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来年はどうなる?
 経済誌関係の方から、チャンネル1の売却の続報が掲載されているとのコメントを頂いた。

ロイター
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23347220110926

大紀元
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/12/html/d23334.html

さて、なんだかんだと言いながら、もう年末である。
来年はどんな年になるのか、という予想と見通しが様々に語られている。
こういう企画は当たるも八卦当たらぬも八卦なのだが、今朝のダイヤモンドオンラインに掲載されていたご意見をご紹介したい。

欧州財政危機は泥沼化
グローバル化の潮流は後退・停滞へ
――日本総合研究所 山田 久調査部長

とのことである。
http://diamond.jp/articles/-/15531

アンケートによる答えをまとめた感じの記事であり、文章としてはいささか素っ気ないが、次の一節は気になった。

近年、情報通信技術の革新、金融工学の発達を背景に急速に拡大してきた金融取引のクロスボーダー化は、規制強化やリスク回避スタンス強まりにより後退。朝鮮半島情勢をはじめとした地政学的リスクも金融取引の重石に。実体経済面では、各国で選挙や指導者交代の年に当たることから内向き志向になり、保護主義やリージョナリズム的な傾向が強まる。

開国だ国際協調だと言っても自国が壊滅しては意味がないわけであり、自国が繁栄するための「方便」に過ぎないわけである。
そういう状況がより強まるのではないかということである。

こういう考え方も参考になるだろう。

 2011/12/29 10:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

中国の不動産下落?
 先日、JBプレスで「ぐらつき始めた中国不動産ブーム」という記事が配信された。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/24413

中国の不動産デベロッパーが近年、合計190億ドルの債券を発行した海外債券市場で不安感が強まっている。こうした債券は過去2カ月間だけでも価格が平均22%下落し、利回り急騰を招いている。

多額の債務を背負った不動産デベロッパー(小見出し)

「今では利回りが20%を超えており、これは重大なデフォルト(債務不履行)リスクを暗示している」。ANZのアジアクレジットストラテジストのオーウェン・ガリモア氏はこう言い、少なくとも6社程度のデベロッパーが債券でデフォルトを起こす重大な危機に陥っていると警告する。


とのことである。
これを読む限りでは、中国も昨年までの「イケイケドンドン」というムードではなくなりつつあるのかと感じる。

先日、某総合商社に中国のアパレル商況について聞くと、
「299〜399元のボリューム商品を扱う中国現地企業の躍進が目覚ましい。日本のブランドは価格が高いので欧米ブランドと激突することになる。世界観の打ち出しが上手く、ブランドステイタスの高い欧米ブランドに、日本ブランドは太刀打ちできていないように感じる」との答えが返ってきた。

また、掲載が「週刊実話」なので信憑性が少し疑われるのだが、

そんな中国経済の前途を見透かしたかのように、サッサと身辺整理をする動きもある。米投資ファンドのブラックストーンは9月末に超優良物件とされる上海ショッピングモール「チャンネル1」を売却、40億円近い利ざやを稼いで撤退した。
ゴールドマン・サックスを始めとする証券会社や投資銀行も競うようにして保有不動産の売却を加速、投資マネーを回収するなど逃げ足は速い。今や上海、北京では「まだ大型物件を売却できない海外投資家はバブル崩壊で討ち死にする」とまで陰口されている、と関係者は打ち明ける。
 そのデンでいうと、森ビルが総額1250億円の大枚を投じて建設した地上101階建て、高さ492メートルの「上海環球金融中心」は、中国バブルに踊った巨額投資を象徴する“歴史的遺産”になりかねない。
 「中国バブルが炸裂すれば、かの地に次々と大規模工場を建設した日本メーカーは深刻なダメージを被る。日本経済が迎える第2の敗戦といっても過言ではなく、そのインパクトは絶大です」


という記事が掲載された。




もちろん週刊誌特有の過大表現もあるだろうが、
昨年までのムードに少し陰りが出始めたのではないだろうか。


2012年は注視が必要だと感じる。



 2011/12/28 10:34  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

タレントはそれほど重要ではない
 先日、最終回を迎えた連続ドラマ「家政婦のミタ」が話題だ。
初回から19%強という高視聴率でスタートしたが、どんどん視聴率が上昇し、最終回は40%だったという。

ドラマ不振と言われているが、内容と脚本が面白ければある程度の視聴率は稼げるという証明ではないだろうか。
主演の松嶋菜々子さん以外には、大物俳優は出演していない。

同じ構図は「JIN 仁」の30%近い高視聴率にも当てはまるだろう。
人気俳優といえるのは、綾瀬はるかさんくらいだろうか。

その一方で、韓流を使った番組の視聴率は振るわない。
「ぼくとスターの99日」は視聴率が10%に届いたのはわずかに3回。あとは7〜9%である。
また松嶋菜々子さんも出演していた映画「ゴースト」が先日、地上波で放送されたが、視聴率は7・9%にしかならなかった。
今、ミタ効果でもっとも話題となる松嶋菜々子さんが出演した映画にも関わらず7・9%である。

「タレントの○○さえ出せば視聴率は稼げる」「●●グループを出せば視聴率は確実」と報道されることがあるが、「ゴースト」は7・9%という低視聴率であり、ミタの高視聴率は「松嶋菜々子さんを出演させたから」ではなく、企画と脚本の勝利だろう。

