年末の12月25日、かの有名な『バタフライスツール』はじめ数知れぬ美しい日用品を創出された日本のインダストリアルデザイナーの重鎮、柳宗理さんが肺炎で逝去されました。
ご尊父は、こちらのブログでも取り上げさせて頂いた民芸運動の創始者、柳宗悦氏です。
話が飛躍しますが、その民藝運動のコンセプトである『ロングライフデザイン』の流れを引くのが『
FOUND MUJI』ではないでしょうか。
昨年の10月頃、青山骨董通りの入口にある『MUJI』の1号店としてリニューアルされました。
この店は意外と知られてませんが、30年前の1980年に初めてできた「無印良品」日本(世界)1号店であります。
100平米そこそこのあまり目立たない1、2階のショップですが、商品内容は「感じ良いくらし」をテーマに世界で永く飽きられずに使いこまれてきた生活雑貨を中心に素朴で懐かしさを感じます。
世界の日用雑貨を見歩き、できるだけ手をいれずそのままセレクトされたとの事。
ブランド名も日常生活の中から"探す"、"見つけ出す"=Foundの基本コンセプトになったようです。
流行とも反対軸にある平凡な日用品を見直すあたりはナガオカケンメイさんプロデュースのD&Departmentsのグローバル版『ロングライフデザイン』と根底に共通の価値感を感じます。
また単品特化型のユニクロさんとも対局にあるライフスタイル提案型の仕事の温もりや文化、歴史、ヒューマニズムをMUJIさんは打ち出されていますね。
今さらですが、無印良品さんのディレクションボードの面子を見れば納得できます。
当初の立ち上げは日本デザインセンター創立者の田中一光さんから始まり原 研哉さん、ナガオカケンメイさん初め小池和子氏、プロダクトは深沢直人氏も。更に衣料は山本耀司さんなど日本のデザインを世界にアプローチできる最高のプロジェクトに囲まれている事に改めて気が付きます。
更にMUJI LABOでは来春からマーガレットハウエル史と契約の為、サンエーインターナショナルの子会社になったアングローバルさんの名も出てきてますね。
余談ですが、ユニクロさんと良く比較引き合いに出ていたのが生産の商社丸投げで財閥系商社さんが池袋近くや駐在席もあったなど良く聞きましたが、最近は直貿に切り替えられるようで生産、仕入はユニクロ同様、自前の方向へ進んでいるようです。
今後は匠のような職種採用もあるようですので益々企業としてのグローバル対策が進まれていると思えます。
その他のコンテンツでも「MUJIの家」を初め、休日は赤ちゃん連れヤングファミリーで行列の出来るオーガニックな「MUJI CAFE」エコロジー、オーガニックがますます台頭する世の中でMUJIさんの持たれているブランドコンセプトが、更に時代と共鳴されているように思えてきます。
昔、海外初出店のロンドンで欧米人の心を捉えた『東洋のミニマリズム』は本当の日本人が持っているクールジャパンだと改めて感じました。