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幻想にすぎない
 一昨日、ユニクロ×ルメールの最後の商品である、オックスフォード地のスリッポンシューズが発売された。
価格は2990円。白と黒の2色展開である。

発売から一日経過した昨日、すでにオンライン通販では黒の大きいサイズは完売していた。
店頭に出かけたところ、あべのキューズモール店でも黒の大きいサイズは完売していた。
地方の郊外店の店頭在庫はどうだかわからないが都心店は軒並み完売ではないか。

さて、これを見ていると「ファッション不振とはいえ、売れるものはある」と感じる。

一方で、ユニクロ×ルメールの今春夏衣服で完売したアイテムはほとんどない。
その多くが値下げに次ぐ値下げとなっている。
イメージ写真で採用されたシャツブルゾンも7990円から3990円に値下がりしている。

一番、好評だと思われるオックスフォードボタンダウンシャツも3990円から2990円に値下がりした。

同じブランドでもこれほどに売れ行きが異なる。

だから「ブランドだから売れる」という物ではないし、その一方で「多くの人が欲しがる商品は存在する」ともいえる。

ユニクロ×ルメールを見ていると「人気ブランドだからすべての商品が売れる」というのは幻想に過ぎないのだとつくづく痛感する。
 2016/04/28 10:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

安くて優秀
 大型スーパーの衣料品売り場は今後も伸びることはないと思うが、個々の商品を見ればけっこう良い物が安く売っている。

先日、イトーヨーカドーでスペルガのキャンバススニーカーが3900円に値下げされていた。
定価は7900円である。さらに驚くことに2足まとめ買いだと6500円になる。
赤と紺とターコイズの3色が残っていたが、赤と紺を買おうかと思案中である。

またノートパソコンが収納できるリュックを出張用に買おうかと思っている。
もう一つ欲しい機能があって、それは撥水とか防水である。
リュックは雨に濡れることが多いから、中の荷物が濡れないようにである。
その昔、その機能がないリュックを買って中の荷物がずぶぬれになったことがある。

無印良品で探したが、撥水はあったが中にノートパソコンを収納するスペースがない。

で、西友に足を運んでみると、ナイキのリュックがあった。
中には15インチまでのノートパソコンが収納できるスペースもある。
防水・撥水である。
定価は4300円で、さらにレジで10%オフ。

ついでに紳士服売り場を覗くと、撥水機能のあるウインドブレーカーが売られている。
1つは綿素材で定価3800円、もう一つはナイロン素材で4500円。
4500円の方は撥水機能だけでなく防花粉・防汚などの機能もある。

PBなのだがデザイン自体は悪くない。
黙って着ていれば西友のPBだとはだれも気が付かないだろう。
郊外型ショッピングセンターのテナントブランドで売られていそうなデザインである。

それが両方ともレジにて50%オフに下がっている。
綿素材のは1900円、ナイロン素材は2250円である。

ユニクロの綿素材のマリンパーカは新価格(笑)で3990円だから、それよりもはるかに安い。
しかも撥水機能付きである。

大型スーパーの衣料品売り場は今後も伸びないと言いつつも、取扱い商品の品質やデザインは年々向上している。しかも価格はほぼ据え置きである。
靴下や肌着なんかはけっこう優秀なのが多い。
イトーヨーカドーのPBフットカバーはかなり優秀なのだが、グンゼが生産しているからである。

そんなわけで最近は、大型スーパーの衣料品だけでも十分ではないかと思い始めている。
 2016/04/27 09:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

中価格帯
 ダウンジャケットという防寒着には逆風が吹いているといわれる。
ウルトラライトダウンに代表される7000円くらいの低価格品が各社から発売されているからだ。
その一方で、10万円前後するモンクレーや水沢ダウンの好調が伝えられる。

7000円くらいの低価格ダウンは各人が2,3枚持っているだろう。
かと言って10万円を越えるような高額ダウンを買うのはちょっと勇気が要る。

となると、平均的な中間層としてはそこそこの品質の中価格帯商品が欲しいと思うのではないか。

滋賀のナンガダウンが好調なのはこの中価格帯需要をつかんでいるからだろう。
だいたい2万円台から5万円台までである。
自社オリジナル製品もあるし、アーバンリサーチやボーンフリーなどのブランドとのコラボもある。

小規模カジュアルブランドもこの価格帯に高性能ダウンを提案し始めている。
ビショップの「ザ・ロフトラボ」、アスディックの「of the day」などの新ブランドである。
だいたい4万円〜5万円台で、「of the day」は860フィルパワーという高性能羽毛を内蔵している。

低価格ダウンに飽きが来ている中間層には歓迎されるのではないか。
 2016/04/26 09:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

変な構造
 某大手アパレルは10年くらい前まで恐るべき収奪構造があったと聞く。

そのアパレルが商品を企画生産すると、一旦、創業者一族が所有する管理会社に納品される。そしてその管理会社から3%の金額を上乗せされて、そのアパレルへ納品される。

3%というと大した金額ではないと思うが、たとえばこのアパレルの年商規模が500億円あったとする。原価率が3割と仮定すると、生産額は150億円だ。
この150億円の3%だとすると、4億5000万円となる。

この管理会社は4億5000万円の売上高ということになり、売上高のほぼすべてが利益になる。

年商1000億円なら9億円だ。

創業者の親族がまさか50人も100人もかかわっていないだろう。
10人か多くてもせいぜい20人だ。
9億円を20人で分けても1人あたり年間4500万円もらえることになる。
何と美味しい収入だろうか。

今はもうその管理会社はないそうだが、こんなつまらない仕掛けをするより、その9億円なり4億5000万円を本業に投資した方が良かったのではないか。
原価率を上げることもできただろうし、従業員の待遇を良くすることもできたはずだ。

いろいろと聞きまわるとこんな会社は規模の大小にかかわらずけっこうある。
こういうことが横行している業界だから衰退するのだろう。

 2016/04/25 10:19  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

同質化
 同業者に対して思うが、新商業施設の内覧会を嬉々として見て回って、よく楽しそうな記事を書けるものだと驚く。

なぜなら近年、ほとんどの商業施設はテナントが同質化しているし、それ以外の目玉は猫も杓子も「時間消費型」」「コト需要」である。
休憩スペースを広めに作ったら時間消費型か?
抽選会を頻繁に開催することがコト需要か?

それらが持ち上げた商業施設の現状はどうだ?
阿倍野近鉄のソラハはリニューアルに追い込まれるくらいの不振ではないか。
イオンモールだって不振店が目立ち始めている。
鳴り物入りでオープンしたイオンモール岡山店も芳しい噂は聴かない。
アバクロ銀座店の現状はどうだ?
原宿の東急プラザはどうだ?

如何にキャッチフレーズだけを付けてみたところで、テナントが同質化していては目新しさはない。消費者からすれば、A店とB店の差はほとんどない。
どっちで買っても一緒なら便利な方か安い方へ行く。
それだけのことである。
休憩スペースが広いから時間つぶしにA店へ行くなんてそんな暇人がどれほどいるのだろうか。

 2016/04/22 10:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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