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スタイル自体は良くなりません
 若い女性層にジワリとハイウエストボトムスの人気が高まってきたように感じる。
2000年にローライズジーンズが生まれる前まではボトムスはすべからくハイウエストだった。
股上が最も浅かったのはリーバイス517などの定番ブーツカットジーンズではないだろうか。

2000年といっても今から14年前のことだから、今の20代が子供の頃のことである。
その当時の習俗なんて彼らはリアルに体験していないから、ローライズが定番となった現在からすると、ハイウエストが新鮮に映るのだろう。

先日、めざましテレビで、ハイウエストに対するアンケートを取っていたが、その中の一つに「スタイルが良く見える」というものがあった。
これにはちょっと笑えてしまった。
というのも、2000年にローライズが爆発的に流行したときも、効能の一つとして「スタイルが良く見える」というものが挙げられたからだ。

このことから考えると、スタイルが良い人はハイウエストだろうがローライズだろうが、どちらを着用しようともスタイルが良く見えるということであり、スタイルが残念な人はどちらを着用しても残念に見えるということだろう。

中腹部までをボタンで留めるハイウエストよりも、腰骨で止めるローライズの方が着用感は楽である。
お腹が出ていてもベルトの上にお腹を載せることができる。

そういう意味では今後も中高年はローライズを愛用し続けるだろう。
2000年からの数年間でローライズがハイウエストを駆逐したように、ハイウエストがローライズを駆逐してしまうということは今後もなさそうだ。

 2014/07/31 08:27  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

痛し痒し
 最近のバッグ類は内ポケットや側面のポケットがなくなっているケースが多い。
単にデザイン上の考慮なのか、内ポケット代わりの収納袋類を別売りするためなのかは判然としないが、あるアウトドアブランドの企画担当者は「売り上げを稼ぐためにポケットを省略し、取り外し可能な収納袋を多く売ろうとしているのではないか」と分析する。

バッグに内ポケットや側面ポケットがなければ、分類して収納することはできない。
大きな荷物も小さな荷物もまぜこぜにしてぶっこむしかない。
整理整頓して収納したければ、別売りの収納袋を買うほかない。

バッグ本体が2万円前後だとすると、収納袋を3つ買えば、それだけで最低でも1万円前後にはなる。
バッグ本体と合わせると合計3万円の売り上げとなる。

しかし、先の企画者は「収納袋類が売り場に多すぎて、どのメーカーのがどのバッグに取り付け可能なのかは区別できない状態になっている。販売員もすべての品番の特徴を把握しているわけではないだろうし、逆に不便さが増した部分もある」と指摘する。

まさに痛し痒しである。
 2014/07/31 08:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

もう一度見直してみては?
 資材向けの需要を獲得したいと考えている産地の機屋はけっこう存在する。
彼らの挙げる理由として「衣料品向けは伸びないからまとまった数量が見込める産業資材の方に活路を見出したい」というものがある。

これはこれで正しい選択である。
産業資材は単価は安いが数量が衣料品向けとはけた違いに多い。

けれども「衣料品向けが伸びない」とあきらめる前に手は尽くしたのだろうか?という疑問も感じる。
申し訳ないが、十年一日のごとく昔と同じような売り方、見せ方をしていないだろうか?
商品開発を新規に行っただろうか?

ウェブが発達したことを利用して十分に自社発信を行っただろうか?

セールスポイントが価格対応だけということはないだろうか?


これらのことをもう一度見直してみてはどうか?

 2014/07/30 10:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

聴きすぎてはイケナイ
 販促コンサルタントの藤村正宏さんは常々「消費者は自分のニーズを知らない」と主張されておられるが、まさにその通りではないかと思う。
消費者のニーズは支離滅裂な場合が多いから、それを全部聞き入れるとめちゃくちゃな商品になる。

在庫処分の格安販売店の店頭に立っていると日々、接客するわけで様々な消費者ニーズを直接耳にする。

無地の白いVネックTシャツが欲しいというお客が来た。
白無地VネックTシャツならユニクロにあふれるほど販売されているのに、どうしてそちらに行かないのか疑問である。

デザイン物が主力の店頭であるから、お客にそう伝えると「ユニクロは安いから物が良くない」との返答。しかし、この店頭はユニクロ以下の価格の商品も多いので、「うーん」と絶句するほかない。

例えば、このお客の要望を取り入れた店づくりをしたとする。
無地VネックTシャツを白だけではアレだから、黒、グレー、紺の4色を仕入れたとする。
おそらく、売上高はそんなに伸びないだろう。
大半のお客はユニクロで購入するだろう。

で、お客の言葉通りにユニクロより高い無地Tシャツを仕入れたとする。
これは絶対に売れない。なぜならユニクロの方が安いから大半以上の人はそちらで買う。

消費者の声は参考程度に聴くなら効果的だが全面的に取り入れるとむしろ弊害が増える。

現に、「現役女子高生の意見を全面的に取り入れました」などという商品で息長く売れ続けている商品があるだろうか。いずれも短命で終わっているのではないだろうか。
 2014/07/29 07:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

日々考えさせられる
 在庫処分品を格安販売する店で店頭の販売応援をずっと行っているわけだが、お客はおばちゃんが多い。それは当然であろう。
40代・50代・60代の女性が多い。

子連れや家族連れで来店する方が多いので、ほとんどが既婚だと思われる。
当然、主婦業を何年間も継続しているように見える。

その割には衣類のサイズ表記がわからなかったり、洗濯に関する基礎的なことも知らなかったりする人が多い。
義務教育を卒業したばかりで最近になって自分で洋服を買い始めたという10代の若者なら理解はできる。
けれどもどう見ても10年以上は主婦業をこなしていたり、仮に一人暮らしだとしても10年以上は自分で洗濯や衣替え、衣類の買い物を行ってきたような年代の人なので、こっちが驚いてしまう。

今までどうやって衣類を購入していたのだろうか?

衣料品を販売する側はもっと目線を落とした対応をする必要があるのかもしれないと、日々考えさせられる。
 2014/07/28 09:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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