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2009年06月20日

日本発のすごいモノ

「BE@RBRICK」でおなじみのメディコムトイ。明日からパルコギャラリーで「MEDICOM TOY EXHIBITION '09」が始まるってんでレセプションパーリーに行ってきました。終わり間際に行ったのに、とてつもなく混んでました。前の香港出張の時に、日本のトイがやたらと人気でびっくりしましたが、それは単に私が時代に乗り遅れすぎてたわけで。今日またそれを再確認。トイって日本が世界に誇るファッションアイテムなんですね...(ホント今さらで恐縮です)。

これに行く前は、東工大で開催の「国際ナノファイバーシンポジウム2009」に行ってました。直径100−700ナノメートル前後の繊維をナノファイバーと呼ぶわけですが、ナノファイバーってすごいんですよ。0.15cで月まで届くとかいってもわかりずらいかも知れませんが、この技術を使えばステルス超軽量超強度戦闘服とか出来てしまうんです。オームの甲羅みたいですごくないですか!昨日今日と東工大のシンポジウムに集まったのは、MITとかデュポンとか帝人さんとかの世界中の超一流研究者の方々。そもそもナノファイバー研究が活発になったのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)とデュポン、そして米軍っていうソフトクリーム、白玉、アンコみたいな夢のコラボで設立された「ISN=Institute for soldier nanotechnology」が発端だったわけですが、この話に触れるととてつもなく長くなるので、それはまた今度。

それを知った日本の研究者たちが猛追、今では世界最大のシンポジウムを東京で開催し、世界中の第一線の研究者たちがこぞって参加するまでに至ってるわけです。もちろん産業界も負けていません。帝人さんは通常の合成繊維の製造設備を改造するだけでナノファイバーを作ってしまうという離れ業をやってのけ、昨年からは工業生産を始めたりと、正直もう何が何だがわかりません。経済産業省はナノファイバー市場が2022年に6.5兆円とそろばんをはじいており、日本の繊維研究界はもうナノ一色。盛り上がりまくりです。

というわけで結局ジャパントイより繊維でテンションブリ上がり。オシャレなファッション記者への道のりは険しい...

(Y)
2009年04月09日

ジャパン・クリエーション

昨日8日から、ファッション素材の総合見本市「ジャパン・クリエーション(JC)」が始まりました。
初日の人出は少なかったのですが、2日目の今日は多く、会場全体も活気づいていました。
今回は大手企業が出展を見合わせたため、全体的な迫力にやや欠ける印象です。来場者からも、日本が強いと言われるファイバーやファスナー、機械を見たかったという声を多く聞きました。

 “商談”というかけ声は結構ですが、世界中どの見本市でもその場で商談する産業品の見本市はありません。見本市はあくまでプレゼンテーションの場。受注を取るのは、その後の細かいフォローやサービス活動が決め手のはず。それはファッション素材見本市では世界最高峰と言われるプルミエール・ヴィジョンでも変わりません。

 かつて6万人超を集客し、その当時で世界最大のファッション素材見本市だったJCですが、今回の来場者予測は2万人。ビジネスの現実とかけ離れた“祭りから商談へ”というコンセプトが、集客力を落とし、それが有力企業の出展取り止めに繋がるという悪循環を招いています。

 見本市のキモは集客であり、その意味では当時は少ない予算と限られた人員で信じられないほどの成果を挙げていたはずのJCですが、なぜかその当時からその評判は散々でした。そこら辺に日本の繊維業界の根深い問題が含まれている気がします。

 現時点でも、面白い生地や企業はたくさん出展しています。そうした企業をさらにバックアップするためにも、コンセプトをもう一度練り直し、世界的に高い競争力を持つ有力素材/機械メーカーに出展を呼びかけ、もう一度本来の見本市としての機能を問い直す必要があると思います。特に日本の場合、企業規模の大小に関わらず、世界有数のシェアや力を持つ企業は多いわけですから、彼らが出展するだけでも状況は大分変わるのではないでしょうか。

(Y)
2009年02月25日

この顔にピンときたら−−

 この顔に見覚えありませんか?

