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やっぱりカネ
 給与が悪い業界、業態に人が集まらないのは当然だ。

洋装向けの製造加工業者の後継者不足、工員不足が指摘されて久しい。
外国人実習生で補っているが、その外国人実習生に対してすこぶる低い時給で働かせることがときどき露見する。

岡山の某社も時給300円で働かせて5年間の受け入れ停止処分になっている。

しかし、そういう工場が日本人も破格値の時給で雇用しているケースも多くそれはなかなか報道されない。
時給600円台で日本人の高齢者を雇用している工場は少なからずある。

また、先日、和装の人と話す機会があったが、問屋やメーカーでは月給20万円くらいの人がざらにいると聞いて驚いた。

洋装向けの工場も和装業界もこれでは人が集まらなくて当然である。

人を集めたければ、世間相場並みの金を払うことがもっとも簡単な施策である。
それをせずに「やりがい」だとか「文化を守れ」だとか、そういう情緒に訴えることは最低の愚策である。

 2017/09/28 10:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

人民服作ったら?
 毎年夏場にはクールビズ論争が起きる。
ファッションとしてどうなのかというあれだが、冷房温度が下がらないなら涼しい服装をすべきで、我慢大会なんてまっぴらごめんだ。

スーツにしたって「ファッションとは」という面倒くさい輩が相当数存在する。

もうめんどくさいから夏場も冬服も制服にしたらどうかと思う。
かつての中国人民服みたいな感じだ。
まあ、学生服と言い換えてもいいかもしれない。

歓迎する男性はけっこう多いのではないか?

残念がるのはファッション業界人だけではないか?

 2017/09/26 10:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

制服とパジャマだけしか持っていない
 まあ、どうでもよいことだが、ブログのデザインを一新してもらった。

http://minamimitsuhiro.info/

こっちね。

URLもドメインも同じだが、今までライブドアブログだったのが、ワードプレスに変わった。
一新してくれた業者さんに感謝しかない。


それはさておき。

メンズのオフィス服をカジュアルにという取り組みが最近多い。
でもなんだか昔見た「カジュアルフライデー」と同じ取り組みに見える。

しかし、本当にカジュアル化は良いことなのか?と疑問に感じる。

カジュアルウェアの売り上げは伸びるかもしれないが、反対にスーツ、ドレス系の売り上げは減る。
アパレル業界としては痛しかゆしではないか。

あと、働く男性にとっては、歓迎されているのかどうかも気にかかる。
この業界にいる人は、センスの良し悪しは別として、ほとんどの人がいろいろと服を着ることが好きなのだろうと思うが、この業界に関係のない男性はどうだろか。

はっきり言って毎日服を変えるのはめんどくさい。
スーツならシャツとネクタイだけを変えればいい。
そこまで「たかが着る物」に悩みたくないという男性は多いのではないか。

10年以上前になるが、保育園で出会う父親には、「会社の制服とパジャマ代わりのスエットしか持っていない」という人が何人かいた。

今の若い父親だってそういう人は何割かはいるだろう。
毎日着る服に悩むくらいなら、ほかの事で悩みたいという男性もバカにならないほどいるのではないか。

個人的には業界、伊藤忠の独りよがりに見えてしまうが。


 2017/09/25 10:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

素材はチープ化している
 先日、珍しく「アクネ ステュディオス」の店に入った。
まあ、知り合いの付き添いで行ったのだが、価格の高さに驚いた。

このブランドは昔「アクネジーンズ」という名前だったよなあと思いながら見ていた。
トータル展開して、アクネになりアクネステュディオスになったらしい。

ちょうど今の時期なので冬物のコートやセーターが並んでいた。
やっぱり洋服は冬物が楽しい。夏物はTシャツかポロシャツか半袖シャツしかないので、ぶっちゃけユニクロと無印の値下げ品で十分だと思う。

まあ、それはさておき、このくらいの価格のブランドになると、コートに使われているウール生地の分厚さ・重さ・密度の高さが、ユニクロや国内百貨店ブランドとは段違いである。

セーターもしかり、ツイードもしかりだ。

こういう生地は昔なら国内百貨店ブランドでも使われていたが、2005年以降は使用素材が極めてチープ化した。
今ならユニクロの方が良い素材を使っている。

2005年以降に素材がチープ化したのは、原材料の高騰とか、売れ行き不振による利益確保だとか理由はいろいろある。

しかし、今の10代・20代・30代前半は、こういう店に入らない限りは高品質素材に触れない環境にあり、我々オッサン世代は、百貨店で普通に触れていたという環境の差がある。

よほど自ら動かない限りは若い世代が良い素材に触れるような機会はない。
そういう10代・20代がこれから業界にデザイナーや企画として入ってくる。(数は少ないが)

業界としてはこの先、さらに商品がチープ化することは避けられないだろう。

我々世代もこの業界ではロクなことがなかったが、そういう素材を身近に触ることができたぶんだけ、まだ幸運だったということだろうか。



 2017/09/22 10:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

原価率50%(笑)
 先日、モノ紹介系雑誌「MONOMAX」で、ユナイテッドトウキョウが「原価率50%」というタイアップと見られる記事を掲載していた。

経済誌や業界紙で「原価率50%」を掲載するのはわからないではない。

しかし、一般書店売りの雑誌で、いくらモノ系雑誌とはいえ、これはちょっと疑問を感じる。

モノ系雑誌だからこそということもあるのだろうが、洋服の原価率を喧伝してそれが読者に響くとは考えにくく、きわめて産地のオッサン的な発想で作られたページだと感じる。

そもそも原価率の高低をあまり言いすぎるのは衣料品業界にとっては得策ではない。
もちろん高いに越したことはないが、原価率の高さだけが洋服の価値ではない。

原価率が低くてもすごく機能性に満足すればそれはそれで価値だし、デザインやシルエットでの価値というのもある。

原価率が高い=価値という考え方は、産地のオッサンがときどき言う「わしらの高額な生地で服を作ったら売れる」というのとそんなに大差ない。

結局はこの業界というのはこの発想から抜け出せないということだろう。
 2017/09/21 10:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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