
ユナイテッドアローズが子会社を通じて今秋から営業開始する「コーエン」の概要が明らかになってきました。10月2日のイオンモール越谷レイクタウンを皮切りに年内に16店、うち11店がイオンモールとのこと。客単価はグリーンレーベルリラクシングの7掛けに相当する7000円程度に想定。60坪の標準店舗で1店あたり年商1億から1億3000万円を想定するそうです。
9月のH&M日本進出(13日に銀座店オープン)を控え、ファストファッション市場が熱気を帯び始めています。コーエンも郊外SCや準都市部ファッションビルが主戦場とはいえ、価格的にも客層的にもH&M、ザラ、ギャップ、そしてポイントやクロスカンパニーを意識していることは間違いありません。いわばUAのディフィージョンライン。高感度セレクトショップがマス市場へ下りていくケースはおそらく初めてであり、先行するファストファッション企業との差別化につながると思います。日本で軌道に乗ることができれば、アジア市場に打って出ることも可能でしょう。
昨今のファッションを巡るキーワードは「背伸び消費から身の丈消費へ」。かつては若い世代ほどファッション消費に熱心でしたが、いまの20代は金を使いません。生活防衛色が強まるなか、少ないお小遣いや収入で無理して高いブランド品購入にあてる人が減っています。先日、繊研新聞のファッション専門学校の学生アンケートによると「よく買うブランドは?」の設問に対し、1位ユニクロ、2位ローリーズファーム、3位ジーナシスという結果でした。おしゃれに敏感なファッション専門学校の学生がこれです。ほかの若者も推して知るべし。ラグジュアリーブランドが軒並み売り上げを落としているもの一時的な現象ではないでしょう。H&Mの上陸を機に、おしゃれで値ごろ感のあるファストファッションの時代が本格的に幕を開けます。
(H)