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東京は区ごとの集計なの?
 昨日の大阪市と大阪府の企業転出超過についてコメントをいただいた。
昨日引用した記事では「コスト削減」というのも何を指しているのかイマイチ良く分からないところがあったのだが、コメント氏によると

その記事で大阪市が一位なのは、東京が区ごとの集計だからです。
都区部で集計するとダントツの一位になるようですよ。
大阪も都になると集計の方法が変わってワーストがすごく減るかもしれませんね。

転出超過 企業数上位 <全国>
1 大阪府大阪市 ▲ 147
2 東京都中央区 ▲ 108
3 東京都千代田区 ▲ 82
4 東京都港区 ▲ 61
5 東京都豊島区 ▲ 60
6 愛知県名古屋市 ▲ 58
7 東京都渋谷区 ▲ 53


とのことである。

なるほど。東京は区別の転出になっていた。

さて、大阪都なのだが、正直今一つ必要性は感じない部分が多い。
水道局が二つあるとか施設が重複しているという部分は一本化すれば良いのだが、
府と市を一体化させろというなら、奈良県と奈良市、京都府と京都市、和歌山県と和歌山市などすべからく一本化しなくてはならないのか?といささか疑問を感じる。
まあ、理解が浅いだけなのかもしれないが。


いずれにせよ、企業転出超過にはこのような統計のからくりがあったということが勉強になった次第だ。

 2012/03/30 11:22  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

企業転出が止まらない大阪市と大阪府
 昨日、もっとも印象に残った記事は

大阪市が全国ワースト1位 企業転出超過 震災による「東から西」はなく 帝国DB調べ
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120328/biz12032819290054-n1.htm

であろう。
東日本大震災以来、筆者を含めて多くの人は本社機能を東京から大阪へ移転させるのではないか?と考えていたが実際はそうではなかったということになる。

記事によると

東日本大震災の影響で、企業の本社移転が「東から西」に進む可能性が指摘されていたものの、平成23年の移転件数はほぼ例年通りにとどまったことが、民間調査会社の帝国データバンクの調べで分かった。転出数から転入数を引いた数(転出超過数)が最も大きかったのは大阪市。コスト軽減のため近隣地域へ移転するドーナツ化現象が起きているためとみられ、ここ10年平均でも全国ワースト1位だった。

 東日本から西日本への本社移転企業数は、例年100〜110社で推移しており、昨年は111社。転出超過数ワースト20には、福島県双葉郡や宮城県石巻市が入り、被災地からの企業転出も目立った。

 一方、深刻なのは大阪の企業流出だ。震災による大阪への本社移転の傾向はみられず、昨年は大阪市が転出超過数147社で、全国ワースト1位だった。売上高ベースでみるとここ10年で、同市からの転出企業合計が14兆1489億円だったのに対し、転入企業合計は7兆9433億円。

 また、大阪府は転出超過が10年連続。大阪府からの転出先のトップは昨年、33%の東京都だった。都道府県別では東京、愛知とも転出超過。三大都市圏の近隣県である兵庫や奈良、埼玉などの6県は転入超過となっており、三大都市圏でも企業のドーナツ化現象を裏付けた。

 また、本社機能を移転した企業1万621社のうち、84・9%に当たる9019社が年商10億円未満の中小企業。千億円以上は50社だった。


とのことである。

福島県や宮城県からの転出増は明らかに震災の影響であるにしても、大阪は相変わらず転出超過を続けている。

大阪市は企業転出のワースト1位だし、大阪府は10年連続の転出超過である。
大阪市・大阪府ともに企業にとって魅力とメリットがないことがわかる。

文中には「コスト削減」を目的として、企業は大阪から転出するとあるが、ここで言われる「コスト削減」は一言でまとめられているためその詳細はわからない。
ただ、大阪府からの企業転出が10年連続で止まらないことからもわかるように、企業誘致政策はなんら効力を発揮しなかった。

昨年、震災がありながら、大阪への企業誘致が進まなかったということは特筆されるべきだろう。

当時の大阪府知事は、現在人気絶頂の大阪市長である。
人間のやることなので案件の成否があって当然だが、少なくとも企業誘致という案件では彼の政策は失敗だったといえるのではないか。


