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オーガニックコットンが良く分からない
 オーガニックコットンについて良く分からないことが多い。
「農薬や化学肥料を使わずに栽培された綿花」ということは理解している。
その土壌環境を作るまでに3年かかり、その土壌改良中の3年間に栽培されたものを「プレ・オーガニック」と呼んで、運動を促進しようということも理解している。

最近店頭では「オーガニックコットン100%使用」と書かれた低価格商品を目にする。
1900円とか2900円なのだが、栽培に手間暇のかかるオーガニックコットンがこんなに安く販売できるのだろうか?

さらに色柄なのだが、結構、明るいカラーに染色されている。
それって化学染料を使っているのではないだろうか?
化学染料で着色するなら何も「オーガニック」である必要はなく、普通の綿花を使用すれば良いのではないだろうか?

こんなことを考えていて、某生地商社の企画のベテラン女史に相談したことがある。

そのとき「化学染料で染色されても、元はオーガニック。オーガニックの栽培増に寄与しているのだから、それはそれで環境問題に貢献できるのでは?」と言われた。
なるほど〜。

これはこれで一つの考え方である。

さて、オーガニックコットンについてますます分からなくなった。
 2012/08/31 10:19  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

原価は同じくらい
 セール後倒しの功罪が議論されていまだに結論が出ない。
結論が出るのは来年の夏のセールが終わったころではないだろうか。

8月も終わりに近づいているが、いまだに暑い。
気の早い人はそろそろ秋物を着始めるのだろうが、筆者はまだまだ半袖である。
関西の気候に合わせて服を着るなら、10月の中頃までは半袖で十分である。

東京でも9月中頃までは暑いはずだ。

こう考えると、6月セールで夏物を売りきって、7月から秋色・秋ディティールの半袖をプロパー販売した方が着用サイクルに適合しているのではないかと思う。
どうせ、今までの店頭ではゴールデンウイークが終わった後は売り場は沈静化していた。
6月にセールを行って在庫を売り切ってしまって、7月10日ごろから夏でも着られる晩夏アイテムを投入した方がスムーズではないだろうか。


ユニクロやGAPを始めとするSPAは年中セールを行っている。それらのSPAよりも百貨店アパレルの方が魅力的な商品を作っているのだろうか?
ユニクロの原価率は38%前後と言われている。現在の百貨店アパレルの原価率は20%を下回っており、18%とか15%と言われている。


例えば3990円のユニクロのジーンズなら、原価は約1600円。
10000円の百貨店アパレルのジーンズの原価も同じくらいである。
原価率18%なら1800円、原価率15%なら1500円。


これなら、ユニクロの3990円のジーンズを週末値引き1990円で買った方がコストパフォーマンスにはるかに優れている。
「低い原価の物を高く売りつける」というのがブランド商売の一端ではあるのは承知しているが、個人的にあまり好きになれない姿勢である。


セール後倒しで「収益改善」を主張するよりも、もう少し物作りを見直した方が良いと思うのだが。
 2012/08/30 09:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

単なる後追いでは効果がない
 ユニクロが売れたと聞くと、「似たようなものを開発すればうちもン十万枚くらい売れるのでは?」と考えるメーカーやブランドが後を絶たない。
反対に、すごくニッチなショップやブランドで変わった動きがあると「うちも似たようなことをやれば良い」と考えるメーカーやブランドも多い。

繊研新聞には、そういう「変わった」トピックスがたまに掲載される。
ニッチな店やブランドが、変わった動きをして効果が上がった記事である。
例えば、「6月にレザーブルゾンが売れた」とか「真冬に半袖が動いた」とかの類である。
で、記者的に考えれば、通常と異なる動きなので掲載するに値するのだが、中堅や大手がこれを真似たからと言って売れるものではない。

