
ドクターデニムホンザワの本澤裕治さんです。日本繊維新聞の7月11日付のインタビュー覧に登場していただきました。知る人ぞ知るジーンズプロデューサーであります。
膨大な量を売る某SPA(製造小売り)の低価格ジーンズから、細部にまでこだわったセレクトショップの高級ジーンズまで、本澤さんが手掛けるジーンズは実に幅広い。まるで熟練の料理人のように、客のリクエストに合わせて世界中から素材を集め、変幻自在の調理法で価格以上に価値のある一皿を作り出します。日本はもちろん欧米、中国、インド、トルコ、ベトナムなどジーンズを作っている場所ならどこにでも訪れ、自分の目で現場を見る。「海外の技術力の進歩は目覚しいものがありますから、常に現地に足を運び、情報に通じていないといけません」。一年の半分くらいは海外を飛び回っているそうです。この世界的なネットワークが無限のレシピを生み出すのでしょう。
本澤さんはエドウイン、リーバイスという2大メーカーを経て05年に独立。エドウイン時代には「エドウイン503」の立ち上げ、リーバイス時代には「リーバイス501」のモデルチェンジという両ブランドの基幹商品を担当されました。最近の仕事を含めて、日本のジーンズ史でこの10年は本澤時代といっても過言ではないでしょう。
これまで黒衣に徹してきた本澤氏が初のオリジナルブランド「レッドカード」を立ち上げ、現在ユナイテッドアローズなど1部店舗で試験販売しています。秋冬物はクラボウのキバタデニムを使ったビンテージ加工のレディスジーンズ。ベトナム生産で価格を2万円以下に抑えています。「ベトナムの縫製・加工の技術の進歩は驚くほどです。僕のなかでベトナム生産でここまで出来るんだということを示したい思いがあります」。
(H)