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逆転もあり得る
 昨年から苦境に陥った大手アパレル各社が大量にリストラしている。

その解雇された社員を低価格ブランドが大量に再雇用している。
またリストラを免れた社員でも雇用条件の悪化に嫌気がさして、低価格ブランドへ転職する人も多い。
またGMSに転職する人もいる。

噂では残した人たちの退職が相次ぎすぎて、さすがに経営陣が危機感を持ったアパレルもあると聞く。
退職者が増えすぎてこのままでは業務が滞るという状況である。

この10年で低価格ブランドと大手アパレルの商品はほとんど区別ができないほど見た目の差が圧縮された。
今後はますますその差はなくなるし、下手をすると逆転されるかもしれない。

またもしかしたらGMSのPB衣料品の見た目が向上するかもしれない。

そうなるとますますアパレル各社は苦しくなる。

 2016/01/29 10:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

爆買いの終焉
 年始から中国経済の失速が止まらない。

これに関して「中国経済は終わりだ」という意見と「中国経済は回復する」という意見が存在する。
まあ、経済見通しなんて的中させることがもっとも難しいから正反対の意見があってもおかしくない。また一国だけの要因以外にも他国による影響もあり、その他国がどんな行動を起こすかは現時点ではだれも予測できない。

個人的に言えば「中国経済は終わり」だと見ている。
過剰に中国擁護をしている人は目玉が曇るほど中国が好きなのか、中国から金でももらっているかのどちらかではないかと思っている。

中国経済はこのまま失速すると思っているので、当然ながら百貨店が期待する「爆買い」もそろそろ終わるのではないかと見ている。

中国バブル崩壊の余波から、あなたは逃げ切れるか?
〜日本を襲う「円高・株安」の正しい読み方
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47531

この記事はけっこう的確だと思っているのだが、この中に

「元安で日本の製品を安く買えるメリットがなくなってきたのです。香港やマカオではすでに、『中国人がカネを使わなくなった』という認識が広がっている。日本でも早ければあと3ヵ月ほどで、インバウンド需要の激減が始まる。ラオックスなどの家電量販店や資生堂などの中国人好みのブランドは影響が避けられません」

という指摘がある。

過剰に中国人へシフトしつつある百貨店はこの巻き添えを喰らうのではないか。

中国経済擁護者の中には「製造業は終わったがインターネット通販などのサービス業が成長している」と主張する人がいるが、これはおかしいのではないかと思う。

http://thutmose.blog.jp/archives/53461975.html

だが矛盾点を挙げると、ネットだろうが実店舗だろうが消費が増えれば輸送や電力消費量が増加する筈なのに、それらは減少している。

と記事中で指摘されている。
ネット通販が増えれば増えるほど輸送量は増えるはずだが、現実の発表された数字は減っている。
ということはインターネット通販の成長は製造業の落ち込みをカバーできていないということである。


 2016/01/28 10:51  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

遠い昔
 今年46歳になる初老のオッサンである筆者の独り言である。

90年代後半なんていうとオッサンからするとつい昨日のことのように感じる。
バブルも崩壊してたし、拓銀・山一ショックもあったしユニクロブームもあって、不景気感は変わらないし2016年の現在とそんなに暮らしぶりは変わらない。
流行っているものも変わらない。

違うのはインターネットの普及と携帯電話・スマホの普及くらいだろう。

しかし、それとてもスマホ以外は10年くらい前には完了しているから、目立って変わったという印象はない。
この20年の変化はかなり緩やかだったのではないかと感じる。

その一方で、今の20代・30代前半にとって、90年代後半なんていうのは「遠い昔」なのだろうと思う。
なぜなら、自分が20代・30代のころに、70年代なんていうのは「遠い昔」だったからだ。

しかも社会人ではないので、そのころの景況感とか不景気感なんていうのは実感がない。
いわば、教科書に出てくるくらい昔の時代という感覚だった。

となると、今の若い人たちも90年代後半をそんな風に見ているのかなあと思う。

こんな風に感じるということは本当に初老になってきたということだろう。
人生の終わりは近そうだ。


 2016/01/27 10:32  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

科学的データなし
 先日、某社の社長と面談した。
その際に、オーガニックコットンについての話題が出た。

オーガニックコットンそのものについての意見は異なるが、一致したのは「オーガニックコットンは科学的に肌に良いとか、肌荒れに効くということが証明されていない」という点であった。
そして、そういう効果があると謳って販売している昨今の業者に対しての不信感も一致した。

ひどいアトピーの人がオーガニックコットンの製品を身に付けたらマシになったとかそういうことをたまに耳にすることがある。
現時点で抽出できないだけで、未知の成分が隠されているのかもしれない。
しかし、現時点で科学的に解析できないのであれば、それを謳って販売するのは道徳上おかしいのではないか。

そして件の社長は「それを何回業界紙に話しても記事にしてくれない」ともおっしゃっていた。

広告スポンサーに対する無用の気遣いだと察することができるが、そんな姿勢だから業界紙に限らずマスコミへの不信感はさらに強まっているのではないか。

 2016/01/26 11:03  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

生地製造の効率化
 テキスタイルの生産を効率化することは理論上可能である。
カイハラの三和工場は限りなくオートメーション化している。
工場の広さの割には人員はそれほど多くない。自動化されているからである。

資本さえつぎ込めば同じような取り組みはどこでもできるだろう。

またテキスタイルの中で「織物」という種類がある。
織物を別注で作ってもらうには、最低でも5反や10反くらいのオーダーを要求される。
デザイナーやブランド側からすれば「どうしてそんな量が必要なのか」と思うかもしれないが、経糸は長ければ長いほど効率的なのである。なにせ経糸を入れ替えるだけで何日もかかる。

織物の密度にもよるがだいたい8000本とか1万5000本くらいの経糸が必要で、それらをすべて人間の手で通してから機織りがスタートする。
それだけで何日間かはつぶれてしまう。織る側からすれば経糸が共通であればあるほどありがたく効率的である。

なら例えば何ブランドかで経糸を共通で使用して、緯糸を変えて色柄を全く別物に変化させるという手もある。
想像できないかもしれないが、緯糸の色と柄のパターンを変えるだけでまったく違う織物になる。

これなら10メートル単位で緯糸を変えて別の色柄の生地を作ることも可能で、極小ロットのデザイナーでもオリジナルの生地を作ることができ、しかも織る側にもあまり負担がない。

そういうシステムを構築すればまだまだ生地製造も効率化できる。
 2016/01/25 09:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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