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メリットとデメリット
 お盆のころに、東京から帰省された業界の先輩とお会いした。
関西出身で東京で働いておられる。

年に何度か帰省されるそうだが、帰省するたびに東京市場の特異性というか、関西の独自性というかを感じるという。

例えば、パンツにしてもそうだという。
昨年春に花柄のパンツが大流行した。
関西では今でもあれを穿いている男女をかなりの割合で見かける。
おそらく昨年購入して、捨てるのももったいないから今年も穿きつづけているのだろう。
経済的にはナイスな選択である。

しかし、先輩が普段活動している渋谷や原宿だと今年に入って花柄パンツ着用者がめっきり減ったという。体感では関西ほど多くはないという。

またニューバランスのスニーカーもそうだ。
ニューバランスのスニーカーが絶好調で、そろそろ人気が終わり、次はスタンスミスだ・アシックスだなどと言われている。

しかし、関西ではニューバランスのスニーカー着用者はそこまで多くはない。
猫も杓子もニューバランスという感じには見えないが、先輩によると渋谷や原宿界隈では制服のようにニューバランスが着用されているという。

東京の人から見ると関西の特異性ということになるのだろうけど、筆者のような地方民からすると東京の特異性とも見える。

どちらが良いとか悪いとかいう話ではない。

しかし、東京に本社機能を置くブランドが市場動向を読み切れないのはこういう部分にあるのではないかとも感じる。
東京に身を置けば地方の流れは見えにくい。

まあ、東京一極集中にもメリットと同じくらいデメリットもあるということだろう。
 2014/08/29 09:51  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

ホームページがない不利
 筆者の元にはたまに相談が寄せられることがある。
「縫製工場を紹介してほしい」とか「生地工場を探している」とか「染色工場をしらないか」とか。

たまたま知っている先があれば良いが、知らないことの方が多い。
で、インターネットで検索をするのだが、一部の企業を除いてほとんど検索に引っかからない。
必然的にその一部の企業に対して問い合わせすることになってしまう。

なぜ検索に引っかからないかというと、ホームページもブログもないからである。
友人のOEM事務所でもホームページ経由で月に何度かの問い合わせがあるという。

調べものに関してネット検索することが標準となった現在においてホームページもブログもないことは著しく不利である。
そして製造加工業者でホームページ、ブログを所有している企業は少数派だが、その少数派に仕事はほとんどとられてしまうということになる。

製造加工業者にこそホームページやブログを所有してもらいたいと思う。
ブログなら費用はほぼ無料である。

いっそのこと「毎日ブログを書く方法」とでも題してセミナーを開催しようかとも思ってしまう。
誰か聞きたい方おられますか?

 2014/08/28 10:14  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

目新しさがない
 先日、業界の先輩から1990年発行の「ブルータス」をいただいた。
ちょうとジーンズ特集なので筆者に下さった。

リーバイス、エドウイン、ラングラー、ボブソン、ビッグジョンなどのほか、シェビニオンだとかケンゾージーンズだとか懐かしいブランドがびっしりと並んでいる。

写真を見ているとあることに気が付いた。
それはヒゲ加工されたジーンズが一本もないことである。
掲載されているのはワンウォッシュか、全体に少し薄く落としたものばかりである。

ヒゲ加工が登場したのは90年代半ばのビンテージジーンズブーム以降のことである。

そういう意味では目新しい洗い加工の手法だったといえる。

世界的には再びウォッシュ加工されたジーンズが見直されつつある。
しかし、今のところそこまで目新しい手法の洗い加工は見つかっていない。
リペア加工やダメージ加工が注目と言われるが、これもまったく目新しさがない。

目新しさがないままでウォッシュジーンズが売れるとは筆者には到底思えないのだが。
 2014/08/27 10:07  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

二つの見方
 予備校の大手、代々木ゼミナールが全国の教室の7割を閉鎖するというニュースが発表された。
あの隆盛を極めた姿を知っている現在の30代半ば以上には衝撃的だろう。

これを巡っては二つの報道姿勢がある。
1つは、文字通りに代々木ゼミナールの凋落を分析したもの。
たしかに、河合塾や駿台予備校はここまでの大規模なリストラは発表していない。
御三家と言いながらもこの2校に水を開けられていた可能性はある。

もう1つは、代々木ゼミナールはいち早く予備校産業に見切りをつけて、不動産賃貸へ主要業務を転換するという分析。

過去の代々木ゼミの物件を事例としてあげている。
この見方によると、代々木ゼミは先見の明があるということになる。

さて、物事には多面的な見方があってしかるべきである。
繊維・アパレル業界も毎日さまざまな事案が発生している。
それはその都度業界紙やウェブメディアで報じられるのだが、もっと多面的な分析があっても良いのではないかと思う。

〇〇ブランドが立ち上がったという報道は、とりあえず期待のコメントしか出ないし、〇〇ブランドの新製品にはお褒めのコメントしかない。

喧々諤々やっても良いのではないかと思う。
オール与党体制の業界なんて革新は何一つ起きない。
 2014/08/26 10:08  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

なぜパリで?
 最近、知り合いのデザイナーや小規模ブランドから「東京で展示会を開催しても大手セレクトショップのバイヤーが来ない」という嘆きをよく耳にする。

彼らによると、その人たちはパリの合同展になら出向くそうだ。
だから、大手セレクトのバイヤーと会うために東京で展示会をせずにパリの展示会に出展をする東京のブランドもある。

わざわざ飛行機で十何時間も飛んでパリで東京ブランドを見るより、地元で見た方が移動時間も短くて済むと思うのだが、このあたりの舶来信仰心はよく理解できない。

もちろん、洋服というアイテムは欧州の原産だから、その本場へ行く必要はある。
渡欧した際についでに日本ブランドの展示会に立ち寄るという行動もよくわかる。

それでも年がら年中パリに行きっぱなしでもないのだろうし、国内にいる時間の方が長いだろう。それなら地元東京で展示会を見た方が効率的だと思うのだが。

パリコレを最重視する風潮について最近疑問を覚えている。
半年も前に最新モードの打ち出しを見たところで、各セレクトショップは最新モードなんてほとんど扱っていない。
日本独自のトレンド製品を売れ筋として販売して生計を立てている。

情報収集の一環としてパリコレは重要だろうとは思うが、過度にこだわる必要があるのだろうか?ましてや日本独自のトレンド製品を扱って売り上げを稼いでいる店ならなおさらだ。
その品揃えのどこにパリコレが反映されているのか皆目わからない。

舶来物に対する弱さは、明治期とあまり変わっていないのではないか。

 2014/08/25 10:46  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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