
リーバイ・ストラウスジャパンの小売店向け発表会が29日に恵比寿で行われた。全国の有力小売店関係者2百数十名を招き、09年春商品や販促戦略をプレゼン方式で紹介するとともに、ファッションショーも行われた。来春のテーマが「メキシコへの旅」ということで、会場はメキシコ風のデコレーションが施され、メキシコ風の帽子とマント姿の男性が登場し、メキシコ料理が振舞われた。
新作コレクションもなかなかユニークだったけれども、それ以上に興味深かったのは、プレゼンでステージに立った6名のうち、土居社長および営業・マーケティングの4名がP&G出身ということだ。この2年内くらいに入社している。P&Gといえば、マーケティングである。その手法は経営学の教科書から経済誌、ビジネス本などでよく紹介されている。リーバイスがそのノウハウを取り入れるための人材戦略なのか? P&G出身者のひとり福住和久営業統括本部長は「意図的ではない」という。だけれどもP&G流のキメ細かい市場調査など、ファッションビジネスで応用できる部分は応用する。福住本部長は「洗剤や化粧品のマーケティングとは異なる」としながらも「市場調査に基づいた科学的なアプローチが必要。ヒット率を改善することは可能ではないか」と話す。
ジーンズの代名詞である「リーバイス」は、ユニクロをはじめとした新興勢力との競合激化に苦しんでいる。先週発表された第3四半期(07年12月ー08年8月期)は営業利益が7割減だった。9月以降のキムタクを起用した501キャンペーンで巻き返してはいるものの、ブランド全体でみると厳しい状況が続く。今こそ強いブランドを復活させるためのマーケティング戦略が問われる。
(H)