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バレンタイン商戦は縮小し続ける
 ハロウィンの市場規模がバレンタインデーを越えたそうだ。

消費が活発になるならハロウィンの導入も良いのではないかと思うが、路上に出て乱痴気騒ぎをするのはアホのすることだと思う。ゴミも散乱していて迷惑極まりない。
どこぞのホールでも借り切ってその中で騒げばよいと思う。路上での乱痴気騒ぎについては厳重に取り締まることを望む。

まあ、それはさておき。

メディアの論調ではバレンタインデーを越えるほどハロウィンが受け入れられたということが少し不思議だというように感じられるのだが、至極当然ではないかと思う。

本来の意義は別として日本ではバレンタインデーは恋愛がらみのイベントとして定着している。とりあえず異性と交際しているとか、そういう予定だとかではない限り、まったく無縁のイベントである。

ちなみに筆者はチョコレートをもらった経験がほとんどない。

とくに離婚してからはまったくない。結婚前もなかった。
どうしてもチョコレートが食べたければ万代で100円くらいの板チョコを買うので別段欲しくないが、筆者みたいな人間は生きてきた46年間の90%くらいはバレンタイン商戦に参加していない。

ところが、ハロウィンは別に恋愛を絡めずに参加できる。
いわゆる仮装パーティーでもいいし、仮装せずとも友達何人かとそれらしい飾りつけを施してホームパーティーを開いても良い。
恋愛関係なしに楽しめる。

バレンタインなんてクソみたいなイベントに比べて、万人に受け入れられ易いのは当然と言えるだろう。

恋愛至上主義にとらわれていた90年代くらいまでは、恋愛=最上の娯楽的な位置づけだっただろうが、2000年以降は恋愛=娯楽と思えない人が増えた。筆者もその一人である。
筆者は80年代も90年代も恋愛体験はほとんどないに等しいのだが。

46歳になった今は、異性と関係を深めるよりはガンプラを組み立てつつ、店頭で掘り出し物の投げ売り洋服を物色している方が楽しい。

恋愛が娯楽ではなくなったのは、男女ともにめんどくさいと思うようになったのだろう。
たしかにめんどくさい。人生の残り時間が少なくなった46歳からまた新しい相手を見つけるのはめんどくさい。そんな気力も性欲も残っていない。

このままバレンタイン商戦は今後も縮小の一途をたどるだろう。
ハロウィンは路上の乱痴気騒ぎは別として、ますます市場規模は拡大するだろう。
それは何も不思議なことではなく、当然至極のことだ。
 2016/11/30 10:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ファッションはサブカル
 文化に優劣などはないと思っているが、それでもそれを好む層が多いジャンルと少ないジャンルがあることは仕方がないと思っている。
例えば、切手集めというジャンルに親しむ人が減っているが、それはそれで仕方がない。

同じように、80年代・90年代のように「ファッション」に血道をあげる人が減るのも仕方がないことだと思っている。

80年代・90年代は、それこそ週刊少年ジャンプが史上最高部数を販売したことからわかるように多くの人が漫画を読んでいた。
それでも人前で大っぴらに漫画の話をすることはなんだか憚られた。

ましてや初対面の人に「今週の聖闘士星矢予想外の展開でしたね」なんて話すことはタブー視されていた。

いわゆる、オタクだとみなされるからだ。
アニメ、特撮も同様だった。

「やっぱりシャンゼリオンは面白いですよね」なんて会話は大学では聞いたことがない。

ところが、今はそうではない。

アニメ、漫画の話は業界を問わずに共通語化している。
ガンダム、エヴァンゲリオン、ドラゴンボール、北斗の拳、聖闘士星矢、キャプテン翼などなど。

メジャーな漫画やアニメなら初対面の人と話しても共通の話題になりえる。

一方、ファッションはどうだ?

