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良い物を長く着ようという宗教
 フォーエバー21あたりの服はいかにも安かろう悪かろうで耐久性はないと思われるが、ユニクロやライトオンあたりの低価格品は品質もそれなりに高く、耐久性もある。

安い服に対してすぐに「3年着るか?」みたいなことを言ってくるアホがいるが、耐久性という面からすると、今の低価格品は一部を除いては3年位は十分に持つ。

逆にトレンド性ということでいえば、くても安くても関係なく、3年〜5年位するとトレンドは変わっている。いくら高くて素材が良くても、トレンドが終わってしまえば着ることはできない。

業界には「良い物を長く着よう」という宗教があるが、実利的に考えると、いくら素材が良かろうが価格が高かろうが、トレンドに沿っていなければ着る価値がない。
バブルのころのアルマーニのソフトスーツを今、着用できるか?という話である。

93年に公開された新宿鮫という映画があるが、改めて見てみると、登場人物の服装はバブルの頃そのままである。

くて耐久性があるこのころの服を今着用できるかというと、流行を度外視すれば可能だろう。
しかし、少しでも流行を考慮するなら着用はできない。

くても品質が良くても服なんていうのはその程度の物である。

流行ということを考えるなら、そこそこの品質でそこそこに安い物を5年おきくらいに買い替えるのがもっとも賢明な方法だろう。

「良い物を長く着る」教を信仰するのは自由だが、めんどくさいからこちらにわざわざ接触することはやめてもらいたい。

 2017/06/30 08:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

人間は愚かしい動物
 時間を惜しむあまりに却って時間のかかることをしてしまう人間は珍しくない。
人間とは自分も含めてそれほど愚かしい動物なのである。

例えば、急いでいるときにエレベーターを待っているがなかなか来そうにない。
1階から2階なら階段かエスカレーターで昇る方が早いかもしれない。

しかし、9階や10階になると階段やエスカレーターの方が絶対に遅くなる。
おとなしくエレベーターの到着を待っていた方が確実に到着は早い。

レジでも同じだ。
レジに長蛇の列ができていれば、並ぶのがおっくうになるが並んでみると意外に早い。
たまに、わけのわからんアホなクレーマーがレジでがなり立てて遅くなる場合があるが、アホクレーマーに出くわす確率はそんなに高くない。

レジに長蛇の列ができているから、ほかに空いているレジを探して歩き回る方が実は時間を浪費している。

韓非子にこんな話がある。
ある大臣が、母親が倒れたと聞いて、馬車に乗って駆けだした。
気持ちが急いているので、飛ばしている馬車でさえもどかしい。

そこで大臣は御者を下ろして自分で馬を操り始めた。
しかし、それでももどかしい。
大臣は馬車を飛び降りて、自分の足で走り始めた。

多くの人が犯す過ちだが、多くの人はこの大臣を笑うことはできない。

ド素人の大臣が馬を操るより、プロである御者の方が馬はスピードを出すし、大臣が走るよりも馬が走った方が絶対に早い。

しかし、そういう過ちを人間はよく犯してしまう。

企業経営でも同じことをしていないか?
多くの企業でもこれに類することをよく目にする気がする。
 2017/06/29 09:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ファッションは元来が金持ちのためのもの
 基本的に、ファッションとは金持ちのものである。

よく、欧米社会が引き合いに出されるが、欧米社会のような需要が欲しければ、日本の社会を欧米のような階層制にして、貧富の格差を欧米並みに拡大させるべきだろう。
中国なんかは欧米に近い。

中国人のアパレル経営者はポルシェカイエンの新車を乗り回していてすごい!なんてアホなことを真顔で言う人がいるが、それは中国では経営者と従業員の収入の格差がひどいから実現していることである。
日本だと大手企業の経営陣でもヒラの従業員と収入は10倍も違わないが、カルロス・ゴーンの例を見るまでもなく、欧米だと100倍くらいは差がある。

中国もそういう社会システムだということだ。

で、そういうファッションを庶民に開放したのが、低価格ブランドでありグローバルSPAブランドといえる。
初期のベネトンもそういうブランドだった。

一方で、カネなしの国内デザイナーやアパレル業界人が、グローバルSPAやファストファッション排斥を訴えることがあるが、正気だろうかと疑う。

ファストファッションや低価格ブランドが排斥されたら、君らは何を着るのだろうか。
食費を削って高額ブランドを買うのだろうか。

そして、ファストファッションやグローバルSPAがなくなったとしても、その分の需要が自分たちに回ってくることは極めて考えにくい。

 2017/06/28 10:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ユニクロより良い商品
 品質の高さと価格の安さにおいては絶対的優位にあるユニクロだが、個別の商品では他社の方が優れているものもある。

例えば、グンゼYGカットオフは同じ定価のエアリズムシームレスよりも素材面・縫製面で圧倒的に優れている。
定価の1500円(税抜き)でどちらかを買えといわれたら、迷わずグンゼYGカットオフを買うべきである。
エアリズムシームレスが990円とか790円に値下がりしたなら話は別だが。


またユニクロの看板のジーンズもそうだ。
4年ほど前の雑誌「MONOQLO」のジーンズ比較では1位はユニクロではなく無印良品だった。

一昨年に買った無印良品のスキニージーンズは、去年・今年買ったユニクロのストレッチジーンズよりもキックバック性が良くて膝が出にくい。
去年・今年のユニクロのストレッチジーンズはすぐに膝が出る。

同じ3990円なら圧倒的に無印良品の方が品質が高い。

こんな風に個別の商品に関しては同価格でユニクロを凌駕するものが存在する。

メーカーには臆せず発信してもらいたいし、業界メディアやライター諸氏はどんどんと発掘して発信してもらいたいと思う。

ユニクロに限らず、持ち上げてヨイショするだけの業界メディアなら存在価値はゼロだから。
 2017/06/27 10:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

片方の靴
 バッタ屋経由で、通販の返品商品を見る機会がたびたびある。

はっきり言って、何カ月も履き古した靴を返品してくるという神経が理解できないが、こういう恥知らずな輩が一定数存在し続けるのは事実である。

それにそういう履き古した靴の返品というのは日常茶飯事だから、まあ、慣れてしまうところもある。

しかし、先日はびっくりするような返品を見た。
片方だけなくなった靴が返品されてきていた。

片方だけなくなるというのはどういうことだろうか。
そしてそれをのうのうと返品してくるという神経が理解不能だ。
片方だけになったのなら捨てろよ。

よく、アメリカでは返品自由だといわれ、それがさも素晴らしいことかのように吹聴するコンサルタントがいるが、あんな恥知らずな風習はアメリカ国内だけに閉じ込めておいてもらいたいものである。

あのような恥知らずな風習を我が国は取り入れるべきではない。
 2017/06/26 11:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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