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2008年07月28日

キャントンの佐藤さんです

ジーンズを持つこの人は、豊島の佐藤健二さんです。国産第一号のジーンズといわれる「キャントン」がこの秋、豊島によって蘇ります。その仕掛け人が佐藤さんなのです。

「キャントン」は1960年代前半、衣料品輸入業を営んでいた大石貿易によって、米キャントン社製の14オンスデニム使用による国産初のジーンズブランドとして誕生しました。現在世界的に高い評価を受けている日本製ジーンズは「キャントン」から始まったといえます。しかし一時は圧倒的人気を誇ったものの、契約問題のこじれや後発ブランドの追い上げにより表舞台から去っていました。それを復活させたのは、試行錯誤で誕生した「キャントン」にものづくりスピリッツを感じていた佐藤さん、その上司で若手時代に「キャントン」の生みの親である故・大石哲夫氏の薫陶を受けていた高塚俊英常務の熱い思いに他なりません。3990円のユニクロジーンズから4、5万円もする高級ジーンズまで、あらゆる種類のジーンズが溢れる今だからこそ、日本のジーンズの原点を見つめ直す試みに多くの専門店が賛同したのでしょう。デニム苦戦といわれる中でも、バイヤーの評価は高かったようです。

専門商社である豊島はジーンズのOEM(相手先ブランドの生産)やナショナルブランドの生産支援で長年の実績がありますが、自分でブランドで展開するのは今回が初めて。それだけの思いが込められたブランドなのです。
(H)
2008年07月28日

ドクターデニムの本澤さんです

ドクターデニムホンザワの本澤裕治さんです。日本繊維新聞の7月11日付のインタビュー覧に登場していただきました。知る人ぞ知るジーンズプロデューサーであります。

膨大な量を売る某SPA(製造小売り)の低価格ジーンズから、細部にまでこだわったセレクトショップの高級ジーンズまで、本澤さんが手掛けるジーンズは実に幅広い。まるで熟練の料理人のように、客のリクエストに合わせて世界中から素材を集め、変幻自在の調理法で価格以上に価値のある一皿を作り出します。日本はもちろん欧米、中国、インド、トルコ、ベトナムなどジーンズを作っている場所ならどこにでも訪れ、自分の目で現場を見る。「海外の技術力の進歩は目覚しいものがありますから、常に現地に足を運び、情報に通じていないといけません」。一年の半分くらいは海外を飛び回っているそうです。この世界的なネットワークが無限のレシピを生み出すのでしょう。

本澤さんはエドウイン、リーバイスという2大メーカーを経て05年に独立。エドウイン時代には「エドウイン503」の立ち上げ、リーバイス時代には「リーバイス501」のモデルチェンジという両ブランドの基幹商品を担当されました。最近の仕事を含めて、日本のジーンズ史でこの10年は本澤時代といっても過言ではないでしょう。

これまで黒衣に徹してきた本澤氏が初のオリジナルブランド「レッドカード」を立ち上げ、現在ユナイテッドアローズなど1部店舗で試験販売しています。秋冬物はクラボウのキバタデニムを使ったビンテージ加工のレディスジーンズ。ベトナム生産で価格を2万円以下に抑えています。「ベトナムの縫製・加工の技術の進歩は驚くほどです。僕のなかでベトナム生産でここまで出来るんだということを示したい思いがあります」。
(H)
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