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年寄になったから?
 最近、以前ほど非トレンドアイテムを着用している人を見てもなんとも思わなくなっている。

たとえば、おととしくらいに花柄ズボンが流行したが、今春夏のトレンドアイテムではない。
しかし、大阪ではチラホラとその当時買ったと見られる花柄パンツを着用した人を見かける。

大阪人はがめついから物持ちが良い(笑)

で、「あのとき購入したんだな」というのはすぐにわかるが、これをさしてオカシイこととは思えないでいる。
「まあ、それはそれでありかな」と思う。

来年以降、再びブーツカットジーンズが流行する兆しが欧米ではあるらしいが、現在、国内でブーツカットジーンズを着用している人はよほどのウェスタンマニアか、2005年ごろのトレンドのまま暮らしている人かのどちらかである。

それでも「物持ちの良い人だな」程度にしか思えない。

これは筆者が年寄になったためだろうか?
それとも世間もそういう風に感じているのだろうか?

非トレンドにも寛容になっているのだろうか?

世間がそういう風になっているなら、「トレンド」を売りにした商法は厳しくなっているだろう。
現に大手総合アパレルが軒並み苦戦しているのは「トレンド」商法が限界に達しているからだろう。

 2015/08/31 09:36  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

競合はラグジュアリーブランド
 日本国内にはアッパー層は1%しかいないといわれている。
次のアッパーミドル層も7%しかいない。
2つの層を合わせると8%である。

この8%に向けて多くの国内製造業がブランド開発をしようとしている。
いわゆる産地ブランドという奴である。
高品質・高価格を謳っているが高デザイン性を謳っているブランドは少ない。(笑)

しかし、この層が好むのは欧米ラグジュアリーブランドである。
かれらはデザイン性が高く、高感度を売りにしている。

また世界的ブランドが多いため、彼らはプロモーションに莫大な費用を毎年投入する。
そのため、知名度は抜群である。

高感度で高知名度の欧米ラグジュアリーブランドと競合するには今の産地ブランドの多くはあまりにもお粗末ではないか。
品質のことを言ってるのではない。
デザイン性とプロモーションが欧米ラグジュアリーブランドに太刀打ちできないと言っているのである。

富裕層を狙うなら競合は欧米ラグジュアリーブランドになる。
それを認識する必要がある。

道は険しいだろうが、日本発のラグジュアリーブランドを作るという意気込みで取り組む方が良いのではないか。

 2015/08/28 10:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

技術開発をなぜしない?
 先日、ある先輩と皮革素材のランドセルについて話をした。

現在、ランドセルのおそらく9割前後は合皮素材を使用している。
筆者も小学生の頃、合皮のランドセルを持っていたが、小学校5年生の終わりごろにボロボロになって破損してしまった。
合皮だから裂けてきたり捲れたりである。

時は流れて。

筆者の子供たちも3人とも小学校を卒業している。
しかし、ランドセルは3つとも合皮素材にもかかわらず、裂けたり捲れたりは一切していない。
瑕さえほとんどついていない。
金具がややくすんだ程度である。

この20〜30年間でも合皮素材の技術革新はめざましい。
これほどの耐久性と軽さを実現したのはすばらしいことである。

そういう現状を見て、その先輩は「皮革業界がなぜ技術開発をしないのか不思議でならない。嘆かわしい」とおっしゃった。
じゃあ合皮に負けないような軽量化と耐久性のある加工を開発すれば良いではないかということである。
合皮を使おうが皮革を使おうが、ランドセルの価格はあまり変わらないそうだ。

ならば皮革が素材の技術開発をすれば市場に食い込めるのではないかというわけである。

本物の風合いとやらも大事だが、機能性を重視した技術開発も重要である。
技術開発もせずに本物の風合いとやらのみを追及したところでじり貧になるばかりである。

皮革に限らず、繊維素材でもこういう傾向は強いのではないか。
 2015/08/27 10:41  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

それって意味あるの?
 一応、毎月何らかのファッション雑誌を読んでいる。
もっとも買うのはメンズ誌ばかりだが。

で、雑誌というのはほとんど広告収入で成り立っている。
広告の中でもタイアップ記事はそれなりに効果があると思う。
やっぱり文章を読んで、それなりに納得してしまうからだ。

一方、ほとんど効果を感じないのが純広告である。

タレントや外国人モデルが映っていて、ブランドロゴと問い合わせ先と各店舗が書かれてある。

これを見て「欲しい」と思う人がいるのだろうか。
もちろんゼロではない。
ゼロではないが限りなくゼロに近いのではないかと感じる。
その昔は着ているタレントによって大いに反応があったと聞いているが、今はどうだろうか。

多分反応は一時期に比べてかなり少ないのではないか。
反応があるとしてもそのタレントのファン層だけではないか。

となると、費用対効果は相当に低い。

もちろん、雑誌に広告することでブランドイメージの向上という側面は大いにある。
ただし、販促にはなりにくくなっているのが現状ではないか。

ブランド側もそろそろ「雑誌ガー」という思いこみは捨てるべきではないか。

 2015/08/26 10:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

売れないカッコよさはゴミ屑
 以前に「下手な販売員を置くより自動販売機を置いた方が売れるのではないか」と書いたことがある。

そのときに、「ユニクロはPOPで大きく値段を表示してくれているから、いちいち値札を確かめなくて済むから安心できる」という意見があった。

これにはなるほどと思った。
ユニクロの価格POPは決してかっこよくない。しかし分かり易い。
一方、もう少し小洒落た店に行くと、POPは控えめだし、値札がご丁寧に服の裏側に挿し込まれてある。

ディスプレイとしては綺麗だが、値段確認が不便である。
そしてイラっとすることに、値札を裏側から抜き出していたら必ず店員が声をかけてくる。
はっきりというと「単に値段が見たかった」だけなのだが、いろいろと勧めてくるのもうっとおしい。

ファッションというのはかっこつけてナンボみたいなところがあるが、この値札を服の裏側に差し込むことは逆効果ではないかと思える。

値段を確認したいだけのところにあれこれ言われたところで、心を開くはずがなく、かえってうっとおしい。

となるとこのディスプレイはかっこいいかもしれないがまったく販売にはつながってないのではないかと思える。
かっこよくても売れないならそのかっこよさはゴミ同然ではないか。

かっこ悪くても売れるならそちらの方が正解ではないだろうか。

ユニクロの価格POPはたしかにカッコよくはないが、それが分かり易くて買いやすいというならそれが正解だと思う。

そのあたりの効果をもう一度考えてみることも衣料品業界は必要ではないか。
 2015/08/25 11:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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