
写真はジーンズ業界の超大物、オランダ
「ジースター」のチーフデザイナー、ピエール・モリセットさんです。このほど来日し、
日本繊維新聞社のインタビューに応じてくださいました。
ジースターといえば90年代後半にローデニム(生デニム)で欧州を席巻。以降も成長を続け、現在の世界売上高は6億ドルを超えるまでになりました。その立役者がモリセットさんなのです。
ジースターは10月31日から11月4日まで開催された「
東京デザイナーズウィーク」(メイン会場:神宮外苑)に出品しました。東京デザイナーズウィークはファッションブランドや繊維産地の出品もあるのですが、中心はインテリアや生活雑貨、家電、自動車などの工業デザイン。その中で屋外にガラス張りのブースを構えるジースターはかなり目立っていました。
モリセットさん自身「私は流行に左右されすぎるファッションデザインよりも、長く愛されるプロダクトデザインに親近感がある」と語っています。ジースターの名を一躍有名にした立体裁断ジーンズ“エルウッド”のように、骨太で普遍性をもったデザインがこの人の真骨頂でしょう。エルウッドは発売10年で累計1000万本以上を販売するロングセラーシリーズになっています。
モリセットさんのフランスのアトリエには、1903年のビンテージジーンズをはじめ、ウエスタンルック、ワークウエア、軍服、スポーツウエア、宇宙服に至るまであらゆる服種からなる2万5000点の衣料コレクションがあるというから驚きです。「それに、世界中の雑誌を集めているんだ。1934年からの『ナショナルジオグラフィック』のバックナンバーとかね。日本の雑誌も20年以上集めているよ、『ポパイ』『オリーブ』『メンズノンノ』『チェックメイト』……」。膨大なアーカイブがモリセットさんのクリエーションの源泉になっているようです。(H)