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そんな記事要る?
 決算分析記事にはちょっと首を傾げたくなるような内容のものが時々ある。
財務諸表を分析して自己資本比率が低下しているとか、そういう指摘は有益だが、たまに「来期は在庫回転率を上げる」とか「来期は利益率を〇%上昇させる」ということだけが書かれていることがある。

もちろん、スペースや字数制限もあるのだろうが、肝心なところはどのようにして在庫回転率を上げるのかという具体的施策である。
どのようにして利益率を上げるのかという具体的施策である。

単に「上げる」だけなら言うだけはタダだし、決意表明だとしたら別にそんなもんは読んでも何の価値もない。

読者は「どのようにして上げるのか」が知りたいわけだし、それがひいては各社の参考事例になる。

その部分がないなら数値だけを正確に反映した決算速報記事だけで事足りてしまう。
 2017/03/31 10:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ファッションは脇役
 ジーユーがセーラームーンとのコラボ商品を開始して、初日はけっこうなにぎわいだったようだが、時代は変わったと思う。

セーラームーンだから女性客がほとんどだと思うが、10年くらい前まではアニメキャラがでかでかと描かれた洋服なんて、田舎の場末の量販店かアニメ専門店くらいでしか販売されていなかった。

それを着用している人はファッションに無頓着な人か、いわゆるオタクな人たちだった。

それが今はマスの若年層向けのジーユーで発売され、集客装置になっているのだから、その変わりようは凄まじい。

この件を見るにつけても、ファッションはメインカルチャーではなく、オマケ・脇役であり、アニメや漫画がメインカルチャーで、老若男女を問わないコモンセンスになっていることがわかる。
 2017/03/30 10:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

下請け気質
 繊維に限らず、さまざまなジャンルの製造加工業者が自立化を目指して自社商品の開発に着手しており、今後もそういう商品の数は増える傾向にある。

下請け気質が染みついている彼らが、自社だけで商品開発できることは稀だからそういうことに長けたプロデューサーやディレクターなどに頼ることになる。
その手の人にもさまざまな種類がいて、詐欺スレスレみたいな人もいるし、成功に導いてくれる人もいる。
それを選ぶのは製造加工業者だから、自分たちの見る目が試される。選び損ねたらそれは自己責任だ。

そういう会議や商談に立ち会ったことが何度かあるが、製造加工業者の下請け気質はなかなか抜けないといつも思う。

もちろん、製品のアイデアなんて短時間で出てきてまとまるものではない。
さまざまな角度から検証して決める必要があるが、そういうとき製造加工業者の多くはこう言う。

「なんでも言ってください。言ってもらえればどんな商品でも作りますよ」と。

しかし、言われた物をなんでも作るという姿勢は、今までの下請け業務と同じである。
今までの納入先から新しい納入先に乗り換えるだけのことで、そこには何の自立もない。

こういう部分を払拭しないと製造加工業者の自立化はなかなか成功しない。
 2017/03/29 10:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

魔法の杖は存在しないぜ
 やっていない老人に限って「今の時代、〇〇をやれば確実に伸びる」とアホなことを言う。
〇〇には、10年前ならインターネット、今ならSNSを入れてもらいたい。

その他でも15年前ならSPA、5年前なら日本製、今ならネット通販かオムニチャネル、などの言葉を当てはめても的確である。

インターネットもSNSも魔法の杖ではない。
まずは自分がやってみてから言えよという話だ。

「今はSNSとか使ったら簡単に拡散できるやろ?」という頭の悪い電話が先日もかかってきたが、じゃああんたが自分でSNS使って拡散してみたらどうか?
やってない人間がどうして「簡単に拡散できる」と思うのか。

この手の人間がいまだに年の功だけで業界の上層にいるのだから、なるほど業界自体が傾くわけである。
 2017/03/28 10:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

欧米コンプレックス
 東京コレクションを1カ月前倒しにすればどうか?という意見があるが、今の日本人の舶来コンプレックスがある限りはやっても意味がないだろう。

かつて、コレクションショーや展示会を欧米に先駆けてやったことが何度もあるが、そのたびに失敗してきた。

その理由は、国内の専門店やセレクトショップのバイヤーや経営者が極度の舶来コンプレックスを持っているからだ。
前倒ししたところで、「欧米ブランドのショーや展示会を見てから発注を決めたい」といわれ、その都度、ショーや展示会での実績は極めて低調に終わった。

それなら欧米ブランドの終わった後に開催したほうが、残りの予算で発注してもらえるので実質的な商売になりやすい。

結局、イキった経営者やバイヤーが「うちは良い物を仕入れる」と建前をブチ挙げてみたところで、彼らの脳内にある「良い物」とは欧米物で固められている。
ステュディオスのような国産品重視のショップがもっと数多く出現しないと、前倒しにして喜ぶのは国内メディアだけということになる。

かつて某大手の役員が「生地を見たい。洋服と一緒に生地も買えるショップを企画している」といったので産地の生地を見せたことがあるが、結局この役員が選んだのは欧州のアンティーク生地である。

もちろん、その店のテイストによる部分もあるだろうが、つまるところこの役員も欧米コンプレックスの虜に過ぎなかったということで、この手の人間が業界をけん引しているうちは、国内企業の欧米偏重は変わらない。

彼らが引退するころにはもはや手遅れになっているだろう。
 2017/03/27 10:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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