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必要以上の依存はダメ
 ブルネロ、ジャパン社伊藤忠共同出資
http://www.senken.co.jp/news/itochu-brunellocucinelli-japan/

伊ブルネロ・クチネリがジャパン社を設立、7月1日から営業をスタートさせる。本国と伊藤忠商事の共同出資で、伊藤忠がマイナー出資となる。

とのことである。
ついに「ブルネロ・クチネリ」までもがジャパン社として活動することになった。
ラグジュアリーブランドの新規上陸は近年なかなかうまく行かないが、このブランドは比較的上手く拡大路線が採れたと評価したい。

これまでウールン商会がこのブランドの国内総代理店を務めており、卸売りと直営店運営を手掛けてきた。ウールン商会はこのブランドが抜けるのだから手痛いのではないかと推察される。
卸売りと直営店を合わせるとおそらく20億円内外の売上高があったと思われる。

もちろん新規ブランドの導入などで穴を埋めるのだろうが、完全に回復するには複数年が必要となる。

この一件も人によって見方が異なり、ウールン商会の痛手は軽微だとする商社関係者もいる。一方、インポート関係者はそれなりに痛いはずだと見るむきもある。

いずれにせよ、海外ブランドは一定規模まで成長すればジャパン社を作って直販に乗り出すというのは、先日のバーバリーの件を見ても周知の事実である。

海外ブランドとの付き合い方は細心の注意が必要であり、海外ブランド(インポート、ライセンスを含めて)に依存しすぎると危険であることを改めて認識しないといけないのではないか。
 2014/06/30 08:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

パイの奪い合い
 ファッション専門学校に一時期、勤務していたこともあって、いまだに専門学校の情報は定期的に入ってくる。入学者集めには各校とも毎年苦戦をしている。

〇〇校は入学者が増えた。
××校は入学者が減った。

という情報が毎年4月ごろには耳に入る。

入学者数が増えた・減ったと言ってもそれは何十人単位である。
多くて数十人単位だろうか。

それほどにファッション専門学校への進学志望者は減っているのである。
若者人口が減っていることは前提にあるが、それでもファッション専門学校への進学志望者総数は年々減っている。

全校そろって増えるということもまずない。
どこかが増えたら、どこかが減っている。

少ないパイを奪い合っているというのが現状である。

今後、劇的に志望者総数が増えることは考えにくいから、これから消耗戦が果てしなく繰り広げられることになる。
最後まで残った学校が残存者メリットを享受することになるだろう。

 2014/06/27 10:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

着物と同じでは?
 欧米のラグジュアリーなブランドなんてもちろん所有していないが、店頭で見たり、雑誌で見たり、たまにファッションショーで見たりする限りにおいては、素材の上質感はわかるんだけどもシンプルでベーシックな物が多いと感じる。

現地で、ラグジュアリーなブランドというのは社会階層が高いお金持ち専用なのだから、それで良いのかもしれない。
社会階層の高いお金持ちがビジネスシーンであったり、パーティーシーンであったり、ちょっとしたおでかけに着用したりだから、基本的に新規性とか珍奇性というのはあまり必要ない。
芸能人セレブはまた話が異なる。彼らは新規性・珍奇性を求めることが多い。

欧米では洋服を着る際の約束事というのが事細かに定められている。
それは洋服が民族衣装だからであろう。
日本だって着物の着付けには事細かな約束事が定められている。同じである。

一方、日本の洋服はエキサイトだと欧米人は評価している。
コーディネイトであったり、デザインそのものがファンタスティックだというが、それは洋服の約束事をあまり知らないからできてしまうことなのではないか。

ちょうど、外国人が変な組み合わせで着物を着用しているのと同じである。

そんなことを考えると、日本ブランドが真に欧米向けのラグジュアリーな商品を作ろうと思うと、洋服に対する事細かな約束事をすべて網羅しなくてはならないのではないか。
それはなかなかに大変な作業であり、欧米文化を根っから体得するとなると、個人においても企業全体においてもひどく時間のかかる作業である。

日本企業にはもしかしたら、トレンド最先端品を早く、安く作る方が適しているのかもしれないと思ったりもする。

 2014/06/26 10:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

夏セールは始まった
 なんだかよくわからないうちに今夏のセールは始まっているといえる。
先週の金曜日に何社かから「サマーセール開始」というメールが送られてきた。

オンライン通販の多くは20日から夏のバーゲンセールを始めている。
ネットとリアル店舗は別だと考えている年配の業界人も多いが、60代の専業主婦でもインターネットでチケット予約をしてしまう時代である。ネットで行われたことは全年代に周知されたと考えるべきだろう。

こうなると、「うちはハイミセス向けブランドだからホームページなんて要らないよ。メールアドレスも要らないよ」なんて言っているブランドは明らかに時代に取り残されているといえる。

リアルのみで集客できるような独自の仕掛けを工夫しているならその限りではないが、そういうブランドに限って旧態依然とした卸売りルートセールスに終始している。

ネットでセールを先行開始するなら、リアル店舗でのセール開催時期を後倒ししても意味がないと思うのだが。

 2014/06/25 09:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

現実もそういうものかも
 連続ドラマ「ルーズヴェルトゲーム」が最終回を迎えた。
なかなか感情移入しにくいドラマだったが、最終回から1話前からハゲシク感情移入できるようになり、最終回に大逆転が待っていた。

それにしてもなかなか感情移入できないドラマだった。
まず、主人公が社長であること。社長に対して感情移入はなかなか難しい。
課長や次長だった半沢直樹とはその点が異なる。

また主人公の社長も最終回から1話前までは人間味に乏しかった。

そして、主人公が経営する青島製作所の経営陣はすこぶる仲が悪い。
毎回、会議では罵り合いである。

しかし、最終回から1話前で見事に逆転した。

一般大衆が共感できやすい設定にすれば前半からももう少し視聴率が伸びたのではないかと思う。

ところでそんな感動のラストシーンだが、香川照之さん演じる諸田社長の「900度違う」という名台詞と、そのときの顔芸にすべてを持っていかれてしまった。

それはさておき。

このドラマも最後の最後は勧善懲悪で溜飲の下がる名作だったが、よく考えてみると青島製作所が窮地に陥ったのは、諸田社長(香川照之さん)率いるジャパニクス社がイツワ電器と共謀して、イツワ電器と青島製作所との合併を画策したためではないのか。

その黒幕ともいえる諸田社長が最後は青島製作所が開発した新型小型イメージセンサーを独占して、自社のスマホに搭載してしまう。

黒幕が美味しいところだけをかっさらったという印象はぬぐえない。

が、現実世界のビジネスというのもそういうものではないかと思う。
物事をかき乱した張本人が一番美味しい成果を手にする。

本当にこの世は弱肉強食である。
 2014/06/24 10:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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