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売り上げ規模を拡大するには
 デザイナーズブランドでもアパレルブランドでも大きくなるには金融の力が不可欠である。
ちまちまと少量「良い物」を作っていたって、せいぜい売れても年間1億円程度だろう。そこから大きく伸びることはない。
良くて現状維持である。

東京コレクションに出展し続けているデザイナーズブランドが大きくならないのも金融の力を取り込めていないからだろう。

どこまで大きくしたいかは事業主によってことなる。
何百億円にしたいのか、5億円程度で良いのか。
10億円を越えるなら金融の力は不可欠だろう。

しかし、ファッション専門学校ではそんなことは教えない。
だから若手ブランドが売り上げ規模を拡大できないのではないか。
そういう手法を教える専門学校があれば間違いなく繁盛すると思うのだが、なかなか実現は難しいのだろうか。

 2015/05/28 10:26  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

今のままで需要増を望むのは業界エゴ
 着物の需要を増やそうという試みが業界にある。
小売市場規模は3000億円内外で下げ止まっている。

着物業界としては売上高を拡大させるために需要を増やそうと考えるのは当然である。
先日も経産省が着物着用での勤務日を作るという構想があるという記事が掲載された。

しかし、着物を日常着とさせるにはちょっと無理がある。

機能的ではないし、高額すぎるし、洗濯ができないし、一人では着られないし、コーディネイトに細かな約束事がありすぎる。

現状の形状と業界構造を維持したままで、着物の着用を増やそうというのは単なる業界都合、業界エゴにしか見えない。

じゃあ、着物はどうすれば良いのかと言われると、今の形状と業界構造を維持したいのであれば、現状のように愛好家、コアなファンに向かって売りつづければ良いと思う。
民族衣装というカテゴリーに分類され、特別な日にだけ着られる衣服という位置づけで良いのではないか。

着物の製造業を守れなんて声も聞こえるが、その製造業をやりたいという若い人がどれだけいるのか。今後は一握りの製造業者が残れば良いのではないか。

姫路の呉服店・みさ和の二代目社長、大塚直人さんはかつて自店をリニューアルするにあたって中川政七さんにコンサルタントを依頼されたという。
その顛末をブログで紹介しておられるが、その中にこんな一節がある。

人や環境や政治のせいにしてたってしょうがないですよ。

周りみんな条件は一緒なんですから。

昔は良かったとか日本人は着物を着なきゃいけないとか言ってる時点でおかしい


と言われたそうだ。

まさしく至言である。
そしてこれは洋装向け生地の国内産地にも通じることである。


 2015/05/27 09:55  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

画期的な売り方
 蔦屋家電がオープンし、その内容をテレビや雑誌で拝見した。
実地では拝見していないのですべてを把握しているわけではないが、梅田の蔦屋書店と同様でディスプレイは素晴らしい。
愛用しようとは思わないけど。

しかし、家電にああいうディスプレイと売り方が現れたというのが革命的だと思う。
繰り返すが蔦屋書店ともども絶対に愛用はしないけど。

家電製品なんてどこも同じ物を売っている。
ジョーシンだろうとエディオンだろうとヤマダだろとヨドバシカメラだろうと。

店舗の作り方、ディスプレイもほぼ同じである。
となると、どこで差別化するかといえば価格しかない。

あそこは39000円だが、うちは37500円にする。
いや、うちは36900円だ。

という具合である。

今までの家電量販店の店作りからするとそうならざるを得ない。
当然の帰結である。

ところが蔦屋家電のような店作りにすると、店に行くこと自体が目的化できてしまい、その延長線上として商品の購入がある。
極端な高値では売れないだろうが、値引き競争をする必要がなくなる。

値引き競争こそが唯一の競争手段だった家電量販店業界において画期的な売り方だといえる。

ただ、蔦屋家電のような店作りをどの企業でもやれるわけではない。
そこにノウハウの蓄積がある。

蔦屋家電で物を買うことはないと思うが、どのような売れ行きを見せるか期待したい。
 2015/05/26 10:08  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

東京は別世界
 無事に東京テキスタイル・マルシェが終了した。
4年ぶりの東京開催でどうなるかと事務局は不安だったが、盛況に終わった。
来場者数は1050〜1100人である。

今回集客にある程度成功したのは読売新聞の関東版に告知記事が掲載されたからである。
この手配を行ったのは恥ずかしながら筆者ではなく、他の事務局員である。
彼らの功績である。

読売新聞という強力な集客ツールがあったことを割り引いても東京市場は他の地方に比べて購買意欲が高いと感じた。
期間中に何人か筆者への来客があったが、彼らからも何某かの仕事の依頼があった。
実は手持ちの案件は少ないながらも筆者が手掛けている仕事の大半は東京の会社からの依頼である。

そういう点からすると、人も企業も東京へ集中する理由がよくわかる。

また、異業種出身の人が衣料品絡みのベンチャー事業を起こそうとしておられ、そのプランもお聞きした。
異業種出身なので細かな点で様々不備があると感じたが、プランそのものは悪くない。

そこに異業種の超大手企業が3000万円の出資を決めたという。
東京以外の地域ではありえないスピード感である。
関西でこの手の出資を集めようとしたら500万円が限界だろう。それもよほど頑張ったとして。

そしてさらに言うなら、これほどのスピード感は繊維・アパレル業界ではありえない。

今後、繊維・アパレル業界での新しいことが始まるとすれば、それは異業種からということになるだろう。
 2015/05/25 09:08  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

明日から東京でテキスタイル・マルシェを開催
 明日から4年ぶりに東京でテキスタイル・マルシェを開催する。

筆者が事務局として参加している産地企業による生地の切売り販売会である。
一般消費者、業界関係者いずれにも対応するのが目的である。

ぜひともご来場いただきたい。

開期:日時:5月21日(木)〜5月23日(土)
     営業時間:21日(プレオープン)15:00〜18:00
          (交流会)18:00〜20:00 ご招待客様のみ
          22日 11:00〜18:00         
          最終日23日 11:00〜16:00
各日入場無料


開催地: ふくい南青山291
     (東京都 港区南青山5-4-41 グラッセリア青山内)

出展者:宮眞(丹後)、YS企画(京都)、林与(滋賀)、
松尾捺染(大阪)、細川毛織(大阪)、島田製織(兵庫)、
宏和産業(大阪)、バイストン(岡山)、藤原織布(大阪)、
荒井(福井)、福田織物(静岡)、昇苑くみひも(京都)

出展物:プリント生地、コットン、麻、シルク、帆布、ガーゼ、ワッフル、プリーツ加工生地、プリーツ雑貨、各種端切れ、綿薄地、ウール、カシミヤ、丹後ちりめん、ポリエステルちりめん、
先染め生地、正絹くみひも、各種アクセサリ―パーツなど
 2015/05/20 08:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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