ユニクロや無印良品くらいは共通で語れるが、それ以上のブランドはかつてのアニメや漫画のように通じない。
ルイヴィトンなどのスーパーブランドは知名度があるからほぼだれでも知っているが、それ以下のブランドを取り出してファッション話ができるのは業界人とだけだろう。

初対面の人に「サカイいいよね」なんて言ってみてもほとんど通じないだろう。
引っ越しのサカイと間違えられるのが関の山である。

ファッションは80年代・90年代のアニメや漫画や特撮のようにマイナーでマニアックなサブカルチャー化していると思う。
サブカル業界の人間が「俺らはメジャーでみんながあこがれている」と勘違いしているから、一般大衆には何も響かないのである。

ファッションはかつてのアニメ・漫画・特撮並みにマニアックなサブカルだと認識すべきだろう。
 2016/11/29 09:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

衣料品デフレ
 繊研新聞の2015年統計では洋服の平均価格が上昇したと発表されていた。
それはその通りだろう。
文中にもあるようにユニクロも無印良品も値上げしていたからだ。

2016年統計が発表されたら、再び洋服平均価格は下落していると考えられる。
なぜならユニクロは値下げし、無印良品も来年以降値下げを発表している。
さらにジーユーの低価格攻勢も勢いを増しているし、年中投げ売りのストライプインターナショナルも健在だからだ。

西友の安さは尋常ではなくなっており、10足1000円の靴下、4枚1000円のレナウンのボクサーブリーフなど激安品が目白押しである。
しかも、西友だとその激安品が売り切れずに山盛りワゴンに残っている。

消費者はこれほどの激安品でも飛びつかないということである。

バブル脳の方々は「安物は見た目のデザインがダサい」と十年一日のごとく考えているが、実際は凡百の百貨店アパレルと低価格商品の見た目の差はほぼなくなっているから、百貨店アパレルが不振を極めているのである。

消費者はお買い得品を見慣れており、西友のこの手の商品でも最早見慣れているのだろう。

衣料品デフレはさらに深まりつつある。
 2016/11/28 10:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

丸投げ体質
 異業種と仕事をするケースが多い人にとって、アパレル業界はきわめて丸投げ体質がひどいと感じられるようである。

アパレルの丸投げは商品の企画製造においては広く知られているが、これがカタログやウェブサイト、雑誌広告、ノベルティ製作も対しても同じ体質である。

だから、この手の業者もアパレル関連会社と仕事をする場合はひどく苦労する。

ある業者は「アパレル業界は下請けベンダーが優秀だから成り立っている」と指摘する。
アパレル関連企業はひどくフワっとした要望を伝えるに留まる。

おそらく具体的なイメージを持っていないのだろう。だからフワっとしたイメージだけを投げかけてあとは何度もやり直させる。
このやり直しの時間が実に無駄の塊であり、最初から明確なイメージを固めてから業者に投げれば修正の時間は大幅に削減できる。

なにも洋服の企画製造だけの話ではない。
カタログ、ウェブサイト、雑誌広告すべてにおいて同じである。

しかし下請けベンダーの優秀さにおんぶに抱っこの業界がいつまでも永続できるわけもない。
昨今のアパレル不振はそれがそろそろ顕在化し始めてきたともいえる。

アパレル関連企業はもう少しキチっとしている他業種を見習うべきだろう。
 2016/11/25 08:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブームの終焉
 為替の変動という要素を度外視しても、衣料品の製造がまた国内から離れつつある。
先日、会った縫製会社社長によると、生産ラインにけっこう空きが出ているとのことで、周辺工場はさらに閑散としていて、ヒマで仕方がない工場も増えているとのこと。

もちろん、東南アジアへシフトしたオーダーもあるだろうが、東南アジアはまだクオリティが低く、ロットも大きいことから、クオリティが高くて小回りの利く中国工場へ戻っているオーダーが多いのではないかと見ている。

結局、日本製回帰も一時のブームに過ぎなかったし、今後、日本製がまた見直される状況も来るだろうが、それも一過性のブームに過ぎない。

下請け気質丸出しで注文を待っているだけの工場は減りに減るだろう。

日本製ブームの間に、新しいチャレンジをしてもらいたかったが、一昨年、去年とチャレンジしていない工場はこのまま減るに任せるほかない。
 2016/11/24 09:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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