と、それを拾う体力(実行力)を身につける事が、小売業の現場責任者(営業本部長や事業本部長クラス)に必要です。

それを踏まえて経営者(社長)が自社を正しい方向に導く戦略をとり、現場に命令し結果を求めるのです。方向性とスケジュールの管理を徹底し、進捗の確認は当然必要ですが、決して手法までを押し付けてないで、すべては「儲かるか否か」の目線軸での実行が必要なのです。

これが企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。

弊社は小売業やアパレルを中心とした現場に精通した経営コンサルティングを実践しており、「当たり前の事を当たり前のように実践できる」サポートです。当ブログでは業界の課題の発見と方向性を総論として示唆をさせて預いており、企業毎により課題と戦略や手法は異なるので、個別対応させて頂いております。

ブログにつきましては、コメントを頂いても見られないようになっておりますので、ご意見、ご連絡は弊社HOME-PAGE(このブログの右上のバナーをクリック)のお問い合わせから、または弊社HPの左上のバナーからブログに入れます。
特に、弊社HPのREPORT欄とこのブログを過去に遡って、ご一読頂けば幸甚です。
 2017/02/26 14:22  この記事のURL  / 

オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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