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街頭の温度計が35度を表示するなか、記者会見に遅刻しそうなので、ポケモンラリーの子供たちをかき分けるように、早足で原宿駅の階段を下っていたら、編集部のT田さんから「ファーストリテイリングがバーニーズ買収を断念」の一報がケータイに入った。
驚いた。
私は柳井会長は何が何でも獲りにいくだろうと考えていた。
バーニーズが買収できれば、ユニクロのアメリカでの知名度や人材確保、ファッション情報の収集など得るものが大きいからだ。苦戦するアメリカ市場で、バーニーズ買収ほど起爆剤になる案件はそうそうあるものではない。「2010年に連結売上高1兆円」を至上命題に掲げるファーストリテイリングにとって、残された時間はそう長くない。これまでも海外を含め積極的なM&Aを仕掛けてきたが、いずれも小粒で、柳井会長がいうところの「ユニクロのプラットフォーム」にはなりえない。大型案件に関しては昨年、香港のジョルダーノの買収も断念している。
今後、M&A戦略をどう仕切りなおしていくつもりなのか。柳井会長の言葉を聞きたい。
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