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倒産件数・負債総額ともに減少
 今日で仕事納めという会社も多い。
このブログも年内は今日が最後の更新としたい。

メディアはどうも偏向癖があるというかストーリー先行で報道したがるので始末が悪い。

円安倒産ガーと必要以上に煽っている報道があるが、偏向も甚だしいと言わねばならない。
まず、現在の状況は

http://www.tdb.co.jp/report/tosan/syukei/1411.html

倒産件数は671件で、前年同月比18.2%の大幅減少を記録し、16ヵ月連続で前年同月を下回った。8月(683件)を下回り今年最少を記録したほか、2006年9月(667件)以来の低水準となった。

負債総額は1100億2300万円と、前年同月から17.6%減少し、6ヵ月連続で前年同月を下回った。2014年3月(1119億6000万円)を下回り、2000年以降で最小となった。

とある。
これが全体的な情勢であり、繊維業界はさておき、押しなべて見た場合、倒産件数・負債総額ともに減っているのが実態である。

円安倒産が増加という報道があったが、当たり前の話で、これまで円高傾向が数年以上続いていたのだから円安が原因の倒産数が昨年より増えるのは当然である。
ちなみに2012年の8月には「上半期の円高倒産が前年同期の2倍超」という記事が掲載されている。

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p120705.pdf#search='2012%E5%B9%B4+%E5%86%86%E9%AB%98%E5%80%92%E7%94%A3%E5%A2%97%E5%8A%A0'

円安にしろ、円高にしろどちらにしても倒産は発生する。

ちなみにこの時期は1ドルが80円とかの超円高だったので円高倒産が増えるのは当たり前である。

必要以上に経済不安を煽り立てるコンサルタントだとか、1ドル50円時代を妄想する紫頭の人とか、10年以上前からずっと「日本経済破綻」を唱え続けている元伝説のトレーダーで現国会議員だとか、出世コースから落ちこぼれて現状批判しかできない冴えない元官僚だとかの言は取り上げる価値もない。

資本主義下では企業の倒産はどんな状況でも発生する。倒産を発生させなくすることに力を注ぐよりも倒産した企業の社員がすぐに次の就職先を見つけることができ、倒産させた経営者が再出発しやすいような状況を作ることの方が重要であろう。

そんなわけで良いお年を〜。
 2014/12/26 10:27  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

近況報告
 筆者ごときの近況などだれも興味を持たないだろうが、実は11月から大坂ファッションアート専門学校に毎月講義をしに行き始めた。

天下茶屋というところにある小さな学校で今、生徒が8人しかいない。

一度廃校を決めたのを新しいオーナーが買い取ってリニューアルスタートしたばかりである。
ファッション専門学校というのは先行き暗い業態なので何でわざわざ買い取ったのかと不思議でならないが、乗りかかった舟なので任務を全うしたいと考えている。

何を教えたら良いのかと毎回悩んでいるのだが、とりあえずは業界の基本的なことを教えようと考えて毎回話している。
素材の基本的な知識だとか、業界用語だとか、生産のミニマムロットだと、ビジネスの基本理論だとか。

小売店でバイトしている学生もいるから、ビジネスの基本理論は何となく自分のバイトの大本が分かったようで興味を持ってもらったようだ。

今まで半年限定とか、数回こっきりという講義をしたことはあるが、終わる期限がないのは初めてなので当分手探りの状態が続きそうだ。

以上、だれも興味を持たないであろう近況報告でした。すみません。


 2014/12/25 11:05  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

百貨店のバックヤードにて
 百貨店の催事を主宰したり、百貨店催事の販売員としてお手伝いしたりして、大阪市内の3つの百貨店のバックヤードを覗くことができたのは今年の収穫の一つかもしれない。
何とも小さい収穫だが、それが筆者の器量なので仕方がない。

3つとは阪急うめだ本店と、大丸梅田店、それから近鉄あべのハルカス本店である。

新築グランドオープンした阪急うめだ本店の12階社員食堂はひろびろしている。
広々しているのでここで休憩するのは快適である。
ざっと見渡した限りでは数百人以上は軽く収容できるのではないかと思う。
また座席間もそれほど詰まりすぎておらず、本当に広々とした空間である。

