« 2017年04月 | Main | 2017年06月 »
ジーンズカジュアル業界なんてとっくの昔に終わっていた
 ジーンズカジュアル業界はなかったという発言だが、当たり前すぎてこれに衝撃を受ける人がいまだにいるのかと逆にそれに衝撃を受ける。(笑)

そもそも、現代のファッションはミックステイストで構成されており、スポーツウェアのみを着用して「アスレジャー」なんて言っているのは洋服に無頓着な人が多いアメリカ人くらいである。

今時、すべてのテイストを統一して服を着る人なんていない。
とくにカジュアルシーンでは余計にそうだ。

トレーナー、パーカはスポーツ、MA-1はミリタリー、ジーンズはアメカジ・ワーキング、テイラードジャケットはドレスないしトラッドという具合である。
それらをミックスして着ているのが現在のファッションだから、アメカジ・ジーンズカジュアルテイストで上から下から小物までそろえている人はよほどのマニアといえる。

マニアなんてどの業界にもそんなに多くはないから少数派であり、少数派に向けた提案で食えるのは零細・小企業に限られている。

恐らく日本で一番ジーンズを売っているユニクロだってアメカジ以外に、スポーツ、オフィスなどのテイストの商品を並列で売っているし、逆にスーツカンパニーだってデニムパンツの1型くらいは置いている。

それほどにすでにミックス化しており、純然たる単一ジャンルとしては、ジーンズカジュアルに限らずどのジャンルも存在していない。

ただし、製造メーカーには得意不得意があり、ジーンズが得意なメーカーとスラックスが得意なメーカーは完全に異なる。

そういう製造メーカーの得意不得意と、ファッションのジャンル分けをごっちゃにしてきて「〇〇業界」と称してきたことが逆に今までの間違いだろう。
 2017/05/31 10:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

これが現実
 国内の業界人は極度の舶来コンプレックスを抱えた人が多くて意味不明の考え違いをしているのだが、彼らが蛇蝎のように嫌うファストファッションの上位2社がヨーロッパで生まれた意味を考える必要があるのではないか。

ZARAとH&Mである。

構造やら生産体制やら商品テイストやらには違いはあるが、共通しているのは「安くておしゃれに見える服」である。
そしてそれをヨーロッパという圏内の大衆は欲して支持したということである。

「良い物を割安」でという日本人気質が凝縮されたのがユニクロだとすると、ZARAとH&Mはヨーロッパ人気質が凝縮されたといえる。

ヨーロッパでは良い物を長く修理しながら使うとか、パリの人は10着しか服を所有しないとか、都市伝説の類が日本では信じられているが、それはどちらももともとは買う金を庶民が持っていなかったからである。

ラグジュアリーブランドを買うのは本当に社会の頂点にある人に限られており、大衆でも買えるオシャレに見える服が求められていたということである。

ベネトンの創業もそれに近い部分があった。

これが現実である。
 2017/05/30 10:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

規模の論理
 専門学校の生徒は言うに及ばず、専門学校の教員や講師ですら、なぜZARAが安く作れるかを理解していない。

全世界に2000店強あるなら、1店舗あたりに10枚ずつ配布するだけで2万枚強の生産となる。2万枚を作れば、それなりに1枚当たりの縫製工賃は安くできる。

一方、ユニクロはZARAより店舗数が少ない時代から圧倒的な枚数を生産していた。
1型100万枚は当たり前である。
当然、店舗数が少ないと積み上げて売り減らす方式にならざるを得ないが、店舗数が拡大されれば、積み上げる量も減らすことができる。

もっともユニクロの考え方だと店舗数が増えればそれだけ生産数量もまた増やすのだが。(笑)

となると、ユニクロはもとよりZARAだって「規模の論理」で成り立っていることは明白である。

低価格を志向すると「規模の論理」なしでは成り立たない。
ファッション専門学校ではこれを徹底的に教えるべきである。
それをしないから、卒業して業界に入った人間が、「安く服を作れるなんておかしい」と主張したり、意味のわからない物語を付加させれば高単価の洋服が売れると思い込んだりするのである。

洋服=工業製品=規模の論理

である。
 2017/05/29 10:14  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

この世は甘くない
 花畑な人は勘違いしているのだが、独裁者が倒された国はえてして混迷する。

最近だと花畑な人々が持ち上げた「ジャスミン革命」である。
独裁者や強力な統治者が倒された結果、民主的な社会ではなく、これまで押さえつけられていた各勢力が覇権を握ろうとして、内戦を繰り広げている。

旧ユーゴスラビアも同じだ。

これは会社も同じで独裁者を取り除いただけでは、社内は混迷する。
混迷が社内だけならまだしも、作る商品・販売するサービスまでが混迷する。
そうなれば、会社は衰退し、最悪は倒産に至る。

某アパレルメーカーから先日、独裁的な経営者が取り除かれた。
いわゆる大手コンサル会社からの献策だったという。
しかし、取り除いただけで終わっているので、そのメーカーは商品政策も販売政策も混迷を極めている。
次の強力な統治者が現れない限りは混迷し続けて衰退し倒産するのではないかと見ている。

花畑な人々が考えるほどこの世は甘くない。
 2017/05/26 08:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

地元のヤンキー集団か?
 どこの世界にも学閥はあるので驚かない。
関大閥だとか早稲田閥だとか慶応閥だとか同志社閥だとかがある。

学閥というとだいたいが大学を指すのだが、某地方のメーカーは地元高校閥だそうで、それを聞いて驚いてしまった。

まるで地元のヤンキー集団ではないか。

もちろん、地元のみを対象としている商売ならまあわからないではないが、このメーカーは一応は全国に向けて卸しているのである。

にもかかわらず地元の高校閥で要職が占められているのであり、これでは全国に向けた商売が上手く行かないのは当然である。

今のご時世にそんな地元のヤンキー集団のような会社が存続していることに改めて驚かされた次第だ。
やっぱり日本は広い。(笑)
 2017/05/25 10:26  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

| 次へ
プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

リンク集
最新コメント

異常なファックス信仰 (2017年11月16日)
Pearl
いい服を作っても売れません (2017年08月12日)

その親心は間違っている (2017年08月07日)
ボーダーさん
ユニクロか百貨店か (2017年08月02日)

こんな噂が (2017年07月31日)
洋服屋
いい服を作っても売れません (2017年07月30日)
RUBY
地元のヤンキー集団か? (2017年05月26日)

丈の長さは変わっていない (2017年05月25日)
TT
閑古鳥が鳴く (2017年05月22日)
最新トラックバック
服の歴史は繰り返す (2012年11月11日)
中流の崩壊 (2010年11月17日)
カイハラ  (2010年09月29日)
おそろしいのです (2010年08月22日)
若者のジーンズ離れ (2010年06月16日)
クロックス更新 (2010年05月30日)
更新順ブログ一覧
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/minami/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード

当ブログ内の全ての文章・画像・映像の無断転載・転用を禁止します。