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地方郊外百貨店を横串で繋ぐ手縫いのMD
現在、百貨店は都心店を中心にインバウンド効果もあり、前年実績超の売上を保っています。しかしながら、地方郊外店はインバウンド効果も少なく、自助努力のみでは厳しい状況に陥っていると言っても過言ではありません。
地方郊外店も何も手を打っていない訳ではなく、小田急町田店の素晴らしい昨秋の食品のリニューアルや、先月のファッションストリートのプラットテラスなど、自店顧客を直視したMDや、2年半前の伊勢丹松戸店の次世代対応型リニューアル等、試行錯誤しながらの自助努力を積み重ねていますが、中々単店では答えを出せていないのが現状です。

何故答えが出せていないのかを考えますと、自店顧客の顔を見きれていない事と、その顧客に対応できる商品MDに欠落がある事なのです。つまり、自店顧客に合ったバイイングをしていると消化・委託がメインの商取引条件からして、売上が前年を割る事はほぼ考えられないからなのです。買取条件での在庫過多による場合は売上でなく、利益が悪化するからです。
自店顧客の顔を見きれていると各社・各店のバイヤー達は素晴らしいバイイング力を持っているのですから、その顧客にずれた仕入れをしていると思えないからなのです。逆に言えば顧客の顔を見きれていないので、結果ずれたバイイングをしてしまっているとからなのです。

自店顧客のマーケティング手法はここでは披露しませんが、それが出来るとデータは結果のみを表現しているのですから、そこから自店顧客の今後のライフスタイルを想定し、新しい角度での行動パターンを仮説を立てて施策を打ち、トライ&エラーをしながら、MDの精度向上を狙うべきではないでしょうか?それくらいはやっているとの声も聞こえてきそうですが、答えが出ていない事は出来ていないと認識すべきでしょう。
特に、自店顧客に対応できる商品はNBのみでは対応できにくいものも多く、自店のみではLOTも少なく生産もままならない場合がありますので、買取ででも生産して自店顧客に対応すべきなのですが難しい環境であり、手を出せていないのが現状です。

新宿の京王百貨店の婦人服PBのように、自店と支店にて企画・販売をしながら、他チャネルへ卸してロットを拡大し、コスト低減に向かう方法もひとつですが、京王百貨店の顧客の必要な商品MDと合う他チャネルがどこまで広がるのかもやってみないと判らないのです。
また、それにより1シーズンに200品番というスタイル数を広げる事により、対応されようとしていますが、採算に合うロットとコストに見合うまでには多少の時間も掛ると思われますが、まずは挑戦されている事は素晴らしいものです。後は専門店卸を拡大する事により、ブランドコンセプトをどこまで守れるかも課題です。アパレルのNBの悩みを並行して持つ事にも、、

この手法も素晴らしいのですが、それ以外には地方・郊外店1社・1店での自助努力ではなく、自店顧客マーケティングをある手法で顧客の顔を把握し、日本国中の同タイプに店を横串を刺して繋ぎ、ロットをクリアする方法でのビジネスモデルを構築する方法なのです。
それを纏めるのは1百貨店でも、1アパレルでもなく、第三者で纏めて行かないとDATAが1社に集中するので、難しさも出てくるのです。よって、協会などが主導権を持てばフラットになりやすいのです。他の業界では協会が子会社を作り、利益を伴いながら運営しているケースも多いのです。しかし、両社ともウインウインの関係性を保てるような運営が必要なのです。

リスクのないところに利益はないのですから、買取、自主販売での条件は当然付くのですが、それをクリアしないと一歩も進みません。
最初は小さくても一歩踏み出す勇気も必要不可欠です。誰も売上も利益も、知恵の知識も助けてくれません。自らの強い意思が最前提なのです。しかし、やる前に判っている事は自ら判断し、やってみない事には判らない事には挑戦すべきなのです。先人の言われた「お金がないと知恵が出るのです」とは良く言ったものですが、これからはお金があっても知恵を出す事により、強い企業に成長するのです。

売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、それをお客様にお伝えするプロモーション力不足、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。
 2015/04/13 05:02  この記事のURL  / 

オチマーケティングオフィス
プロフィール

生地雅之(おちまさゆき)
1952年3月 大阪市生まれ
1974年3月 龍谷大学法学部卒業
1974年4月 ニチメン衣料梶i現双日インフィニティ梶jに入社
メンズブランドの生産担当、営業担当を経て、メンズ企画課長、次長、マーケティング担当(ブランド開発)次長、販売部長を歴任
1997年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役に就任
2003年6月 潟jチメンインフィニティ(現双日インフィニティ梶j取締役を退任
2003年9月 潟Iチマーケティングオフィスを設立(小売、アパレル向けコンサル他)
2004年7月 繊研新聞社より「メンズ市場とブランドビジネスサポート」を発刊

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