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兵力の逐次投入は下策
 兵力の逐次投入はもっとも下劣な戦略であると言われている。

某外国素材メーカーから知り合いが先日、スカウトされた。
日本支社を作って、2〜3人、もしくは数人のチームを作って営業活動をしてもらいたいという内容である。

その時、提示された人件費が月額100万円だったそうで、それではお話にならないからその知り合いは断ったそうである。
知り合いが2人のスタッフと契約しても合計3人となり、月額100万円の人件費では足が出てしまう。
ましてや日本に基盤がないのだから、相当の手練れを集めないと立ち上げが難しい。

相当の手練れが月額30万ほどで集まるはずがない。
この外国メーカーも相当に甘い。

で、この話は終わったと思っていたら、まだしつこくアプローチがあるという。
で、人件費予算も毎回、提案ごとに上昇しているそうだ。

何という素人交渉なのだろうとちょっと笑ってしまった。
これこそ兵力の逐次投入であり、交渉相手にもっと値段をつりあげることができると思わせてしまう。
最初から月額500万とか提示していれば、もっと話はスムーズだったと思うのだが。

それにしても、外国人は日本人よりもビジネスセンスがあると一般的に思われているが、こういうビジネス下手も存在するのだと改めて考えさせられた。


 2014/10/31 10:02  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

逆凄腕経営者を見た
 この繊維・アパレル業界には企業を渡り歩く凄腕フリーランサーが虚実取り混ぜて数多く存在する。いろんな企業の社長として渡り歩く凄腕フリーランサー経営者なんて方も存在する。

しかし、著名な割には、一番最初に自分が所属した企業以外、すべてのプロジェクトに失敗するカリスマ君とか、経営者として着任した企業をすべて赤字化、経営破綻に追い込む逆凄腕経営者なんて方も数多く存在する。

つい何か月か前に経営破綻したレディースブランドがあった。
社長は逆凄腕経営者だ。
噂によると、逆凄腕経営者が着任したのが破綻から1年半ほど前のこと。

着任までそのブランドは毎月、18か月連続の2ケタ%増の売上高を記録していた。
ところが着任から何か月かした時点で毎月次売上高が20%減に転じ、破綻直前は一昨年比50%減の売上高にまで減っていたといわれている。

これほどすぐさま、売上高を大幅に減らせる経営者というのも珍しい。まさに神業である。

さて、先日の東洋経済オンラインに

なぜ“エース社長”は期待外れに終わったのか
ねつ造された「社史」を信じた会社の悲劇

http://diamond.jp/articles/-/61186

という記事が掲載されている。

エースとして鳴らした人が満を持して社長に就任したが、業績は暗転し散々な目に合うという内容である。

なぜそんなことになったのかというと、エースが吹聴していた実績がウソっぱちだったからだ。

完全なウソではない。業績が上がったことも事実である。
しかし、アイデアを出して、それを軌道に乗せたのは別の2人の人物である。
エースは軌道に乗りかけたところで、自ら志願してその部署の管理職に就任したのである。
エースにアイデアを出す能力も、それを地道にはぐくんで軌道に乗せる能力もない。

あるのは自己宣伝、自己ブランディング、自己プロデュースの能力のみである。
それ以外の能力をこのエースは持ち合わせていなかった。

しかし、世間ではエースが吹聴した虚像が大きくなり一人歩きしてしまっていたということである。

まさしく偽エースである。
しかし、笑ってはいられない。
繊維・アパレル業界にも偽エースは数多く存在する。

先述した逆凄腕経営者なんて偽エースの最たる例ではないか。

 2014/10/30 09:42  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

悪評も集客手法の一つ
 百貨店やショッピングセンター、ファッションビルの新規オープンというのは一つのニュースなのだが、最近は内覧会に伺っても、似たようなブランドばかりが入店している。