こうして見ると「空前の韓流ブーム」という触れ込みも著しく信ぴょう性に欠ける。
もっともCDや雑誌の売り上げを言うむきもあるだろうが、CDや雑誌は一人の人間が複数買いすることができるので当てにはならない。AKB48のCDを一人で30枚も50枚も買うファンが存在することは周知の事実であろう。


さて、繊維アパレル業界も同じなのではないかと感じる。
「○○プロデューサーを使えばヒット確実」とか「○○デザイナーを起用したからン億円はイケル」という言葉を記者会見などで耳にすることがあるが、はたしてそうだろうか?
もちろん、目算通りに売れたブランドもあるが、そうでないブランドもかなり多く存在する。

ミタやJINと同じく、アパレルにも企画内容が求められているのではないだろうか?

お手軽に商社丸投げ生産とか、写メールを送信するだけの企画に有名人をくっつけるだけのブランドは一時期売れても長続きしたのを見たためしはない。

オヤジギャグだが、「オッサンは見た」とでも締めくくりたい。


 2011/12/27 09:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

育成期間の短縮が牛革の革質低下をもたらした?
10月「10年くらい前から世界的に革質が低下したといわれている」と書いたところ、
革について非常に有益な書き込みをいただいた。

牛革は、食肉用に屠殺した牛から作られるので、食肉と牛革の生産量は比例することを念頭に置いてもらいたい。


www.nbafa.or.jp/pdf/beef12/001_005.pdf

世界的には、牛肉の需要が増加しており、牛の飼養頭数は増加の傾向にある。
最近は穀物価格の上昇等により、フィードロットでの肥育期間を縮める傾向となっている。
通常期間のフィードロット内では、牛が身動きしにくい為、新しい傷がつきにくく、かつ、古い傷が治っていく事が期待されます。
しかし、その期間が短縮されると言うことは、どうしても傷の多い原皮が発生しやすくなってしまう。


とのことである。

牛革の質が10年前から低下したと仰っているのは靴のリペア屋さんである。
また、広くバッグや靴のブランドでも「12,13年前から革質は落ちた」と仰る声が多い。

狂牛病などの要因もあったのかもしれないが、牛肉の需要増と穀物の価格上昇で、牛の育成期間が短縮され、フィードロッド内でできた傷が治らないままで、食肉と革に加工されていたという事実も大いに関係しているといえるのではないか。

もし、20年くらい前のワークブーツやバッグを今もお持ちで、日常利用されておられるなら、それは非常に革質が良い物であるという可能性が高い。
より長く使えるように、定期的な革のメンテナンスをお薦めしたい。

 2011/12/26 08:20  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

次のオワコンは保温肌着とダウンか?
 消費不況だ何だのと言われているが、今の日本の状況をまとめてしまうと

マーケティングでいえば市場の細分化によって、違ったニーズを持ったグループそれぞれに最適な製品やサービスを提供することがいまや常識で、それができなかったビジネスは、コモディティ化によって、際限のない価格競争にみまわれています。

ということに尽きる。

これは筆者ではなく、大西宏さんの主張なので相当に説得力があるのではないか。
http://blogos.com/article/27468/?axis=b:89

衣料品で言うなら、コモディティ化で際限のない価格競争に引きずり込まれてしまったのがイトーヨーカドー、イオンを筆頭とする量販店ではないか。
ユニクロも同じ価格帯だが、ユニクロが仕掛け、量販店がイヤイヤながらも追随してしまうという構図になっている。

一部の本格アウトドアブランドを除いては、フリースという商品は安物の代名詞になってしまった。もはやユニクロの1990円でも魅力がない。すでに各人間が最低でも1枚くらいはフリースを所有しているのである。そこに毎年、色柄違いを買い足す人間がいるだろうか?
筆者の想像ではほとんどいないだろう。
量販店だとフリースは990円か1000円くらいで販売されている。
フリースは「オワコン」であるといえる。(オワコン=終わったコンテンツ)
厳密に言えばコンテンツではないから、終わったアイテムとでも言うのが正しいだろう。

次に「オワコン」化しそうなのは、保温肌着とダウンジャケットではないかと思う。
すでにユニクロのヒートテックですら、今秋冬は昨年、一昨年と比べてセール期間が異常に長い。それでも品切れにはなっていないから、勢いは明らかに鈍化したと推測できる。
さらにヒートテックを下回る価格の類似商品が量販店各社には溢れている。
来秋冬はさらに価格競争が激化するだろう。

ダウンジャケットも同じである。
本格アウトドアブランドを除くと、タウンユースのダウンジャケットは5900円というのが一つの基準になってしまった。ユニクロのウルトラライトダウンが5990円で、グッディが6900円なので、グッディは厳しいだろう。
しかし、西友は5900円のダウンを早々に3900円に値下げしている。
高気温が続いた11月だが、ユニクロはウルトラライトダウンを3990円に期間限定値下げすると、長蛇の列ができた。おそらく「安いし、今すぐは着ないが1枚この期間に買っておこう」という消費者心理だろう。
ダウンジャケットは今後3900円くらいの底値での戦いになるのではないだろうか。

こうして見ていると、イナゴの群れが作物を目指して移動しており、移動した後には食べつくされた荒れ野だけが広がるという情景に似ていると感じる。


 2011/12/22 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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