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守っているんじゃなくて守られている
 モノづくり系とか手作り系の独立系デザイナーや小規模ブランドが「産地を守りたい」とか「製造加工業を守れ」みたいなことを主張することが多いが、個人的には冷ややかに見ている。

例外はあるが、この手のブランドの多くは生産数量が極めて少ない。そして、工場への発注が定期的ではない。

はっきりいってそれでは産地も製造加工業も守れていない。
今月だけ発注しても産地も製造加工業もほとんどありがたみはない。
毎月コンスタントに発注することが産地や製造加工業がもっとも喜ぶことである。

例えば、今月だけ1000枚の発注があっても残り11か月発注ゼロなら、工場としては経営はかなり追いつめられる。
それよりも毎月100枚ずつの発注をくれる方がずっとありがたい。

今月だけの「スポット的」発注を受けてもらえて、モノづくりが進むという事態は、産地や製造加工業を「守っている」のではなく、彼らに「守られている」のである。

そこを履き違えているブランドが多い。

 2017/08/29 10:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

すごい昇給率
 当方の父親は1944年生まれである。
大学卒業後サラリーマンとして就職したが、浪人も留年もしなかったから1966年入社ということになる。

そのときの初任給は2万円ぐらいだったと話している。
ネットで調べると、統計などの裏付けはなかったが、25000円くらいだというコメントも出てきた。18000〜25000円くらいが相場だったということだろう。

ちょうど今の初任給の10分の1くらいだといえる。

ちなみに93年に入社した当方の初任給は額面で20万円くらいだった。
父の入社から当方の入社まで26年差があるが、26年間で初任給は10倍近くになったということで、当然、物価もそれにスライドして上昇している。

一方、当方が社会人になってから一貫して初任給はほとんど増えていない。
トウキョウベースが初任給25万円を打ち出して話題になったが、これがトップクラスということになる。

社会人になってから24年くらいが過ぎているがその間、初任給も物価もほとんど上がっていない。消費税分だけ物価は上がったがその程度である。

父によると、昇給もものすごくて、毎年、月額50%増くらいだったという。
初任給が2万円でも翌年は3万円になっていたということで、今の物価から考えると初任給20万円で翌年の月給は30万円になるということになり、そりゃこれだけ給料が上がれば、物価が上がっても旺盛に消費する。

ボーナスも5か月、6か月は当たり前だったという。

中国の経済にも陰りが出ているが、これまで中国も金額ベースは低かったが昇給率はこんな感じのペースだった。そりゃ消費も旺盛になるというものである。

父親の話を聞いて、少しだけ腑に落ちた。
 2017/08/28 08:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プレイヤーが入れ替わる
 「コツコツとモノづくりをして一生懸命に売っているのをメディアは揶揄するな」とオンワードホールディングスの現社長がおっしゃったとか。

コイツハナニヲイッテルンダ?

これまでの「コツコツと〜」が通用しなくなっているから、苦戦に追い込まれていて、現にオンワードも相当数を閉店に追い込まれている。

新興企業が何でもかんでも正しいわけではないが、それでも今の時流に乗っているから好調なのであって、旧来型を墨守するばかりではじり貧に追い込まれるのは、今のアパレル業界に限ったことではない。

何かしらの部分をアップデートしなくては生き残れない。

それと「コツコツとモノづくり」というがオンワードだって相応にOEMやらODMを活用している。

おそらく業界には賛同される経営者も多いのだろうけど、その大部分はいずれ新興勢力に駆逐されるだろう。

ファッション業界はなくならないが、プレイヤーは入れ替わる。
 2017/08/25 10:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

負け犬の遠吠え
 国内アパレル小売り市場が9兆何千万円にまで縮小した。

国内のユニクロ売上高が8000億円、ジーユーの売上高が2000億円。
この2ブランドだけで1兆円の売上高がある。

しまむらの全業態を合わせた売上高は5000億円。

しまむらとこの2ブランドの合計売上高は1兆5000億円で、国内アパレル小売り市場の6分の1を占めるまでに至った。

業界にはいまだに「ユニクロ」「ジーユー」を全否定する輩が多くいるが、もはや、時代錯誤も甚だしいといわねばならない。
まさに負け犬の遠吠えでしかない。

 2017/08/24 10:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

エコじゃなくてエゴ
 「節電」「物を買わない」「断捨離」「ミニマリスト」を表明していた元・朝日新聞記者で、通称、「節電アフロ」という女性がいるが、先日、大炎上した。

その理由は、自分が書いた本を「図書館で借りた」という人にかみついたからだ。
この人の言動はまったく矛盾していて、言動不一致も甚だしい。だから炎上した。

物を持たないことをよしとして普段から言論活動をしているなら、本を買わずに図書館で借りることは大いに賞賛しなければならない。
たとえそれが己が書いた本であろうとだ。

結局、この人や節電アフロの支持者は、根っからの「エコ」でも「ミニマリスト」でもなく、単なる「ファッションエコ」「ファッションミニマリスト」に過ぎなかったということで、つまるところは自分の商品だけは買ってほしいのだ。なぜなら、金が手に入るから。

それはエコではなく、エゴにすぎないし、そこら辺の人よりも「拝金主義」であり、自己中であろう。

己が欲しいように、他の人々も金が欲しいわけで、己は金を儲けるが大衆は金を儲けるなというのは自己中なエゴイストでしかない。

過度にエコを標ぼうしたり、経済活動を非難したりする、イシキタカイ系は数多くいるが、そのほとんどは単なるエゴイストの拝金主義者にすぎない。
節電アフロはそれを体現しているといえる。
 2017/08/21 09:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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