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足を引っ張る
 エコ商品もエシカルに分類されるだろう。

エコ商品に良くありがちなのが、見た目がかっこ悪いということである。
ユニクロのメイドインUSAジーンズもその一つだと思う。
社会貢献ブランドにもそういう商品が多い。

そしてそれらはだいたいが割高である。

割高でかっこ悪い商品だけどエコだから、社会貢献だから買ってくださいというのは違うのではないかと思う。

最近ではそうではないエシカル商品が増えてきた。
それは非常に喜ばしいことだが、ちまたにはまだまだエシカルを言い訳にしたかっこ悪い商品が存在する。
そういう物は逆にエシカルの普及の足を引っ張っているのではないか。
 2016/02/29 10:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

さっそく値下げ
 昨年12月か1月にユニクロから発売されたメイドインUSAジーンズがさっそく値下げされた。7990円から5990円である。

正直にいって、ユニクロで7990円のジーンズを買おうとは思わない。
それなら定価8000円台のエドウインのジーンズを買う。もしくはライトオンかジーンズメイトで5990円に値下がりしたエドウインのジーンズを買う。

それとこの商品が売れないまま値下げに至った要因としては、@見た目がかっこよくないA打ち出しに違和感がある という2つの要因ではないか。

通常、メイドインUSAジーンズだとその特徴として、いわゆるビンテージ感だとか、アメリカならではの粗野な表情の物作りだとか、ジーンズ発祥の地、みたいな打ち出しが多い。
そしてそれらのイメージは多くの日本人が共有しているから、すんなりと受け入れられやすい。

しかし、ユニクロはなぜだかわからないが、「エコ」を打ち出している。
生地がポリエステル20%混だが、このポリエステルが再生ポリエステルだし、洗い加工も水を使わない加工を施したとされている。
はっきり言ってメイドインUSAとエコはイメージとしてまったくリンクしない。
コーンミルズ社のデニム生地を使ったと謳っているが、再生ポリエステルを混ぜることがコーンミルズ社のイメージを最大限に生かす企画とはまったく思わない。

そして、施された洗い加工はなんだかピントのボケたような顔になっている。
見た目がかっこ悪い商品になるならエコなんていう取り組みは何の価値もない。
カッコイイ商品が出来上がって、それでもエコなら価値があるが、かっこ悪い言い訳にエコを使うならそんな取り組みは消費者にとって何の価値もない。

それなら普通の加工でカッコイイ商品を作れよということになる。

このメイドインUSAジーンズよりもユニクロの通常の3990円ジーンズの方がはるかに見た目がカッコイイ。価格が2倍もして見た目がかっこよくない商品なんて売れなくても当然である。

 2016/02/26 08:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

大丈夫なの?
 某大手生地問屋の新方針が先日、業界新聞に掲載されていた。
掲載されていた方針は、製品に関することばかりでちょっと大丈夫なのだろうかと、他人事ながら心配になった。

30代女性向けの新ブランドを立ち上げる
新進デザイナーを起用したブランドを立ち上げる

要約するとだいたいそんな感じである。
たしかに生地販売のみでは成長が見込めない。そのため、生地問屋が製品製造事業や、製品ブランドビジネスを進めるケースが10年くらい前から目立ってきた。
ブランドを買収したり、自社オリジナルの製品ブランドを立ち上げたりだ。
また、縫製事業を手掛けていることもある。

しかし、製品ブランド市場は現在、行き詰まりを見せている。
ワールド、イトキン、TSIの経営不振と大量閉店がそれを証明している。
また大手ばかりでなく、中小でも遊心クリエイションの解散、フィットの解散、WomBの経営破綻などが相次いでいる。

このご時世に製品ブランドをさらに増やす、それも製品ブランドのノウハウがあまりない生地問屋が。

これはちょっと厳しい結果になるのではないかと思ってしまう。

まあ、所詮は他人事なのでどうでもよいのだが。
 2016/02/25 11:43  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

知識ゼロ
 販売として店頭に立っていると、実にさまざまなお客が来る。
有名ブランドや一流ブランドならそんなことはないかもしれないが、低価格ショップや投げ売り専門のバッタ屋では、「服についての知識がまったくない」というお客がかなり存在する。

一番驚かされるのが、「自分が着ている服のサイズをしらない」という人である。
これがけっこう存在する。
15歳や20歳の若い人ならそれもそういうこともあるかもしれないが、それがどう見ても50代以上の女性である。
今までどうやって何十年も服を買ってきたのかと不思議になる。

あとは、「どこを見たらサイズが書いているかわからない」という人。
これも多い。
下げ札以外に、ほとんどの場合、服の裏のどこかにサイズを書いたタグが縫い付けられている。この存在を知らないのである。
これも年配客に多い。
今までどうやって何十年も以下同文。

あと、女性で多いのはビジネス向けスーツについての知識がまるでない人である。
ビジネススーツは男性のスーツのドレスコードを基準になりたっている。
もちろん差異はある。
女性だとネクタイは不要だし、場合によってはシャツブラウスすら不要の場合もある。

しかし、たとえばジャケットの袖の長さだとか、色使いだとか、コートのフォーマル度合・カジュアル度合だとかいう基準は男性のスーツと同じである。
女性はカジュアルで過ごせる割合が男性よりも高いから、まったく知らない人がいてもおかしくはないが、それでも30代以上でまったく知らないというのもどうかと感じる。

業界ではファッション提案だとかオケージョン提案だとか、トレンド発信だとかそういうことに躍起になっているが、もしかするともっと基本的なことを啓蒙する必要があるのではないかとときどき思う。

業界人が思っている以上に、衣料品に対する知識がゼロという人は多い。
 2016/02/24 11:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

楽・快適
 久しぶりに女性肌着の取材をした。
いわゆる、補正下着はやや退潮しており、市場全般では、「楽」「快適」商品が支持される傾向にあるのだという。

補正下着はどうしても「固い」とか「窮屈」というイメージがある。
「楽」や「快適」に多くの消費者が流れるのは無理もない。当然といえば当然である。

下着に限らず、「楽」「快適」な商品は全分野で支持されやすい。

ジーンズでいえば、綿100%ヘビーオンスデニムよりはストレッチ混デニムの方が楽、快適である。
筆者もストレッチ混デニムしか穿かなくなってしまった。
チノパンでも同じである。

ヘビーメルトンのコートよりはダウンジャケットの方が楽、快適である。

通常の布帛シャツよりはニットシャツの方が楽だし、ウール布帛のセットアップスーツよりはジャージ素材のセットアップスーツの方が楽である。

かっちりして見えるけど、楽・快適という商品が一番支持されやすい。
トレンドによってシルエットは細くなったり太くなったり短くなったりするだろうが、楽・快適さへの需要は今後も変わらないのではないか。

そうなると素材段階からの開発、協業が重要になるのだが、今の疲弊したアパレル業界でそこまで精神的ゆとりのある会社がどれほど存在するか。

 2016/02/23 10:34  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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