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ラインナップが変
 オッジ、ビキジャパン、ラピーヌ、イケガミ、マツオインターナショナル、小泉アパレル、ドリーム、エターナルブレイズ。こういうラインナップを見ると、業界の人ならたちどころに「大阪のミセスアパレル」だと分かる。客層は50代以上になるだろう。

来週、大阪でとあるイベントがあるのだが、先のラインナップにプラスアルファとして何故か独立系デザイナーブランドがジョイントされている。

百貨店・量販店向けミセスアパレル群と零細企業にも満たない独立系デザイナーブランド群がジョイントするというなんともカオスな様相である。
主催者・運営企業は何を思ってこんなラインナップを組むのだろうか?甚だ理解に苦しむ。

その取り合わせでショーを行うというのだからちょっとアレである。
しかし、その割には「費用対効果が〜」なんて言ってるらしいので、それならいっそのこと、ショーなんてやらずに過剰在庫投げ売りセールでもやれば良いのではないかと思う。

まあ、とりあえずはチラっとでもイベントを拝見してから詳細な感想を書きたいと思う。
 2013/10/31 08:32  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

絶滅危惧種へ
 先日、ある製造業者と雑談をしていた。
国内の繊維製造業が絶滅危惧種であるという認識は業界を通じて共通していると考えられる。
最近、にわかに「国産」の見直しが始まっているが、現状、多くの国内工場がアジアからの研修生によって支えられているというのは周知の事実である。
20年後に果たしてその体制が続くかどうか怪しいものである。

さて、この雑談相手は「デザイナーも絶滅危惧種ではないか」と問題提起した。
ここでいうデザイナーとは企業内の企画デザイナーではなく、自分でブランドを立ち上げるデザイナーのことである。
デザイナーブランドを展開しているような人たちのことを指している。

海外のメゾンブランドはさておき、国内のデザイナーブランドという市場は甚だ小さい。
ギャルソンやヨウジなどの大御所はそれなりのビジネス規模を維持しているが、東京コレクションの常連と言われるようなブランドの多くは年商が数千万円程度である。
東京コレクションの新進ブランドの中でトップと目されているブランドでさえ、年商は数億程度だという。
デザイナーブランドという市場が国内でいかに小さいかである。

90年代半ばごろまでは、そういうデザイナーブランドを購入する洋服オタクのような人も多く存在したが、2000年以降は激減している。
その手のアイテムなど買わずとも低価格ブランドを上手く組み合わせればそれなりに見栄えのする着こなしが可能だからである。

こうなるとブランドを立ち上げるようなデザイナーというのは、製造業者が言うように「絶滅危惧種」化するのは間違いないだろう。

そして、そういうデザイナーを志向させるような教育を至上のものとするファッション専門学校の在り方も根本的に見直す必要があるのは言うまでもない。
 2013/10/30 09:59  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

五十歩百歩
 ホテルによる食品表示偽装について連日報道が過熱しているが、はっきり言ってイオンの中国米偽装事件の方が長期に渡っており悪質であるが、なぜかほとんど報道されなくなった。不思議なことである。

しかし、例えば海産物だって実際とは違う表示が一般的にまかり通っているし、法律でも認められている。
とくに回転すしや低価格飲食店で使われている魚介類は表示とは異なる種類である。
代替魚という制度だそうだ。wikiから引用しよう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E7%94%A8%E9%AD%9A

アカニシ - サザエの代用。
アカマンボウ - マグロの代用。
アブラボウズ - クエの代用。
イタヤガイ - アオヤギの代用。
ウシエビ(ブラックタイガー) - クルマエビの代用。
オヒョウ - エンガワ(ヒラメ)の代用。
カラスガレイ - エンガワの代用。
カラフトシシャモ(カペリン) - シシャモの代用。
ギンダラ - ムツ、タラの代用。カサゴ目であるが、ギンダラが標準和名である。
サルボウガイ - アカガイの代用。
ティラピア - マダイの代用。
ナイルパーチ - スズキの代用。
ホキ - スケトウダラの代用。白身フライなど。

マルアナゴ(アンギーラ) - マアナゴの代用。ウナギ目アナゴ亜目ウミヘビ科に属するアナゴの近縁種である。

マジェランアイナメ(メロ、銀ムツ) - ムツの代用。
メルルーサ - スケトウダラの代用。白身フライなど。
ロコガイ - アワビの代用。
ヨーロッパウナギ - ウナギの代用。