逆にいうとそういう場所にテナント出店できる企業が限られているということだろう。

はいはい。またいつものラインナップね。

そんな感じである。

それはそうと、生ける廃墟モールとして話題になったピエリ守山が12月にリニューアルオープンする。テナントは150集めたそうで、けっこう著名なブランドも入店する。
あれだけ話題になったのだから、オープン当初はそれなりに盛況だろう。
以前とのギャップを確認したくて出かける人も多いだろう。

そういう意味では悪評もまた有効な集客手法だといえる。

問題は2年目以降である。

客足が果たして続くのか。
続くと考えているなら、どうして前回は客足が途絶えたのか。

このあたりを根本的に解決しないと、リニューアルオープンは短期間の打ち上げ花火で終わってしまうだろう。
 2014/10/29 11:30  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

自身のブランド価値を過信している
 マクドナルドが苦戦している。
それを克服するために、次々と単価の高い新商品を投入している。
これがどう見ても評判が悪い。

昨日もチーズをかけたフライドポテトを発表したが、価格がMサイズで370円ということですこぶる評判が悪い。
通常のポテトはMサイズが260数円、Lサイズが310円弱である。

売上高は客単価×買い上げ客数だから、単価は高いに越したことはない。
そこまでは理解できるが、低価格のイメージがこびりついたマクドナルドでいくら高価格品を出しても売れないだろう。
100円マックが好きな客が集まっているからである。

そういう意味ではユニクロやH&Mの価格の上げ方をマクドナルドは参考にすべきではないか。

両ブランドとも著名デザイナーや著名ブランドとのコラボレーションを期間限定的に発売している。

+J、UUしかり、コム・デ・ギャルソン、ランバンしかりである。

これによってユニクロ、H&Mでもそこそこに高い価格の商品が動く。
ユニクロ、H&MのPBと同じ店舗で販売しても高い商品も売れる。

マクドナルドもこの方式を取り込めばどうだろう?マクドナルドのPBでいくら高価格を設定してもそれは無駄だ。
イオンのトップバリュやイトーヨーカドーのpbiが59,000円のジャケットを企画しても売れないのと同じである。

飲食の世界は詳しくないが、どこかの著名シェフとか著名レストランとか、著名農園とかとコラボをすると良いのではないだろうか。

それができないのはマクドナルドが自身のブランド価値を過信しているからである。
その点では、PBの原産地や製造企業を表記しないイオンと似ているといえる。
 2014/10/28 10:12  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

真の効率化
 すき家は長時間にわたって、一人のバイトに仕事をさせる「ワンオペ」に問題があるとしてブラック企業と指摘された。
企業としては人件費は減らせば減らすほど利益が出るから、ワンオペを推進したいという考えはわからないではない。

しかし、疑問なのがすき家はなぜかたくなに自動食券販売機の導入を拒むのだろうか。
自動食券販売機を導入すればバイトの仕事は減らせる。とくにレジ業務から解放される。
その分、厨房業務なりクリンリネス業務に精を出すことができる。

自動食券販売機は高額だから導入を拒んでいるのだろうか?
しかし、グループ会社の「なか卯」は全店に自動食券販売機が導入されているのだからそれは理由にならないだろう。

消費者の中には対人販売でないとイヤだという人もいるが、筆者にその気持ちは理解できない。自動食券販売機の方が間違いがなく正確である。
またつり銭の間違いもない。

同じような話として、ファミレスや居酒屋で注文用にタブレット端末を導入する店が増えた。
これは本当に効率的で便利が良い。
飲食店は昼食時、夕食時は劇的に混雑する。

そのため、なかなか注文を聞きに来てくれなかったり、注文したものが間違って届いたり、注文そのものが入っていない場合がある。
タブレット端末導入によってそれらがすべて解決される。

機械とシステムの導入にはそこそこの金額がかかるだろうから、個人経営の小型店は無理だとしても大手チェーン店は残らず導入すれば良いと思う。

こういうのを導入して、従業員の業務負担を減らすことが真の効率化だといえる。
 2014/10/27 10:12  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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