大丸梅田店は増床改築したが、17階の社員食堂はなんとも狭いままであり、バックヤードはあまり改装されていないように見える。
見た限りでは席数は100〜200の間くらいに見える。とてもじゃないが従業員全員は吸収できない。
今更だが、せっかく増床改築したならバックヤードも増床すれば良かったのにと感じてしまう。

近鉄あべのハルカス本店も新築しただけあって社員食堂もきれいである。
阪急うめだよりも狭いが、近鉄あべのハルカス本店で頻繁に催事を行う業者によると社員食堂は2つあるそうだ。

3つの百貨店に共通していることは、裏の従業員通路は迷路のようにひどく複雑だということである。
何度も利用していると自然と位置がわかるが、方向音痴の人は最初の2,3度は道に迷うのではないか。

あと、従業員用エレベーターは従業員数に比べると数が少なくて、退出時はいつも満員電車並みの混雑である。低階層の売り場なら階段を使って降りた方が早いだろう。

なかなか難しいことなのだろうが、従業員も快適に過ごせるバックヤード作りはできないものなのだろうか。
 2014/12/24 10:22  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

機能性は重要
 さて、連休の合間である。

先日、某大手生地商社の展示会にお邪魔したところ、今冬の防寒アウターでファッションメディアがこぞって推したチェスターフィールドコートは予想外の空振りだったという。
反対に好調だったのがダッフルコートで、メディアの露出に比例して順当だったのが立ち襟無しのインナーダウンである。

チェスターコートが予想よりも低調だったのは、生地の薄さに原因があるだろう。
反対にダッフルの好調さは生地の厚さだろう。

最近はメルトンもずいぶんとペラペラになった印象があるが、それでもチェスターコートに使われるウール地よりもダッフルの方が分厚い。
シャツブラウスの上にセーターを着込んでその上に羽織るにはダッフルコートくらいの肉厚感がないと寒い。

チェスターコートは本来、スーツやジャケットの上に重ねる物だから、ダッフルよりも生地が薄くカジュアルに着るには寒い商品が多い。

逆に薄手のインナーをカバーできることで好評だったのが立ち襟無しのインナーダウンだろう。内側にダウンを着こむことで薄手のアウターでも防寒ができる。
また立ち襟がないので、防寒アウターの襟と重なることもない。

ファッションはトレンドや話題性が重要だが、機能もやはり必要である。
「ファッションは我慢だ」みたいな精神は最早通用しない。

これからもトレンドに適度に機能が加わったアイテムが重宝されるだろう。
 2014/12/22 10:47  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

安くても売れない
 服の供給量は過去最高の41億点、低価格衣料がシェア拡大
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-12-16/supply/



という記事が掲載された。

すさまじい供給量である。
日本の総人口が1億2000万人だから、平均すると一人35点ほどの服を買わなくてはならないことになる。
総人口には生まれたての赤ちゃんから寝たきりのお年寄りまで含まれるから、10代後半から70代前半までの日本人は平均50点くらいの洋服を買わなくてはならないことになる。

1年間でそれくらいを購入しないとこの41億点は消化できない。

それだけの服を1年間で購入した日本人がどれだけいるだろうか。
筆者は投げ売り品ばかり毎月何点か買っているが、多くて3〜4点、少ないと1点であるから、合計してもおそらく35点には届かないだろう。
しかもその中には服ではなく、靴下とか靴、帽子が含まれている。
純然たる洋服はおそらく20点前後ではないだろうか。

となると、どれほど洋服が過剰供給なのかがわかる。

これだけの過剰供給下では、単に価格を安くしただけでは売れない。
安い服は山ほど売っている。
この統計を見て「値段を下げれば売れる」「値段が安くないと売れない」と考える経営者はお気の毒である。

そういえば、先日、イオンの経営者が決算会見の席で記者からの質問に対して「安くないと売れないんです」と気色ばんだというが、この人も考え違いをしておられるようだ。

まあ、そんなわけで今日も衣料品業界は平常運行である。

 2014/12/19 10:24  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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