とのことである。
ウナギとヨーロッパウナギくらいは別にどうということはないが、鯛がティラピアだったり、アナゴがアンギーラだったりするのはどうかと思う。

以前、別の仕事で食品ギフトの会社とやり取りさせていただいたことがあるが、そこの役員の方が「街角の各スペイン料理店には必ずイベリコブタが用意されているが、森でドングリだけを食べさせて飼育するようなイベリコブタがそれほど大量に生産できるはずがない」とおっしゃっていたが、この辺りにもカラクリがあるそうである。

おそらく、厳密に食品表示を行うと、今の食生活は根本から覆るだろう。

さて、衣料品や繊維だってこういう表示の不思議は山ほどある。

クロキの安達康雅部長のブログが今月に入って絶好調なのだが、


以前、本藍(正藍)についてもブログで書いた事がありますが、これまた偽物が多いです。

極端な言い方ですが、合成インディゴに小さじ一杯の本藍(正藍)を入れて染めたら、本藍デニムです!って言っているような悪徳生地屋、生地メーカーが居ますからね!

http://ameblo.jp/yan17bo14/entry-11651566011.html


とのことである。

ほかにも、セルビッジデニムで有名な生地メーカーが実はセルビッジ用の織機を所有しておらずセルビッジが織れないという話なんかもある。

まあ、食品も繊維も表示のあいまいさは似たようなものである。
 2013/10/29 09:53  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

結論ありき
 企業の自慢の商品・サービス・技術同士が対戦するという人気番組「ほこ×たて」の捏造が発覚して話題となっている。

録画した事実を淡々と流してもまったく面白くないのは、現実生活を見ればわかることである。だから撮影した順番を入れ替えて編集し直すことはわからないではない。
我々記者だってインタビュー記事を書くときに、尋ねた順番通りに並べることはない。発言内容を捏造することはタブーだが、尋ねた順番を入れ替えて再構成することはしょっちゅうある。

しかし、思うような絵が撮れないからといって、猿の首に釣り糸を巻きつけたり、鷹が狙いやすいようにワザとラジコンカーのスピードを落とさせたりすることは編集・演出の域を越えている。はっきり言って捏造である。

この番組は未確認情報ながら、ほかにも捏造があったと言われている。
ドリルVS金属板の対決では、直前になって別の種類の金属板が登場したと告発した人間もいる。これが事実なら完全に捏造だ。

テレビ番組製作関係の人間と何度か接した印象でいえば、彼らは「結論」ありきで撮影に臨んでいる人が多いように感じる。
結論ありきだからそれに沿った絵が撮れないと対応できないわけだ。
それでいて、一つの業界に詳しいわけでもない。すべての業界に対して素人だから的外れな思い込みで「結論」を先に作ってしまう。

ヴァイオリン製作工房の方が実体験としてこんなブログをアップしておられる。

失礼なテレビ局
http://sasakivn.com/blog/?p=2609

それでギリギリになって、「今回は無かったことに・・・」と、なりました。どうやら、先方が勝手に想像していたような様々なヴァイオリン製作工程が撮影できないことがキャンセルの理由だったみたいです。手工製作で、一日でどうやって様々な工程を撮影できるというのだ!!! だからこちらも、少しでも違った工程を準備したり、または事前に別の工程を撮影しておいたというのに。その打ち合わせにさえにも、工房に来やしませんでした。


これなんて素人が思い込みで「結論」を先に作って撮影に臨もうとした最たる例だろう。

個人的にはテレビというメディアをまったく信用していない。
 2013/10/28 09:56  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

郵便とファックスが意外に効果あり?
 繊維アパレル業界はITスキルが低いといわれる。
そうは言っても、ネット通販を行っている会社は多いし、アプリがどうのこうのとかショールーミングがなんだかんだと言われているじゃないかと疑問に思う人も多いだろう。

けれどもそこは業界最先端のゾーンで、ピラミッドで表すなら頂点である。
その下にはかなりのツワモノたちが潜んでいる。

メーリングリストを作るので本部にメールアドレスをファックスしてくださいという告知を流す組合、うちにはメールアドレスどころかパソコンすらありませんとおっしゃる生地屋さん、こういうのはあまり珍しくない。どちらかというと標準装備である。

某有名SPAブランドですら2年ほど前まで公式ホームページすら持っていなかった。それは創業者がネット嫌いだったからだという話だが。

まあ、そういう業界である。
だからこそ、この業界内では郵便物やファックスによる告知が意外に重要なカギを握っているのかもしれない。
 2013/10/25 10:27  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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