 2012/03/29 08:43  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

息が長く続く?
 メンズのトレンドで「プレッピー」「アイビー」を採り上げるファッション雑誌が増えているように思う。実際にそれらがトレンドだとすると、そのトレンドは意外に長く続くのではないかと見ている。

なぜかというと、それらのテイストは老若男女すべてに受けが良いからである。
アイビーやプレッピーは、現在ではトラッド系に属する。
必然的に年配の方々から見ても「キチンとしている」ように見えるし、女性から見ても「キチンとしている」ように見える。
少なくとも全年代から「だらしない」「汚らしい」「ワイルドすぎる」と見られることはない。

そうなると利用価値が高いため、アイビーやプレッピーは長くトレンドであり続けるのではないだろうか。

以前、レディースで神戸エレガンスがトレンドだった時代がある。
あのトレンドも意外に息が長かったのだが、その当時の神戸エレガンスブランドの企画部長が「あれは年寄りからも男性からも受けが良いから長く続いている」と分析されていた。

アイビーやプレッピーも当時の神戸エレガンスと同じような作用が働くのではないかと考えている。

 2012/03/28 10:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

明暗は紙一重?
 昨日の三元のブログには予想外に多くのコメントを頂いていささか驚いている。

書いているうちに当時のことを思い出してきたのだが、95年ごろから三元は100坪単位の大型店をいくつかテナント出店することになる。

当時としては100坪というショップはほとんど事例がなく、まだまだ珍しかった。
今でこそ、100坪は当たり前で、300坪や500坪というような超大型店があちこちにあるが、当時は50坪あたりで十分に大型店という認識だったと記憶している。

三元はペガサスセミナーの会員だったから、
「いずれ日本もアメリカのように超大型ショッピングセンターが林立する」という考えのもとに100坪ショップの開発に乗り出していた。

今から思えば、三元が低価格チェーン店の雄に成長できる要素はいろいろとあった。
しかし、できない要素の方が多かったから、今、ユニクロやハニーズ、ポイントといった大規模低価格SPAブランド群に埋没しているのだろう。

企業の明暗を分けるのは後から振り返れば紙一重の部分が大いにあるように感じられてならない。
 2012/03/27 09:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

埋没する中規模な低価格専門店チェーン
 大学を卒業してすぐにイズミヤの子会社の三元という衣料品販売チェーンに就職したことがある。93年とか94年ごろだったのだが、当時は関西圏ではそれなりに注目を集めていた成長企業の一つだった。

スーパーのテナントとして衣料品販売店をチェーン展開していたのだから、扱っている商品は低価格品がほとんどである。
Tシャツ1900円とか、トレーナー2900円とか。

まれにNBの商品も扱っており、リーバイスとかボブソン、ラングラーあたりの7900円のジーンズやマックレガーなどの商品もあった。

先日、倒産したマルトミも含め、中規模な低価格専門店チェーンというのがあの当時は結構あった。

そういえば紳士服店「スリーエム」も最近はほとんど目にすることも無くなったがどうしているのだろうか?30年くらい前は関西ローカルだとは思うがテレビCMまで放送していたことがある。店舗数も多かったが、最近は見かけることも無い。
数年前にネットで検索した時にはまだ3店舗ほどをかろうじて展開していた。


90年代半ばからユニクロの躍進が始まった。
そのころから関西圏のロードサイドにもユニクロが建ち始め、小林克也さんのナレーションで「朝6時オープン!!」というテレビCMがじゃんじゃん流れていた。
95年ごろのユニクロはリーバイス501の並行輸入物とか、美濃屋で作った2900円のコンバースのトレーナーなどを販売する倉庫然とした店舗だったことを覚えている。

ユニクロの躍進とともに、上で述べたような中規模な低価格チェーン店はどんどん埋没していったように感じる。当然、筆者の古巣も埋没してしまっている。

ユニクロを筆頭とする全国規模の低価格SPAブランドが林立し、かつてのローカルな低価格チェーン店はどんどんと姿を消しつつある。
一抹の寂しさも感じるが、これが時代の流れというやつなのだろう。

 2012/03/26 09:57  この記事のURL  /  コメント(2)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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