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驚きの連続
 投げ売り店の店頭に立っているといろんなお客に出くわす。

先日、390円の靴を持ってきて、「もっと安くなりませんか?」と尋ねて来たお客がいた。
さすがに「これ以上は無理です」とお断りしたが、普段どんな価格帯の商品を購入しているのだろうか。

また、60歳前後に見える女性で、「9号ってMサイズなんですか」と初めて知りました、みたいな顔をされたお客もいた。
自分で服を買いに来るくらいだから、それなりに興味はあるのだろうし、今までも買っていたのだろうから、どうやって買っていたのだろうか。

まあ、いろいろと驚かされることが多い。
 2015/03/31 07:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ジーンズ業界という枠組みはなくなった
 最近、本当にジーンズ業界というのはなくなったんだなあと思う。
最大手のエドウインは残っている。
外資のリーバイ・ストラウス・ジャパンも残っている。
しかし、それ以外のかつてナショナルブランドと呼ばれた数社はほとんど存在感がない。

厳密にいうとジーンズ業界は残っているし、その存在感もあるが、それは製造・加工に関してだけではないか。
その製造・加工業者にしたって多くは、低価格SPAやらセレクトショップやらグローバルSPAやらとの取り組みがメイン事業となりつつある。

そういう意味では完全にジーンズ業界というのは、通常のアパレル業界に組み込まれたといえる。

ジーンズ業界関係者にはユニクロを毛嫌いする人も多いが、デニム生地製造最大手のカイハラ自体がユニクロとがっちりと取り組んでいるのである。
ジーンズにカイハラのタグを付けるほどに。

ユニクロを毛嫌いするなら、そこに莫大な量のデニム生地を供給しているカイハラも批判しろよと思うが、そういう事例はあまりない。
そのあたりの「業界人」の使い分けは理解不能である。
 2015/03/30 10:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

製造業者の限界
 先日、ある業者から相談を受けた。
国内に最後に残った機械を有料で譲り受けたそうだ。
当然、機械なので何百万円かする。

最後に所有していた業者が引退するため、それを引き継ぐそうだ。

他の業者は、引退なのでタダに近い値段でもらえると思っていたそうだが、それは見通しが甘かったといえる。

で、その業者はこれを広く業界や世間に知らしめたいと相談してこられた。
メディア対策にも当然費用が発生する。
何百万円もは必要ないが、それでも数万円以上は必要になる。
まったくタダということはありえない。

そういうことをレクチャーすると、案の定、腰が引けてきた。
やはり製造業者からすると情報発信に何万円かでもお金を使うのはひどく抵抗を感じるらしい。
何百万円の機械を購入する度胸はあるのに。

おそらくは、「デザイン」に対しても同じだろう。
だから産地とデザイナーの取り組みは成立しにくい。

しかし、ここを乗り越えないと製造業者は情報発信もデザイナーとの取り組みも永遠に進められない。
まあ、そういうところはいずれ淘汰されても仕方がないとも思うが。
 2015/03/27 10:29  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

Eスタンダードに期待
 エドウインが今秋から「Eスタンダード」という新ラインを発売する。
文字通り、スタンダードな商品であり、メンズはスキニーからリラックスストレートまでの5シルエットである。
ちなみに筆者は5シルエットも必要なく、あと1つ間引いても良いのではないかと考えている。

価格はワンウォッシュで1万円(税抜)で、もちろん生地、縫製、洗い加工すべて国産である。

国内販売すると同時に海外輸出する計画である。
海外輸出した場合、現地販売価格は200ドル以下になる。
おそらく180ドルくらいだろう。

これなら売れる。
これまでの2万円もするような「こだわりジーンズ」を海外輸出するという業界の風潮はまったく評価していない。
現地価格が400ドルとか500ドルになるためそんなに売れないということは目に見えているからだ。
現に、それで売れたブランドを聞いたことがあるだろうか?筆者はない。
売れないということは方針が間違えているのである。

ずっと、オール日本製で国内価格1万円の商品を輸出せよと主張してきたが、実現してくれたのはやはり最大手のエドウインだった。

自分の主張を実現したくて、ある先輩に相談したことがある。
彼も非常に乗り気で、筆者は生地メーカーにクロキを選んだ。
ありがたいことにクロキも協力してくださった。

サンプルも作った。

そんな矢先にその先輩は急逝してしまった。

実現できなかったことには悔いが残るが、エドウインの取り組みにはぜひとも成功してもらいたいと願っている。


 2015/03/26 10:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

形状と見せ方を変えただけで
 こんな話を耳にした。
付き合いのある生地メーカーが、先日、某大型展示会に出展したそうだ。

そこで昨年も出展していた石鹸メーカーと顔を合わせた。
その石鹸メーカーは今回、商品の形とパッケージ、ブースのディスプレイを一新して臨んでいた。

すると今回はそのブースにひっきりなしに人が集まり、有名百貨店との商談も決まってしまった。

この生地メーカーが感心したのは、石鹸の成分自体は昨年も今年も同じだというところである。
昨年までは、いわゆる通常の長方形の形をした石鹸を通常の箱に入れて売っていたが、今年は、オシャレなカッティングを施し六角形だか五角形だかにして、それにふさわしいパッケージに入れて展示したという。

同じ成分でも形状と見せ方を変えるだけでこれほど成果が変わるということである。

日本の製造業に欠けているのはこの部分ではないか。
 2015/03/25 10:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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