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安さ以外の価値
 卸売り型のブランドの展示会にお邪魔すると、「小売店からの低価格要望が強くって」という言葉を数年来耳にし続けている。

近年は小売店側もいろいろと学習したらしく、闇雲な低価格要望は減る傾向にあるという。

しかし、それでも「とにかく安く」といまだに言い続けている小売店もあるらしい。

正直にいうと、その小売店がいくら安さを追求したところでユニクロにもパレモにもH&Mにもフォーエバー21にもしまむらにも太刀打ちできない。西友のPBにも勝てない。
とくに小規模店であればあるほど勝ち目はゼロに近くなる。

しかし、小規模店なら大手企業ほどの売上高を追及する必要はないし、客数を確保する必要もないのだから、大手と安さ競争をする必要は本来はないはずだ。

その小売店が過度に安さを追求しているのは、結局自店に「安さ」以外の価値を見つけられていないからである。

ちなみに商品の希少性やブランド名や商品の斬新性に頼り切っている小売店も危ないだろう。結局それらはスペックにすぎないので、他店が同様のスペックを身につければそれで終わりである。
猫も杓子もラベンハム、モンクレーみたいなことになる。

安さ以外の価値をどのように自店に身につけるかがカギになる。
 2013/07/31 10:00  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

メールアドレスをファックスしてください
 繊維製造業・アパレルは他業種に比べてIT活用が遅れているといわれている。
もちろん、先進的な取り組みをされている企業もあるが、それは少数派ということである。

さて、先日、といっても3年前とか5年前の話ではない。ほんの1ヶ月ほど前のことである。
某産地組合が組合のメーリングリストを作ることにようやく重い腰を上げた。
そこで組合事務所は、組合員に対して「このたびメーリングリストを作成することになりましたので、メールアドレスを組合事務所にファックスしてください」とファックス送信したのである。

もちろん、メールアドレスのわからない組合員もいるだろうから、ファックス送信するのは当然であるが、それなら「メーリングリストを作成しますので、組合事務局アドレスの○○@○○.jpまでメールを送信してください」という文面になるはずである。

残念ながらこういう繊維業界のIT活用はこういう状況である。
 2013/07/30 08:56  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

ネットで公開されているのですが?
 先日、某広告代理店から「ユナイテッドアローズの事業部ごとの売上高を教えてほしい」という依頼があった。某広告代理店はクライアントの某アパレルから頼まれたのだそうだ。

しかし、これにはこちらが唖然とするほかなかった。

なぜなら、ユナイテッドアローズは株式公開しており、決算短信も有価証券報告書も開示している。インターネットで無料で閲覧することが可能である。
こんな依頼を出すアパレルもアレだし、その依頼をこちらに向ける代理店担当者もアレである。

彼らはユナイテッドアローズが上場していることを知らないのだろうか?
ネットを調べものに活用する知識がないのだろうか?

広告代理店や大手経営コンサルタント企業から「○○業界の見通しを教えてください」という依頼がたまにある。
「○○業界の見通し」なんてものは公式サイトが存在するわけではないから、「個人的な見解ですが」と断って、自分なりの分析を述べさせていただく。

また、非上場の企業の最近の状況を教えてくれといわれることもある。
それも知っている範囲で答えさせていただくのだが、少し調べればわかることを依頼されたのは初めてである。

百歩譲って2社とも時間がなかったとしよう。
それでもどうだろうか、調べる時間は1時間ほどで済む。
アパレルの方の業務のペースは日常見ていないからわからないが、代理店は間違いなく1時間程度なら調べる時間はある。

アパレルのITスキルは他業種に比べて低いといわれるので仕方が無いのだろうか。
また広告代理店の多くも、単なる「媒体提案屋」としての機能しか持ち合わせていないから仕方が無いのかもしれない。

しかし、こういう企業たちがアパレル業界でも広告業界でもそれなりの知名度と規模を誇っているわけだから、其々の業界が廃れるのも無理はない。
 2013/07/29 09:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

丈が短いよね
 一昨日、昨日と大阪では天神祭があって電車のダイヤは乱れるわ、JR大阪駅の環状線のホームは混雑するわ、で大変だった。
気温が35度を超える猛暑の中、人ごみにさらに飛び込んでいく勇気はどこから湧いてくるのだろう?こんな暑い日は冷房の効いた部屋でじっとしておくのが一番である。

夏のお祭りに向かう勇気ある男女を見ていると、毎年のことながら浴衣姿が多い。
男性・女性とも何故だか水商売風の着こなしが主流に見えてしまう。

女性の浴衣で両肩をむき出しているへんてこりんな着こなしを今年はまだ目にしていない。
できればこのまま廃れることを願う。

女性は一部を除くとそれほどおかしな浴衣姿は見かけないように思うが、男性の浴衣姿は、丈の短い人が多いのが気になる。

パンツでいうといわゆるクロップド丈の人が多い。
これは流行りなのか?それとも平均身長が伸びて、生地が足りなかったのだろうか?

丈の短い浴衣はちょっと子供っぽく見える。
顔や髪形が安物のホスト風なのに浴衣の丈が短くて子供っぽく見えるのは、どうにもアンバランスである。

個人的には、どうしてメンズで丈の短い浴衣が大発生しているのか、その理由を知りたいところだ。
 2013/07/26 09:32  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

イメージだけは良いけども
 メガネフレームの産地といえば福井県の鯖江と即座に返ってくる。
しかし、倒産情報などを毎日見ているとけっこう鯖江の企業が経営破綻している。
実際に鯖江の人に尋ねてみると、極めて景気は悪いという。

メガネのファッション化と高級メガネの登場で鯖江も持ち直したのかと思われている人も多い。

ちょうどデニム産地の児島とイメージが似ている。
児島の場合はデニム生地を織っている企業はほとんどなく、あるのは洗い加工場と生地商社ばかりである。
あとはジーンズアパレルの本社と。

実際に織布したり染色したりしているのは井原、福山界隈である。

生地産地の中では比較的優良だと言われているが、実際は厳しい。
昨年末も児島の大手洗い加工場、吉田染工が倒産している。

鯖江も似た感じで優良産地だと思われているが商況は厳しいという。

廉価なアジア製のフレームに押されたからだ。
しかし、現在、アベノミクス効果?で高級宝飾類が動き始めているという報道もある。
バッグの客単価も数千円アップしたという話も聞く。
ならメガネもそうなるのでは?と尋ねたら

「いや、今まで5900円のフレームを買っていた人が7900円とか9800円のを買うだけでしょう。
鯖江が得意とする二万円台、三万円台には消費は戻って来ない」。

と浮足立つ様子はない。

物作りニッポンの掛け声が何だか虚ろに聞こえる。
 2013/07/25 09:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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