« 2012年04月 | Main | 2012年06月 »
こんなに早く値下げしました・・・・っておい
 某ジーンズカジュアルチェーン店のモバイル会員になっている。
今朝、携帯メルマガが送られてきた。

「夏物をこんなに早く値下げしました」

という内容である。
これはたしかに早い。今問題となっている「セールの早期化」などかわいい物である。
今日はまだ5月31日だ。

安くすればいつもよりは数量が動くかもしれない。
しかし、このチェーン店は今のところ「安さ」しかアピールするものが無いようである。
これだと単なる「安売り屋」としか認知されない。

ユニクロは低価格であるが、高品質という特徴がある。
成功する時もあるし失敗する時もあるが、ブランドイメージを高めるような取り組みやニュース発信を行っている。
週末には必ず値下げされるから平日に定価で買う人は少ないが、だからと言って「週末値引きの店」という印象にはなっていないはずである。

クロスカンパニーは四六時中タイムセールを行っている。
けれどもブランドイメージを高める販促や情報発信も行っている。
「いつも二時間だけ安く売ってる店ね」という認知だけではないはずである。

ある程度の良いイメージを消費者に与えているから「週末値引き」や「タイムセール」時に「買おう」と思うわけで、打ち出しが「安くしました」「安いですよ」だけではあまり効果がない。
年中安いですよという店はそこらに掃いて捨てるほどある。

カカクヤスを常に掲げている西友が「カッコイイ」と思われるかどうかである。
おそらく西友を「カッコイイ」と思っている消費者は日本に一人もいないはずだ。

価格優位性を打ち出すことは必要だが、このチェーン店はイメージを高めるための情報発信や店作りにも注力すべきではないだろうか。
 2012/05/31 09:54  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

三馬のアピールの少なさがもったいない
 先日、モノ批評雑誌「MONOQLO」から「ジーンズ関連でベストバイ商品を推薦してほしい」という依頼があった。
ちょっと考えてみたのだが、ジーンズでこれという商品を思いつかない。

この雑誌の性格上「この素材・この仕様でこんなにお買い得なお値段」という商品が好まれる。

今更、ユニクロの3990円ジーンズを薦めてもあまり面白みもない。
かと言って、エドウインの8900円ジーンズというのも何だか違う気がする。

で、ふと思いついたのが、先日も書いたライトオンのPB「バックナンバー」の「フライングドラゴンチノ」と「三馬チノ」である。
フライングドラゴンは東洋紡のウエストポイント素材。三馬はクラボウのチノ素材である。

フライングドラゴンの方がアピールしやすいのか、詳細な説明をよく見かける。
クラボウは三馬のアピールにもっと力を入れるべきではないのだろうか。

三馬は1895年にクラボウの作った商標で、当時は輸出用の最高級綿糸に付けられていた。
実際に売り場で手に取ってみると光沢がありなかなか良い素材である。
クラボウに聞いても「三馬チノ」はそれなりに動きは良いという。

せっかくのヒット商品なのにもったいない。

編集部がどんな味付けをするのかわからないが、掲載を楽しみにしている次第である。
 2012/05/30 10:47  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

事実も報道できないような業界雑誌は必要か?
 シャディという大手ギフト問屋がニッセンホールディングスに買収された。
シャディの買収はこれで二度目である。一度目はコーヒーのUCCに、二度目が今回である。

これに対してギフト業界雑誌は何一つとして詳細な検証を行っていない。
日経などの発表記事をそのままりライトしているだけである。
UCCはせっかく買収したシャディをなぜ手放したのか、その背景がまったく書かれていない。

これは推測だが、おそらくは買ったものの思ったほどの収益が上がらなかったということだろう。こうなると、ギフトビジネスそのものの成長性や市場性自体が疑問視されてくる。

以前にも書いたが、ギフト業界(あるんです。そんな業界が)以外の人間からするとギフトとは、知り合いへの誕生日プレゼントだったり、ちょっとした贈り物だったりする。多少儀式めいてくると出産祝いや結婚祝い、入学祝いなどだろう。
親戚のオジサンが、高校の入学祝いに腕時計や万年筆を買ってくれるあれである。

