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2010年10月29日

ミフレル



東コレがひと段落したと思ったら、展示会ラッシュ。

青山、原宿、代官山界隈を右往左往。合同展示会も開催されており、服のディテールを覚えていられないぐらいの商品を見る。

そこで印象に残ったブランドを抜粋してみた。
まずは「ミフレル」。ルームスリンクに出展し、クラフト感のあるアイテムで目立っていた。文化的背景も感じさせる。それでいて完成度が高い。

デザイナーの笠智聡(写真)に話を聞くと「現在は8店舗に卸しています。日本国内でのものづくりを重視し、11年春夏シーズンは20型前後の展開です」とのこと。特にナチュラルなドレープを引くドレスのフォルムが美しい。

現在はフリーサイズ展開(1サイズ)だが、その弱点を補うため、精度の高いパターンを施している。

シャイな印象を受ける笠デザイナーだが、話の途中でアクセサリーの陳列が少ないことに気付く。「実は、相方(ウェイウェイさん)が今日の昼に持ってくるんです」。
う〜ん、早く持ってきたほうがいいよ(筆者心の叫び)。
手作り感のある什器や設営手法に、香港や仏のバイヤーも興味を示している。

展示会は終了したが、ビジネスは広がったかな。
(市)

2010年10月27日

コムデギャルソンと艾未未

26日午後、コムデギャルソンの展示会を取材。

いつも思うが、同社の展示会は理路整然としている。
隙がない。それでいて活気がある展示会だ。

パリで話題を集めた「コムデギャルソン」のドレスを改めて見る。
1人用のドレスだが、2、3人用のディテールが施されている。ドレスに1、2、3人用と表現する自体おかしいのだが、それをモードに高めるのがコムデギャルソンの真骨頂といえる。

アジアでの店舗展開も順調に進む。
来月、北京の三里屯にはコムデギャルソンのビルが出現、既に韓国へも大型店舗を開設している。

北京の店舗はI.T、韓国ではサムスン・グループと協業。以前から有力取引先としてビジネスを行っていたこともあり、出店は円滑に進んだという。まだまだアジア地域に店舗網が広がりそうだ。

話は変わり・・・。

同社から新店舗の案内や入荷情報のDMをもらうのだが、ビジュアルを見ると、現代美術家の艾未未 (アイ・ウェイウェイ)の作品が使われている。筆者が個人的に影響を受けた美術家なので、話を聞いてみた。

「すべてのディレクションは川久保玲が行っています。中国でアイ・ウェイウェイの了解を得て、ビジュアルは弊社が仕上げます。すんなり了承してくれましたが、相手のイメージを崩すわけにいかないので、作業は真剣勝負」(同社のTさん)。

北京で観た作品に加え、森美術館で行われた「アイ・ウェイウェイ展」(09年)で衝撃を受けた。強烈な反骨や社会運動がコムデギャルソンと交わっている。

とても強い。
(市)


2010年10月26日

心機一転

JFWが始まる前、岩谷俊和デザイナーを取材。

事務所を移転し、心機一転。
アルファブランカとの協業ショー(ブライダル)に向け、着々と準備を進めている。
とても元気そうだ。

ブライダルと聞いて、デザインに制約があるイメージだったが「とても自由にやらせてもらっています。僕のドレスは元々非日常的ですから、逆にいいのかもしれませんね」と笑う。

事務所のエントランスには、大きな松の盆栽が(盆栽というには、あまりにも立派な・・・)。
「松を置きたいなと思って買いました」。ここで松の値段は書かないが、聞くと高いような、安いような・・・。盆栽ってそんなものなのか。奥にはライオンのオブジェが鎮座している。

また同氏がディレクションを行う「オニツカタイガー」のサンプルもあった。迷彩柄が目立つ。

残念ながら11年春夏シーズンは(ファーストラインの)コレクション&展示会をスキップすることになったが、「11年秋冬から復帰したい。なるべく空けたくないですから」と語る。

最後に「本来のクリエーションができる、喜びが戻ってくるシーズンになりそうです」。

来秋冬シーズンが楽しみだ。
(市)


2010年10月17日

ミントデザインズの発想



15日夜、アーツ千代田3331で「ミントデザインズ」のファッションショー。

この日は店舗オープンやショー、展示会などが目白押し。
最後の取材がミントのショーだった。

ショーが始まる。

純白の空間にインディゴブルーのドレスやジャケットが並ぶ。
ミントデザインズで、これだけのデニム生地を使うのは初。岡山県の児島へ行き、糸から縫製までデザイナーの2人がデニムに関わった。マーケットには安価な海外製デニムパンツがあふれている。でも、真摯に自前で制作すると、それは手間暇がかかる商品。ミントのデニムを見ると、それがよく分かる。

ショー後、デザイナーの勝井北斗、八木奈央はホッとした表情を見せた。
実は気になった点が1つあったので、その勲章柄を配したドレスに話を向けると「わかりましたか?」(八木)と言われる。業界で活躍したデザイナーなどに贈られる「毎日ファッション大賞」を受賞したので、どうやらそのモチーフ(勲章)らしい。

真摯なものづくりやストイックな内容、そしてジョーク。
ちなみに会場に居たミントのスタッフたちも、胸元に同じ勲章を付けていた。

ショーの前は、大量の取材資料を持ち歩き、体は疲労困ぱい。

しかし、ミントのショーを観て、疲れが取れたような気が。笑
(市)


2010年10月09日

コムサマチュア



今週、ファイブフォックスの取材。

展示会でレディス新ブランド「コムサマチュア」のお披露目。
いわゆる“DCブランドブーム”を経験した世代に向けたブランド。
この世代も50代へ突入、バブル時に海外ブランドの洗礼を受けている手ごわいマーケットへ商品を投入する。販売は来春夏シーズンから。

リアル感のある商品を基本とするが、シルエットやディテールでモード感を加味したウエアも並べる。攻略するのが難しいマーケットと言われるが、このブランドの武器は価格だ。中心価格は従来の百貨店プライス(同社のコムサデモード)に比べ、約4割安く設定している。

バブル時にお金を使った彼女たちも、今は価格に対して敏感になっているのだろう。でも、ファッション感度やスタイリングの質を落としたくない−−。こうしたマインドに合致させようと、このブランドでは様々なオケージョンに対応可能なアイテムを揃える。

都会的なタウンウエアを意識したラインや旅行、観劇にも着用可能な商品、ワンマイルウエアもあった。全体の商品数は多い。

あまり価格のことを言うと怒られそうだが、ジャケット9800−1万6800円、ニット・カットソー1900−1万2800円となる。う〜ん、これが吉と出るか。

大手アパレルとして知られる同社だが、非上場のため、情報発信(開示)は控えめ。
従って、別の取材先で同業他社から逆質問されることも多い。また聞かれるかな。

50代女性を核にしたマーケットは今後、ブランド開発が活発になるだろう。

実は久しぶりに取材へ伺ったが、タバコの匂いが・・・。
そう、今では貴重な喫煙O.Kな会社。

禁煙に成功したとはいえ、筆者にはツライ。
(市)

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