
昨日8日から、ファッション素材の総合見本市「ジャパン・クリエーション(JC)」が始まりました。
初日の人出は少なかったのですが、2日目の今日は多く、会場全体も活気づいていました。
今回は大手企業が出展を見合わせたため、全体的な迫力にやや欠ける印象です。来場者からも、日本が強いと言われるファイバーやファスナー、機械を見たかったという声を多く聞きました。
“商談”というかけ声は結構ですが、世界中どの見本市でもその場で商談する産業品の見本市はありません。見本市はあくまでプレゼンテーションの場。受注を取るのは、その後の細かいフォローやサービス活動が決め手のはず。それはファッション素材見本市では世界最高峰と言われるプルミエール・ヴィジョンでも変わりません。
かつて6万人超を集客し、その当時で世界最大のファッション素材見本市だったJCですが、今回の来場者予測は2万人。ビジネスの現実とかけ離れた“祭りから商談へ”というコンセプトが、集客力を落とし、それが有力企業の出展取り止めに繋がるという悪循環を招いています。
見本市のキモは集客であり、その意味では当時は少ない予算と限られた人員で信じられないほどの成果を挙げていたはずのJCですが、なぜかその当時からその評判は散々でした。そこら辺に日本の繊維業界の根深い問題が含まれている気がします。
現時点でも、面白い生地や企業はたくさん出展しています。そうした企業をさらにバックアップするためにも、コンセプトをもう一度練り直し、世界的に高い競争力を持つ有力素材/機械メーカーに出展を呼びかけ、もう一度本来の見本市としての機能を問い直す必要があると思います。特に日本の場合、企業規模の大小に関わらず、世界有数のシェアや力を持つ企業は多いわけですから、彼らが出展するだけでも状況は大分変わるのではないでしょうか。
(Y)