しかし、ギフト業界がいうギフトとは「中元・歳暮」であり、香典返しであり、引き出物である。
一般の消費者との認識に大きなズレがある。
今のままでは衰退産業だろう。

シャディは業界2位のエニシルを以前に買収した。
おかしなことに、今回のシャディ自身の身売りでエニシルがどうなるのかについてどの業界雑誌も触れていない。知り合いの記者からの伝聞になるが、エニシルとは連絡が取れないらしい。
おそらく解散ということになるのだろう。

業界1位と2位が同じ会社に所属する必要はない。
一本化したほうがスッキリする。

しかし、こんなことを報道できないような業界雑誌は必要なのだろうか?
いろいろと批判もあるが、繊維業界新聞の方がまだマシである。
 2012/05/29 10:52  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

家庭日用品新聞の無料検索サイトが立ち上がる
 昨年1月に廃業した家庭日用品新聞の過去記事無料検索サイトがオープンしていた。
昨年11月ごろに、家庭日用品新聞の北村社長にお会いした際に「来年には、無料検索サイトを立ち上げる。それが業界への恩返し」とおっしゃっていた。


トップページ http://www.katei-nichiyouhin.kqs.jp/index.html

検索ページ http://www.katei-nichiyouhin.kqs.jp/knsmem/



「オープンしたらお知らせしますよ」。

と言っておられたが、一向にお知らせが無いのでググってみると完成していた。(笑)
つまり、正確にはいつ立ち上がったのかわからないのである。

この検索サイトでは1990年1月〜2011年1月11日までの21年分の過去記事が無料検索できる。
お聞きしていた構想では、1990年以前の記事もサイトに順次登録していくそうである。

ぜひご活用いただきたい。

 2012/05/28 10:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

均一化する商業施設
 新しい商業施設を見て回ると、出店ブランドがどこも似通っている。
ユニクロを筆頭に、大手SPAブランドか大手セレクトショップ、大手総合アパレル、少しプライスが低い施設ならライトオンなどのジーンズカジュアルチェーン大手などである。

商業施設に出店できるだけの体力のある企業がそれだけということになるのだろう。
これは筆者の体感だが、実際日本全国の商業施設は、30〜40の企業からの出店で構成されているのではないかと感じる。

その昔なら、マンションメーカー的なベンチャー企業が都心の商業施設に「自社第1号店をオープンしました」という事例がときどきあったが、最近ではそれはほとんど見かけることが無い。
ベンチャー企業の企業体力が無いだけでなく、商業施設側も安全策を採ることで、実績のないベンチャー企業を誘致することが少なくなっているのではないだろうか。
この結果、どの商業施設も出店ブランドが均一化してしまい、集客の目玉は衣料品ではなく飲食やアミューズメントコーナーということになってしまう。


消費者のファッションに対する興味が低下しているところへ、供給側の安全策もそれを助長しているのではないか。
 2012/05/25 13:31  この記事のURL  /  コメント(3)  / トラックバック(0)

| 次へ
プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

リンク集
最新コメント

異常なファックス信仰 (2017年11月16日)
Pearl
いい服を作っても売れません (2017年08月12日)

その親心は間違っている (2017年08月07日)
ボーダーさん
ユニクロか百貨店か (2017年08月02日)

こんな噂が (2017年07月31日)
洋服屋
いい服を作っても売れません (2017年07月30日)
RUBY
地元のヤンキー集団か? (2017年05月26日)

丈の長さは変わっていない (2017年05月25日)
TT
閑古鳥が鳴く (2017年05月22日)
最新トラックバック
服の歴史は繰り返す (2012年11月11日)
中流の崩壊 (2010年11月17日)
カイハラ  (2010年09月29日)
おそろしいのです (2010年08月22日)
若者のジーンズ離れ (2010年06月16日)
クロックス更新 (2010年05月30日)
更新順ブログ一覧
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/minami/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード

当ブログ内の全ての文章・画像・映像の無断転載・転用を禁止します。