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2008年03月11日

ニセモノ率90%の衝撃

財務省によると、07年に全国の税関で差し止められた知的財産侵害物品、つまりニセモノが点数ベースで約104万点(前年比6.1%増)、件数ベースで2万2661件(15.7%増)となったそうです。推定の被害金額は約385億円。点数ベースではハンドバックや財布などのバッグ類が約26万点で、全体の四分の一を占めています。

相変わらずの汚染状況ですが、かつてニセモノの温床といわれたネットオークションは、大手に関してはだいぶ健全化しています。ネットオークション市場のシェア8割を占めるヤフーは、ニセモノを発見し次第、即削除する監視体制を強化。知財保護団体ユニオン・デ・ファブリカン(UDF)の調べによると、某高級ブランドの特定商品について、4年前にヤフーでは出品の80%がニセモノでしたが、現在では0〜1%程度に過ぎないそうです。
ただ、ニセモノは監視の目の緩い場所に流れます。UDFが若い女性に大人気の某携帯サイトのオークションを調べたところ、同じ特定商品の出品123点のうち115点がニセモノでした(2月某日)。消費者保護の観点からも早急な対策が必要でしょう。(H)
2007年05月13日

女工哀史

非常に考えさせられる話である。

過酷な労働に耐えきれず逃走 中国人女性

1日13時間以上働き、残業手当は時給わずか350円−−。「外国人研修・技能実習制度」を利用し、青森県三沢市の縫製会社で働いていた中国人女性3人が、過酷な労働と低賃金に耐えられず逃げ出した。構造不況の繊維業界で働く彼女たちは、今や「現代版女工哀史」とまで言われている。ここ数年、同様なトラブルが全国各地で相次いでいる。(毎日新聞5月13日

地方の縫製工場を取材に行くと、中国人を中心としたアジア人労働者が多いことに驚かされる。中国製品に圧倒される日本の繊維ファッション業界は「メード・イン・ジャパン」の高品質・高付加価値を必死にアピールしているが、縫製工場で実際にミシンを動かしているのは外国人というケースがいかに多いことか。いまや日本の縫製工場は中国人抜きでは成り立たないのである。
国内縫製工場の置かれた状況は厳しい。記事の中で縫製工場の経営者は「切羽詰まって研修生を受け入れた。最低賃金以上を払うのなら、そもそも彼女たちを雇わなかった」と話している。共感してしまう同業者は多いのではないか。(H)
2007年02月06日

ドイツ代表から3本線が消える?

5日の日経夕刊によると、サッカーのドイツ代表のユニフォーム契約に関して、米ナイキが破格の好条件を提示し、これまで半世紀以上にわたり契約を独占してきた地元の独アディダスが苦境に立たされているとのこと。ナイキが提示したのが2011年からの8年間で約6億ユーロ(約950億円!)という、べら棒な金額。アディダスの条件を大きく上回ったもようと記事は伝えている。

いまや世界の2強といわれ、激しい覇権争いを繰り広げるナイキとアディダス。アディダスはドイツでサッカーブランドとして創業したメーカーである。対してナイキはサッカーに参入してわずか10数年に過ぎないが、豊富な資金とマーケティング力で有名チームのユニフォームを次々にスオッシュに鞍替えさせてきた。
ナイキがサッカー界を驚かせたのは90年代の後半。ブラジル代表のユニフォーム契約を10年間2億ドルという、当時としては破格の金額で取得した。このあたりを機にユニフォーム契約金は高騰していった(もっともテレビ放映料や選手契約金などのスポーツビジネス自体が膨張していったんだけど)。

もし地元のドイツ代表をナイキに獲られるようなことになれば、アディダスにとってこれほどの屈辱はない。ドイツ代表ユニフォームはアディダスというブランドにとっての歴史そのもの。単なる一国ではない。奪われた際のダメージは大きすぎる。必死の巻き返し工作を図ることだろう。