実はこの人物、ここ数日間で有名人になってしまった佐藤繊維の佐藤正樹社長なんです。優しい物腰と熱い志。風貌を見る限り、「一匹狼」的なイメージを持ってしまうかもしれないですが、会うとファンになってしまうことうけあいです。

主な流れは以下の通り。
 ↓
同社が制作したモヘア糸を、仏ブランド「ニナ・リッチ」が採用。その「ニナ・リッチ」のカーディガンをミシェル・オバマ米大統領夫人が着用した。それも大統領就任式で。普通、就任式には、いくら夫人といえどもスーツを着用するのが通例。でも、コートにカーディガンといういで立ちでミシェル夫人は登場。このスタイルに世界のメディアが注目した。佐藤社長への取材も急増。ビジネスにも好影響を与え、取り引きも増えつつある。

気になるのは、佐藤繊維が制作した糸を、日本の商社やアパレルが「高いから、いらない」と採用しなかった点。佐藤さんは全国を回り、飛び込みで営業をかけたが一切ダメ。結局、海外の展示会で声を掛けられたのはルイ・ヴィトンやシャネル、マルタン・マルジェラの素材担当者だったそうです。

でも、こういった話って、ボロボロ出てくる。海外有力メゾンと取り引きしている産地企業は多い。素材に無知なバイヤー、デザイナーが増えている日本の状況と、決して無関係ではないと思いますよ。東京コレクションを観ても、作り込みをしていない素材はバレバレですから。

ちなみに佐藤繊維のウエアブランド「エム&キョウコ」のキョウコは、佐藤社長の奥様の名前から取ったそうです。エムはきっと正樹から・・・ごちそうさまです。(市)
2009年02月08日

2010年春夏はブルー

僕のセレブミラノ日記でもアップしようと思ったら、アクセス数が激減してるじゃないですか!まさかH先輩の呪いですか!それなら「ミラノ・ウニカ」で仕入れた最新トレンド情報で挽回です!

2010年のトレンドはブルー。色だけの話じゃないんです。イタリアきっての・ニッター企業ウォルテックス・トリコは2010年春夏向けテキスタイルで、ブルーをテーマに海やインディゴ、爽やかなワーカールックなどをイメージさせるコレクションを披露しました。今はこんな景気だけど2010年にはもっと明るく前向きに行こうぜってことなんです。やっぱりイタリアの企業は考えることが違います。特に同社は詩人やクリエイターとコラボして雑誌を丸ごと作ったり、クリエーションにはかなり力を入れていて、クリエーションで真っ向から時代の流れに切り込むなんて、いまノリに乗ってる日本企業にもなかなか真似できません。っていうかブルーって日繊のコーポレートカラーと一緒だし、当社もその流れを全力でバックアップです。

ちなみにプルミエール・ヴィジョンを始め、その他情報会社などが出している2010年春夏のブリ押しトレンドカラーは白。なにーまた白パンツでも売り出そうってのかーと思ったけど、そうじゃないかもしれません。

(Y)
2009年02月07日

新会長にピエル・ルイジ・ロロピアーナ氏

ピエル・ルイジ・ロロピアーナ氏(手前)とパオロ・ゼニア氏。先週ミラノで開催された「ミラノ・ウニカ」の会見の一コマ。ミラノ・ウニカは、欧州の最も有力なファッション素材見本市の一つですが、このほど会長がゼニア氏からロロピアーナ氏に交代しました。お二人の外見はゼニア氏は知的なクール派、ロロピアーナ氏は渋めのダンディー派。ロロピアーナ氏にインタビューをしたんですけど、声がまた素敵でした。

ミスター「ミラノ・ウニカ」と言われたゼニア氏は各地でバラバラに開催されていたイタリアの有力見本市を統合、わずか数年で世界から3万人超を呼び寄せる見本市に育て上げました。素晴らしい手腕です。個性の強いイタリアの企業をここまでまとめ上げられるのは、イタリア繊維業界きっての名門のリーダーの証ということなんでしょうかね。こうゆうリーダーが、日本にも居たら良いのに。
一方で同見本市も、世界的な景気後退により、出展者数、来場者数とも減少傾向にあるのも事実。こうした課題を、ロロピアーナ氏がどう解決していくのか。それにしても、イタリア人ってホントカッコイイですね。

(Y)
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