だいたい、何度もいうように「ニッチ」なブランドなので、顧客数が少ない。
数百人以下の顧客だろう。
それを全国規模で数千人以上の顧客を持つ中堅や大手ブランドが真似したところで、売れるはずもない。そういうのは数百人単位の消費者しか買わないからだ。
残りの4500人は「普通」の人である。

もちろん、売れるために試行錯誤は必要だが、自社の規模と顧客層を見極めて真似をしないと在庫を作るだけでまったく効果がない。
 2012/08/29 10:59  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

深刻化するシャープショック
 家電メーカーの経営危機に関して、今までは「繊維業界にはあまり関係ない」と考えていたが、ここ数年でその認識が変わった。
家電メーカーには繊維企業が産業資材を数多く販売している。
これは家電メーカーだけに限らず自動車メーカーやその他の工業製品にも生地メーカーは産業資材を多く販売している。

今回のシャープの経営危機に関しては、数多くの繊維メーカーや、アパレルのグループ会社が被害を受けるのではないかと思えてならない。


「もう何も期待できない…受注がゼロに」 取引企業、シャープ失速に悲鳴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000506-san-bus_all&1346051832

 「シャープには、もう何も期待できない」

 シャープに液晶テレビ部品などを納入する大阪府内の製造業者は、落胆した表情で打ち明けた。

 同社は昨年、シャープの経営悪化に伴い受注が半減し、大幅な人員削減に踏み切ったばかり。「まさに弱り目にたたり目。今もほとんど受注がない現状だが、今後はゼロになると覚悟している。対策の打ちようもない」と悲痛な声で窮状を訴えた。

 シャープからの受注が大半を占める別の企業関係者も「今後、(シャープの)人員削減や設備投資の抑制が、どれだけ経営に影響がでるか全く予測できない」と不安を口にする。

 “シャープショック”に備え、同社の工場がある地元自治体も対策に動き出した。シャープのカラーテレビ組立工場を抱える栃木県矢板市は、再就職の支援などを目的に、遠藤忠市長を委員長とする連絡調整会議を設置した。テレビ事業縮小に伴う人員削減を視野にいれたものだ。

(中略)

 東京商工リサーチによると今月17日現在、国内でシャープグループと直接取引する企業は計2031社で、総従業員数は54万人以上にのぼる。「シャープの生産縮小などが膨らめば、下請けの製造業はもろに影響を受ける」(証券アナリスト)と、懸念を強めている。


とのことである。

この記事は、繊維メーカーやアパレルのグループ会社や新規事業部に取材を行っていないので声が聞こえてこないが、おそらく深刻なため息が聞こえてくるのではないだろうか。
 2012/08/28 09:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

国産品のムーブメントが広がる?
 最近、メイドインジャパンに焦点を当て始めている販路が増えたように感じる。
以前なら、小規模店が多かったが、最近だと百貨店や大手通販などもこの分野を視野に入れているようだ。
先日、開催した「テキスタイル・マルシェ」でも大手百貨店が来場し、生地メーカーが作った雑貨類に注目していた。

食品はさておき、繊維関連商品は国産企業が消滅する一歩手前である。
「無くなる前にプレミアム感が出たのか?」と嫌みの一つも言いたくなる状況である。
さまざまな見方があろうが、個人的には歓迎すべき動きだと考えている。

繊維業界に限れば国内製造業の多くは小規模である。
これらの企業が無理をしてグローバルな市場に出る必要があるのかという点にはいささか疑問を感じる。
むろん、志を立ててグローバル市場へ打って出る企業は大いに挑戦してもらいたいと思うが、周りの雰囲気から考えて「うちも出ようかな・・・・・。どうしようかな」というような気持なら、止めておいた方が無難ではないかと思う。

それよりも、各小規模企業にとって国内市場はまだまだ開拓の余地があるのだから、こちらに注力してみてはどうだろうか?
国産商品への注目はいささか遅すぎたような気がするが、それでも今回のムーブメントが最後のチャンスだと考えて、製造業も小売店も工夫を凝らしてもらいたいと感じている。

 2012/08/27 10:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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