ちなみにアディダスと日本代表との契約は8年間で160億円といわれている。(H)
2006年12月25日

ミズノ 100年目の改革

皆様メリー・クリスマス。
残ったクリスマスケーキは今日の夕食、Yです。
いくら甘いものが好きでも、やっぱ1ホール一人食いは無理ですよ。

ところで、本日の日本繊維新聞はご覧いただけたでしょうか。
1面トップは、「ミズノ 100年目の改革」でした。

今年で創業100年を迎えたスポーツ大手のミズノが、大規模なブランド改革を進めている。柱はブランド名を社名の「ミズノ」に統一することによるプレゼンスの向上だ。欧米やアジアで市場を開拓しグローバルブランドへの脱皮を図る同社にとって、効果的かつ効果的にブランドをアピールすることが不可欠。たとえその競技分野で長年親しまれたブランドやロゴであっても、長期的な視点に立てば統一することがベストだと判断する。
http://www.nissenmedia.com/today/index.php?no=11250日本繊維新聞(10月25日)

HPではほんの一部ですが、本紙では表や写真を大きく使い、
1面の大部分を使った、某記者の署名入り記事なので、ぜひご覧下さい。
ブログでもちょっと中身を解説します。
続きを読む...
2006年12月20日

テキスタイルデザイナー1


写真:六本木・布の店内

テキスタイルデザイナーっていうと、誰を頭に思い浮かべますか。
皆川魔鬼子さん、の須藤玲子さん、
最近の若い人だと「ミナペルホネン」の皆川明さんですかね。
特徴のあるデザインで人気のmarimekkoで活躍していた脇坂克二さんも有名ですね。
共通するのは皆さん、海外でも高い評価を受けていることです。

日本でのみ活動を限定していて、
一般の方にもネームバリューのあるテキスタイルデザイナーさんっていうのは
あまり多くありませんね。

テキスタイル大国と呼ばれる日本ですが、
そのデザイナーさんの環境は、決して良くはありません。
理由は色々考えられるのですが、マーケットを醸成できなかったってことにつきますね。
明日からは、この点について書いていきたいと思います。

ちなみに本紙では、ジャパンクリエーションのテキスタイルコンテストで入賞した方々に焦点を当てた連載を行ってきました。
明日で最後です。

なのでブログでは彼らを取り上げながら、取り巻く環境について言及する予定です。
2006年08月28日

偽物容認45%の衝撃

24日に内閣府が発表した「知的財産に関する特別世論調査」によると、偽ブランド品や海賊版CDなどの購入の是非についての問いかけで、「正規品より安いので仕方ない」(29.8%)、「正規品にはないデザイン・仕様の品もあるので仕方ない」(9.8%)、「公然と売っているのでよい」(5.6%)等をあわせて45.2%の人が偽物購入を容認する結果が出たそうです。

「どんな理由でも購入すべきでない」との回答が47.4%あり、2年前に比べて7.8ポイント増えているのが、救いといえば救いですけど、それにしても45%が偽物容認しちゃってるんですねぇ。由々しきことですよ、これは。

だって、中国のことを「世界のニセモノ工場」だとか「無法地帯」とかいって非難しているわけですが、中国というのは消費社会の1年生みたいな国ですよ。知的財産なんていう考えに理解が行き届かなくて、当然といえば当然ともいえるのです。

それに対して、日本は半世紀近く、世界中に「メード・イン・ジャパン」製品を送り出してきたし、高度な消費文化を作り上げてきたはず。成熟した市場、成熟した消費者になってなきゃいけないのに、45%が「偽物容認」ですからねぇ。ある意味、中国よりタチ悪いですよ。

偽ブランド品は小売店の店頭からは大分消えていきましたが、現在はインターネットの世界に拡散してしまい、状況は悪化しています。人気ブランドの被害は甚大です。
ファッション業界の知的財産権については、良い本があるのでぜひ読んでみてください!って最後は宣伝です。
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